ヘアメイクアーティストになるには?必要な資格や向いている人の特徴とは
- 2020.07.21
投稿日:2020年7月21日|最終更新日:2024年10月9日
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華やかな世界で活躍するヘアメイクアーティストに憧れを抱く人は多いのではないでしょうか?
でも、実際にはどのような道のりを歩めば、プロとして活躍できるのでしょうか。今回は、ヘアメイクアーティストになるためのポイントを、具体的なステップに沿ってご紹介します。
ヘアメイクアーティストの仕事内容から、役立つ資格や必要なスキル、就職先、年収、将来性、向いている人の特徴などを解説し、憧れの職業を目指せるオススメの学校も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
ヘアメイクアーティストとは
ヘアメイクアーティストとは、人にヘアセットやメイクを施す職業です。ヘアメイクアップアーティストや、略してヘアメイクと呼ばれることもあります。
豊富な知識と技術を使い、シーンやテーマ、ニーズに応えながら、顧客をより美しく見せる髪型やメイクを作り上げていきます。
そんなヘアメイクアーティストは、ヘアセットとメイクの両方を行わなくてはなりません。これらはどちらも専門性が高い分野であるため、活躍するには幅広い技術や知識が求められるでしょう。
また、ヘアメイクアーティストが手掛けるのは、テレビや雑誌などに出演する芸能人やモデルのヘアメイクだけではありません。依頼に応じて、一般の人のヘアメイクも手掛けています。その中でも最も身近なのは、結婚式や成人式、卒業式などのヘアメイクでしょう。
ヘアメイクアーティストは、このような人生における特別なシーンにおいて特に需要が高く、プロならではの技術とセンスで顧客を美しく変身させ、イベントや記念日に華を添えています。
ヘアメイクアーティストの仕事内容とは
先ほどもご紹介したように、ヘアメイクアーティストの主な仕事は、顧客のヘアセットやメイクを行うことです。ニーズを把握した上で、スタイルの提案を行いながら、ヘアセットとメイクを施していきます。
ただし、ヘアセットやメイクをその場で効率良く行うためには、準備が必要です。化粧品・化粧道具の用意や、事前打ち合わせ、ニーズに応じたヘアメイクの研究など、事前に行っておかなければならない事は多数あります。当日にトラブルやミスを起こさないためにも、事前の準備はヘアメイクアーティストの大切な仕事だと言えるでしょう。
また、化粧品メーカーに勤務するヘアメイクアーティストは、化粧品の販売や接客、商品開発に携わることもあります。その場合、顧客へのタッチアップや新商品に対するニーズの把握において、ヘアメイクの知識が役立つでしょう。
ヘアメイクアーティストになる方法
ヘアメイクアーティストになるために、定められた学歴や資格はありませんが、人の髪に触れ幅広く施術を行うには、美容師免許の取得が必須です。
美容師免許の取得には専門学校に通い、国家試験に合格する必要があります。また、ヘアメイクには専門的な知識・技術が必要となるため、やはり美容専門学校やスクールで学ぶとよいでしょう。
また、メイクを学ぶことは民間スクールや通信講座でも可能です。自分のライフスタイルに合った形で学校に通い、知識や技術を身につけ、就職するのもひとつでしょう。
フリーランスのヘアメイクアーティストとして活動する方法もありますが、まずはサロンやヘアメイク関連会社で経験を積んでから独立するのが一般的です。
1. 基礎を習得する
ヘアメイクアーティストになるためには、まず基礎知識・技術を習得することが重要です。美容師免許は必須ですが、それ以外にもメイクアップの基礎やヘアスタイリングの技術など、学ぶべきことはたくさんあります。専門学校や美容学校へ進学し、プロの指導を受けるのが一般的です。
入学の際は、学校のカリキュラムや設備、先輩やスタッフの雰囲気などをチェックしましょう。オープンキャンパスに参加したり、学校のサイトやSNSで情報を集めたりするのもおすすめです。
ヘアメイクアーティストになれる学校を探す
2. 美容師免許を取得する
ヘアメイクアーティストは、お客様の髪に直接触れるため、美容師免許が必須です。美容師免許を取得するには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設で2年間学んで卒業し、国家試験に合格する必要があります。
3. 実務経験を積む
美容師免許を取得したら、いよいよヘアメイクアーティストとしてのキャリアをスタート!多くの場合、最初はアシスタントとして、先輩ヘアメイクアーティストのサポートをしながら、実際の現場で経験を積みます。
アシスタントの仕事は大変ですが、トップアーティストの技術を間近で見たり、様々な現場を経験したりすることで、大きく成長することができます。
4. スキルアップを目指そう!
アシスタントとして経験を積んだ後、自信がついてきたら、ヘアメイクアーティストとして独立したり、新たな環境に転職したりする道も開けてきます。JMA(日本メイクアップ技術検定協会)などの資格を取得したり、エステティシャンの資格を取得して活動の幅を広げたりするのも良いでしょう。
そのほか、写真や映像、ブライダルなど、さまざまな分野で活躍するヘアメイクアーティストもいます。自分の興味のある分野に特化してスキルを磨くことも検討してみましょう。
5. 就職活動・求人情報の探し方
求人情報を探す際は、美容業界専門の求人サイトや、一般的な求人サイトのサイトマップなどを活用しましょう。専門学校の卒業生であれば、学校に就職先を紹介してもらうこともできます。
また、興味のあるヘアメイク事務所やサロンに直接問い合わせて見るのもおすすめです。求人情報を見る際は、給料や勤務時間だけでなく、仕事内容や企業の理念などもチェックしましょう。
ヘアメイクアーティストに求められる資格や試験
日本にはヘアメイクアーティストの国家資格はありませんが、ヘアセットを行うヘアメイクアーティストであれば「美容師資格」は必須といえます。
そのため、美容師資格についてさらに詳しく紹介します。
美容師資格とは
美容師資格とは、美容師として働くために必須となる国家資格です。
内容は、ヘアカットやヘアセットの技術だけではなく、関連法規や衛生、美容理論などに関する知識を問うものにもなっており、筆記試験と実技試験で構成されています。
ただし、この美容師国家試験を受験するためには、以下の条件を満たしていなければなりません。
- 認可を受けた美容師養成施設において、昼間課程もしくは夜間課程で2年以上のカリキュラムを終了していること
- 認可を受けた美容師養成施設の通信学習において、3年以上のカリキュラムを終了していること
つまり特定の専門学校で昼間課程と夜間課程は2年間以上、通信課程は3年間以上通わなければ、受験資格が得られません。
そして、これらの受験条件を満たして試験を受け、合格すれば、合格証書交付ののち、美容師免許の交付を受けられます。
もし筆記と実技どちらかのみに合格した場合には、次回の試験では合格した試験の免除を受けることが可能です。
美容師国家試験の難易度や試験について
美容師国家試験の合格率は50〜90%程度で、回によって幅があります。そのため難易度は一概には言えませんが、働きながら学んでいる通信課程や夜間課程よりも、昼間課程の専門学校生のほうが合格率は高めなようです。
しかし、試験合格のためには知識だけではなく技術も磨いておかなければならず、厳しい受験条件も定められているため、美容師資格は決して手軽に取得できるものではないと言えるでしょう。
試験の詳細は下表をご覧ください。
受験日程 | 2月、8月 |
受験料 | 25,000円(筆記、実技どちらかの場合は12,500円) |
試験会場 | 筆記試験:北海道、岩手、宮城、埼玉、東京、石川、愛知、大阪、岡山、広島、愛媛、福岡、鹿児島、沖縄の指定会場
実技試験:滋賀県を除く各都道府県の指定会場 |
試験形式 | 筆記試験/実技試験(カッティング、セッティング、衛生取り扱い等) |
試験時間 | 筆記試験:100分/実技試験:60分程度 |
受験資格 | 認可を受けた美容師養成施設において、昼間課程もしくは夜間課程で2年以上のカリキュラムを終了していること
認可を受けた美容師養成施設の通信学習において、3年以上のカリキュラムを終了していること |
合格条件 | 筆記試験:各科目において無得点がない、かつ50問中60%以上の得点率
実技試験:衛生取り扱いの減点30点以下、カッティングの減点40点以下、セッティングの減点50点以下 |
※2024年の試験概要です。詳細は、理容師美容師試験研修センターHPをご確認ください。
ヘアメイクアーティストに関連する資格
ヘアメイクアーティストに関連する資格には、「メイクアップ技術検定」や「IBF国際メイクアップアーティスト認定試験」などがあります。これらはどちらもメイクアップに関する技術や知識を問うもので、その内容はヘアメイクアーティストの仕事に立ちます。
また、「色彩検定」や「カラーコーディネーター検定」などの色彩に関する資格も、ヘアメイクアーティストの関連資格に数えられます。
なぜなら、ヘアやメイクには、使用する色が大きな影響を及ぼすからです。色彩に関する専門知識を持っていれば、色を効果的に使用しながら、魅力的なヘアメイクができるでしょう。
ヘアメイクアーティストの将来性
ヘアメイクアーティストの需要は、テレビや雑誌、映画などメディア業界やエンターテインメント業界だけに留まりません。
近年では、一般の方もプロによるヘアメイクを楽しむようになりました。成人式や結婚式、就職活動など、プロのヘアメイクが必要になる場面は多くあり、日常的にヘアメイクイベントや講座、出張サービスなどが実施されています。
ヘアメイクへの人々の関心自体も高まりを見せているため、ヘアメイクアーティストの需要は今後も増していくでしょう。
また、ヘアメイクアーティストはただ見た目を美しくするだけではなく、介護や医療の現場でも活躍しています。ヘアメイクは、セラピー効果や傷を隠す効果を持つためです。
このようなヘアメイクには特殊な技術が必要ですが、高齢化が進む日本においての需要は高まっていくでしょう。
よって、介護・医療に役立つヘアメイク技術を身につけておけば、ヘアメイクアーティストとしての将来性はより確かなものになると考えられます。
ヘアメイクアーティストの就職先
ヘアメイクアーティストの主な就職先は、ヘアメイクを専門に行うプロダクションや結婚式場です。プロダクションでは、雑誌やテレビ、広告などに出演するキャストのヘアメイクを、結婚式場では新郎新婦やその親族のヘアメイクを行います。
あるいは、化粧品メーカーや美容院に就職し、そのメーカー・美容院専属のヘアメイクアーティストとして活動するケースもあります。
また、ヘアメイクアーティストには、フリーランスとして働く人も少なくはありません。フリーランスの場合、営業や事務仕事に労力は必要ですが、実力が認められれば、活躍の場を広げることも可能でしょう。
ヘアメイクアーティストの平均年収・MAX年収
ヘアメイクアーティストの年収は、決して高くはありません。月収は18万円ほどであることが多く、年収は200万円〜400万円ほどが相場でしょう。
このように年収相場の幅が大きいのは、ヘアメイクアーティストの待遇は、所属会社や働き方によって、大きく異なるためです。大手の会社に勤めている場合や人気のヘアメイクアーティストとして活躍している場合には、高年収を得られる可能性があります。テレビや雑誌で活躍する有名なヘアメイクアーティストであれば、1000万円以上の年収も夢ではありません。
一方、小さなプロダクションに所属していたり、仕事量が少ないフリーランスであったりすれば、年収は大幅に下がる可能性があります。
ヘアメイクアーティストの年収は、実力に比例する部分が大きいため、高年収を狙うなら、ヘアメイクの技術を磨く努力が必要でしょう。
ヘアメイクアーティストに向いているのはこんな人
ヘアメイクアーティストに向いているのは、人にメイクやヘアセットをすることが好きな人です。自分の技術により人が美しくなることにやりがいを覚えられれば、誇りを持って仕事に取り組むことができるでしょう。
また、手先の器用さや優れたセンスもヘアメイクアーティストには求められます。これらがなければ、顧客に合ったスタイルや凝ったスタイルは作れません。加えて、ヘアやメイクには人によって似合うものと似合わないものがあるため、その見極めができることも大切です。
さらに、流行や最新の情報に敏感であることも、ヘアメイクアーティストに必要な要素です。ヘアメイクは流行の影響を受けやすく、アーティストには常に最新の技術が求められるためです。そして、最新の技術に対応するには、常に技術を磨いておく努力も必要となるでしょう。
ヘアメイクアーティストに関連する職業
ヘアメイクアーティストに関連する職業には、「美容師」があります。美容師は、ヘアセットはもちろん場合によってはメイクを行うこともあり、専業ではないものの、ヘアメイクの仕事を兼ねています。また、ヘアメイクアーティストが美容院に所属し、顧客のヘアメイクを行うこともあります。このように、仕事内容に共通点が多く、同じ職場で働くことも多い「美容師」と「ヘアメイクアーティスト」は、関連性が深い職業だと言えるでしょう。
また、「ネイリスト」や「アイリスト」なども、人を美しくするという点で、ヘアメイクアーティストに関連する職業です。多才なヘアメイクアーティストであれば、「ネイリスト」や「アイリスト」を兼ねることもあるでしょう。
さらに、ヘアメイクアーティストは、化粧品販売のプロである「美容部員」とも関連があります。中には「美容部員」からヘアメイクアーティストに転身したり、最新情報を共有したりすることも
あるようです。
▼メイクや美容の分野で活躍できる様々な職種を知りたい方はこちら!
ヘアメイクアーティストに関連するおすすめの専門学校
ここからは、おすすめのヘアメイクアーティストに関連する専門学校をご紹介します。
美容学校には美容師免許取得を目指せる学校のほか、メイクアップやエステティックに特化して学べる学校もあるので、学校選びの際は、実際に学校見学に行き、学校の雰囲気や設備、授業内容などを自分の目で見て確認しましょう。先輩や先生に直接話を聞くこともオススメです。
また、学校のサイトやパンフレットで、カリキュラムや就職サポート体制などをチェックすることも大切です!
国際文化理容美容専門学校国分寺校【東京都国分寺】
◆関連学科:美容科、理容科
国際文化理容美容専門学校は創立67年。
カットコンテストのひとつ、SASSOON全国大会に21年連続出場し、計14回優勝しています。
東京ベルエポック美容専門学校【東京都江戸川区】
◆関連学科:美容師科、ヘアメイク科、ヘアメイク科美容師免許プラン(通信課程併修)
美容業界の第一線で活躍するプロによる特別授業や有名サロン、映画、雑誌での現場実習など現場経験を通して成長できる2年間。少人数制の落ち着いた環境で、全国から集まった仲間たちと一緒に夢を実現させませんか。
東京ベルエポック美容専門学校の詳しい紹介はこちら高山美容専門学校【東京都新宿区】
◆関連学科:美容科【昼間2年制】、通信課程
全国NO1!美容師国家試験6年連続100%合格!
即戦力となるスタイリストを育成!
真野美容専門学校【東京都新宿区】
◆関連学科:美容科(2年)
少人数だからこそ、先生の目が行き届いて、技術が身につく。
同じ目線で相談に乗ってくれる先生がいるから、安心して学べる学校です。
ミス・パリ・ビューティ専門学校【東京都新宿区】
◆関連学科:美容学科(2年制)
~卒業する時は、一流。~
東京で、美容のプロを目指すならミスパリ。
まとめ:ヘアメイクアーティストとして活躍するには
ヘアメイクアーティストとして成功するには、技術力はもちろん、コミュニケーション能力や笑顔、お客様の要望を汲み取る力も重要です。常に新しい情報や技術を習得し、時代の流れに対応できる柔軟性も求められます。
理容師やエステティシャンなど、別の分野の資格を取得したり、メイクアップアドバイザーとして活躍するなど、キャリアパスもさまざまです。
師と仰げるような先輩を見つけ、アドバイスをもらったり、サポートを受けながら成長していくことも大切です。
ヘアメイクアーティストは、人の外見だけでなく、内面も輝かせることができる仕事です。夢に向かって努力を続け、多くの人を笑顔にするトップアーティストを目指しましょう!
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