アロマセラピストになるには?仕事内容や役立つ資格、年収、将来性などを徹底解説!

  • 2020.12.04
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アロマセラピストになるには?仕事内容や役立つ資格、年収、将来性などを徹底解説!
   
              

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投稿日:2020年12月4日|最終更新日:2024年9月13日

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ストレス社会と言われる現代、心身のリラックスを求める人は増えています。アロマセラピストは、そんな人々の心の支えとなり、豊かな生活を送るお手伝いをします。

この記事では、そんな癒やしの空間を創出する、心のセラピストともいえるアロマセラピストについて、仕事内容から役立つ資格、就職先、年収、将来性、向いている人の特徴まで徹底解説!
セラピストとして活躍したいと考えている方はぜひ最後までご覧ください!

アロマセラピストとは?

アロマセラピストとは、精油(※1)を様々な方法で使用して心身に取り入れる自然療法「アロマテラピー」を施術する人のことを言います。
精油の正しい知識を持っているため利用方法のアドバイスや、精油をキャリアオイル(※2)で希釈したマッサージオイルを用いたトリートメントなどを行います。

なお生活に浸透しやすいように精油のことをあえてアロマオイル(※3)と呼ぶ場合もありますが、本来の意味とは少し異なるようです。

※1…エッセンシャルオイル。花や木、またそれらの葉、皮、根、種子などに存在する天然のオイルのこと。水蒸気蒸留法や熱水蒸留法(直接蒸留法)などの方法によって植物から留出される、100%天然成分のオイルを指す。

※2…精油を希釈するための植物油のこと。精油は高濃度で刺激が強いため肌に直接塗布することができないため、キャリアオイルで薄めて利用する。
また、キャリアアップは肌になじみが良く、精油の成分を体内に運ぶ(キャリア)役割を果たすことからこの名前がつけられている。単体でもマッサージなどに用いられる。

※3…合成香料やアルコールを加えられたオイル。精油に香りなどを似せているため香りを楽しむことが主な目的とされる。精油のような作用はほとんど無く、肌につけることはできない。

アロマセラピストの仕事内容とは?

アロマセラピストが行う仕事はアロマテラピーの施術で、精油の香りを用いて心身をリラックスさせたり、ストレスや不眠などの身体の不調の改善をしたり、産婦人科や心療内科などの医療機関の待合室などにリラックス効果のある精油などを設置したりと様々な業務を行っています。

施術をする前にはカウンセリングを行い、顧客に合った精油は何かを判断し、利用のアドバイスや提供・販売などを行います。

精油は使い方に注意が必要で、例えばラベンダーには傷を治す作用や殺菌作用があるためやけどやにきびなどの治療に役立てられたり、鎮静作用があるため痛みの緩和に使われたり、リラックス効果が高いためリラクゼーションサロンで利用されたり不眠症の改善に利用されたりとかなり使い道の多いオイルとなっています。

一方でラベンダーの種類によってはケトン類という神経毒性があるものが含まれるものがあり、それらは妊婦や授乳中の方、乳幼児の利用は控えた方が良いとされています。
このように利用するためには一定の注意が必要となるため、カウンセリングはアロマセラピストの重要な仕事なのです。

また、精油を用いたボディトリートメントやフェイシャルトリートメントなどもアロマセラピストの主な仕事の一つです。
トリートメントは専用サロンだけでなくエステサロン、治療院、ホテル、温浴施設、病院など幅広い施設で取り入れられています。

アロマセラピストとして仕事をしていくためには、精油が持つ効能や副作用、人体にもたらす影響など正しい知識が必要です。また、トリートメントなどを行うために身体の仕組みや老化の仕組みなども学んでおかなければなりません。
人を癒やすことのできる素敵なお仕事ですが、勉強は不可欠と言うことになるでしょう。

アロマセラピストになる方法(資格取得方法等)

では、どのように勉強すればアロマセラピストになれるのかということになりますが、アロマセラピストには各種民間資格があります。

医師や看護師のように国家資格がなければ働けないということはありませんし、そもそも資格が無くてもアロマセラピストになれますが、前述したように副作用もあるため正しい知識と技術がなければ危険な施術になってしまう可能性があることなどから無資格でアロマセラピストの仕事をすることはおすすめすることはできません。

顧客からの信頼を得るためにも資格を取得しておくことはアロマセラピストの必須条件となるでしょう。

中には大学の心理学科や美容専門学校などで学んだ人が就職に有利にするために取得するというケースもあります。
アロマセラピストを目指せる学校一覧

「アロマセラピスト試験」について

では参考にAEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)の「アロマセラピスト試験」についてみていきましょう。

●受験条件
Ⅰ.①AEAJ会員であること
②アロマテラピーアドバイザー資格を取得していること
③認定スクールでアロマセラピスト必須履修科目を修了し、履修証明書を提出すること
Ⅱ.トリートメント実技試験に合格すること
Ⅲ.カルテ演習を修了していること
Ⅳ. 資格登録手続きを行うこと

●試験の概要
試験日程:5月または11月
試験形式 :インターネット試験
出題範囲: 『アロマテラピーインストラクター・アロマセラピスト 公式テキスト(共通カリキュラム編)』
『アロマセラピスト公式テキスト(独自カリキュラム編)』
『アロマテラピー検定公式テキスト1級』
『アロマテラピーアドバイザー認定講習会テキスト』

アロマセラピストに関連する資格

●リンパドレナージュ
リンパは血管から出た栄養素を血管に戻す、老廃物や異物が血管に入らないようにするといった重大な役割を果たします。しかし、疲労やストレス、寒さなどを受けてしまうとリンパの流れは滞ってしまい、健康や美容に悪影響を及ぼします。

リンパを適切な強さでマッサージを行い、悪くなったリンパの流れを改善させ、スムーズに流れるようにする施術が「リンパドレナージュ」です。血液そのものに働きかけるため体質改善の効果もあると言われています。
精油を使って施術を行うこともあるため、アロマセラピストが取得しておきたい資格の一つです。

●リフレクソロジスト
リフレクソロジストは足の裏や手のひらにある反射区とよばれる部位を刺激して血行をよくしたり新陳代謝を高めたりして自然治癒力を高める施術を行う人のことをいいます。
こちらも精油を使った施術をすることがあります。

リンパドレナージュとリフレクソロジスト、どちらもアロマセラピスト+αの資格だと言えるでしょう。

今後のアロマセラピストの将来性

日本はストレス社会と言われており、老若男女問わずストレスを抱える人が多くなっています。そのため癒やしを求める人が多く、この先も簡単にその数が減ることは無いでしょう。
そのためアロマセラピストの需要が無くなることは考えにくいので仕事が無くなる心配は少ないのではないでしょうか。

ただし、アロマセラピストの数は増加していますので、アロマセラピストの資格一本でやっていくのは難しいかもしれません。
そのためスキンケアの資格やカウンセリングの資格、フェイシャルの資格などアロマセラピスト+αの資格を取得してアピールポイントを増やすなど努力をすることが必要だと考えられます。
そうして最前線で活躍していくことができれば、将来性は十分にあると言えるでしょう。

アロマセラピストの就職先

アロマセラピストの主な就職先には次のような場所があります。

・アロマサロン
・アロマショップ
・精油メーカー
・アロマ関連企業
・アロマセラピー講師
・フリーランス など

アロマセラピストの平均年収・MAX年収

アロマセラピストの平均年収は約250万円となっており、日本人の平均年収と比較すると低い傾向にあります。

ただしこれはフリーランスでお小遣い稼ぎをしている人も中に含まれるのが原因だと考えられます。というのも企業に勤めているアロマセラピストの場合の平均年収が400万円~600万円というデータもあるからです。

当然企業の大きさや持っている資格、経験、年数など様々な要因で年収は異なりますが、フリーランスでなければそこまで年収が低くない可能性もありますので、年収は働き方次第といったところでしょうか。

なお、開業している人で800万円近い年収を稼いでいる人もいるそうですので、成功すれば高額の年収も見込めるということになるでしょう。

アロマセラピストに向いているのはこんな人

アロマセラピストは精油の正しい知識を持ち、アロマセラピーを行うことが仕事ですが、顧客は癒やしを求めてきているので精油に関わることだけでなく、話しを聞いてあげることも重要な仕事となります。
そのため聞き上手な人がアロマセラピストに向いている人だと言えます。
仕事や生活の愚痴もそうですが、悩みを聞くことによって精油を選ぶきっかけにもなりますし、話を聞いてくれるという安心感や信頼感が生まれれば「また来よう」と思っていただけるかもしれないからです。

聞き上手な上、元気な人だったらなお良いでしょう。
聞くのが上手でも雰囲気の暗い人だったら…あまり癒やされませんよね。
「あの人に会うと元気になる」というような元気がある人、笑顔の素敵な人、そしてその人の気持ちに寄り添ってあげられる人であることが求められます。
アロマセラピストを目指せる学校一覧