【電気工学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【電気工学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

投稿日:2024年3月14日|最終更新日:2024年9月3日

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【電気工学】は何が学べる?

現代社会に不可欠な電気、とりわけエネルギーとしての側面を学ぶ

現代の日々の暮らしの中で、電気は欠かすことのできないものです。私たちが毎日のように使っている家電や電化製品、自動車などに欠かせないのが、電気工学の分野です。電気工学は、電気にまつわる様々なことを研究する総合的な学問で、とりわけ「エネルギーとしての電気」に注目し、電気の発生などの性質を学びます。電気工学は電気をより安全かつ効率的に利用するために欠かすことのできない学問であり、現代社会を生きる私たちになくてはならない存在といえます。

電気工学では、基礎課程として主に物理や電磁気、電子回路について学びますが、より専門領域に入ると細分化されています。
たとえば、電力・エネルギー系では、エネルギーとしての活用法を学びます。電子・材料・エレクトロニクス系では、半導体や電子回路を学びます。情報通信系では電気信号や記憶媒体、有線や無線通信に関して学んでいきます。計測・制御系では電気や電子の制御方法、計測機器について学びます。計算機系では、コンピューターを活用したシステム設計や最新のハードウェア開発について学びます。

電気工学を学ぶと、電力企業や家電メーカーなどの製造業におけるエンジニアなどを目指すことができます。

【電気工学】とは、どんな学問?

大規模システムの「重電」と半導体などを扱う「弱電」に大別

もともと電気工学は、電気エネルギーの発生・輸送・制御、そして電子応用機器の開発などを学ぶための学問として誕生しました。電気工学には大きく分けて2つの分野があり、ひとつは、効率のよい発電方法や電気の輸送方法、電動機や電気による機械制御など、規模の大きなシステムの利用に関するもので、「重電」と呼ばれています。もうひとつの分野は、光通信や半導体などを取り扱う「弱電」と呼ばれています。

また、電気工学が派生した学問のひとつに、電子工学があります。電子工学はその後、コンピュータやスマートフォンなどの情報端末、AIなどを司るソフトウェア分野として分岐し、エレクトロニクス分野の研究に特化した学問として進化していきました。電気工学は、電気システムや電気エネルギーに関するハードウェアに関する研究です。対する電子工学は、エレクトロニクスやコンピューター通信など、ソフトウェアに関する研究を行う学問と捉えられます。

ハードウェアとの結びつきが強い電気工学・電子工学は、日本の伝統的なお家芸である「ものづくり」と親和性がある分野といえます。ハードウエアとソフトウェアの緊密な連携が今後ますます求められるという意味においては、電気工学と電子工学をうまく協同させながら両輪で発展させていくことが重要といえるでしょう。

【電気工学】に関連する学部

工学部や理工学部で学ぶことのできる電気工学

電気工学に関連する学部としては、工学部・電気工学部・情報電気工学部・理工学部・創造理工学部などがあります。
また、学科やコース名などに「電気」がついている場合が多いので、注意して検索してみましょう。
電気工学を学べる大学はこちら

【電気工学】で学ぶ科目

電気系の科目を中心に、通信工学や システム工学も学べます

電気工学で学べる科目には、電子回路、電気電子計測電子物性、論理回路、信号処理、計算機工学、電子回路設計、電子回路演習、電子デバイス、センサー工学、通信工学、エネルギー工学、システム工学、デジタル回路、電気機器などがあります。

【電気工学】に向いている人

電気の仕組みに興味がある人や電子回路を作ることが好きな人

電気工学に向いている人は、電気の仕組みに興味がある人や電子回路を作ることが好きな人、論理的思考が得意な人、家電や電化製品が好きな人などです。また、他分野と連携するうえで、ひとつの専門領域にこだわらず、全体を見通せるような視野の広さがあることも電気工学に向いています。

また、数学や物理学が好きな人、電気や発電の原理や仕組みに詳しい人、技術全般に興味・関心がある人、数理的センスがある人、独創的なアイディアをもっている人など、知的好奇心が旺盛な人が電気工学に向いているといえます。

電気工学では、電気のエネルギーとしての側面を学ぶため、近年SDGsで関心が高まっているエネルギー問題の解決の役割が大きく期待されています。したがって、電気の専門知識に限らず、広くエネルギー問題に関心のある人、環境問題に関心が高い人、責任感の高い人なども電気工学に向いているといえます。

【電気工学】で目指せる職業/資格

電気関連の豊富な専門資格の取得を目指せます

電気工学を学ぶことで目指せる資格には、電気主任技術者、電気通信主任技術者、電気工事士、電気工事施工管理技士、無線技術士があります。

電気工学を学ぶことで目指せる職業としては、電気主任技術者、電気通信主任技術者、電気工事士、電気工事施工管理技士、無線技術士などの電気・電子系の専門職を目指すことができます。他には、電力企業や機械、メーカー、通信、IT、建設系などのメーカーでエンジニアを目指すことができます。
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