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STEP01 進路選択

各進路のメリットデメリット


進路の選択を迫られたとき、基本的に選択肢は進学と就職に分かれるかと思います。
さらに言えば進学については大きく分けて4種類の教育機関に分かれます。
大学、短期大学、専門学校、専門職大学です。

もっと細かく見ればまだまだ選択肢はありますが、割合としてはほとんどの高校生がこの中から進路を選択しています。
仮にとある学問について学びたい、と思ってもどの教育機関で学べばいいのか、就職しようと思っていたけど自分の夢を叶えるには別の道が適しているのでは……。
そこでこのページでは各進路のメリットとデメリットについてまとめてみました。
まずは各進路の長所と短所を知ることで、自分の選択肢になかった最適解が見つかるかもしれません。
進路に悩むあなたの選択の手助けになれば嬉しいです。

大学のメリットとデメリット

進学先として一番昔からあり、最も選択される割合の高い教育機関が大学です。
一昔前は進学と言えば大学が当たり前でしたし、良い大学を出て良い企業に就職して、というのが理想のルートでした。
昨今では短期大学や専門学校の他に専門職大学という新たな進学先も増え、それでもなお割合では大学進学が一番多い、人気な進路と言えます。

そんな大学のメリットとしては以下が挙げられます。
・「大卒」という武器により幅広い就職先が選択できる
・就職後の初任給や昇給が他に比べ高額になる傾向にある
・4年間を自分のために使える

昔ほど学歴に縛られることは無くなりましたが、やはり大学を卒業することへの信頼感は今なお健在です。
大卒しか受けられない企業もあれば、大卒とそれ以外で給与が変わってくる企業もまだ存在しています。
大学へ進学する最大のメリットは、大卒を得ることが出来るという点です。

デメリットとしては以下が挙げられます。
・1年ごとの学費は安いが、4~6年間総出費は最高額となる
・大学でもレベルが低いと就職に困ることがある
・自分のやりたいことややるべきことをしっかり持っていないと、4年間が無駄になる可能性がある。

やはり通う期間が長い分、出費が増えてしまう点が大学のデメリットとして大きくのしかかります。
もちろん奨学金や減免制度、各種補助金を駆使することも可能ですが、総額が大きいのは事実です。
また学歴に対する認識が変わってきたことで、それほど偏差値の高くない、専門性の低い大学の学部へ進学してしまうとなかなか就職できないことも増えてきました。
高卒で働きたくないし大学は入った方がよさそうだから今の成績で入れる大学にとりあえず入っておこう、くらいの気持ちでは学費も時間も無駄にしてしまうかもしれません。
そういった大学でも自分がどういった経験を積んで大学を卒業するのかしっかり考えてあれば問題ありませんが、大学は良くも悪くも自由度の高い教育機関なので、遊びばかりで卒業を迎えてしまってはやはり無駄になってしまいます。
大学に限った話ではありませんが、自分が何故大学に進学し、どういった将来を目指すのか、見つからない場合でもそれを大学で必ず見つける、等の目的意識をはっきりさせておくことが大事です。

短期大学のメリットとデメリット

短期大学は2~3年と大学より短い期間で大学のように一般教養と専門知識を学ぶことの出来る教育機関です。
女子短大が多かった時代もありますが、今では男女ともに進学先の選択肢としてメジャーです。

そんな短大のメリットとしては以下が挙げられます。
・最短2年の在学なので、社会に出るのが早い
・在学期間が短い分、学費も抑えられる
・大学より人数が少なく、施設や支援にゆとりがある

一方デメリットは以下となります。
・授業が大学よりも詰まっているため、忙しい
・大卒資格は得られない
・校舎は小規模であることが多い

短大のメリットとデメリットは表裏一体の内容です。
大学より在学期間が短いので時間とお金の面では負担が減りますが、勉強期間がぎゅっと凝縮されるため忙しくなります。
また小規模になってしまう反面、学生一人ひとりと大学側の距離は近くなります。
短い時間で社会へ出ることが出来ますが、大卒が無い分、学んだ内容以外への就職は大学より難しくなります。

短大は後述の専門学校と大学の中間のような教育機関です。
将来就きたい職業がある程度決まっており、早く社会に出て経験を積みたい人向けの進路と言えます。

専門学校のメリットとデメリット

専門学校は一般教養(外国語や数学等)がカリキュラムに含まれておらず、特定の分野・内容に特化した勉強が出来る機関です。
基本的には2年制ですが、1年制から4年制まで幅広く、国家資格の取得条件に合わせて3年制にしている場合等もあります。

そんな専門学校のメリットは以下です。
・特定の分野を短期間で集中して学べる
・該当分野への就職率や資格取得率が高い
・大学や短大にはない分野も学べる(ゲームやミュージシャン、Youtuber等)
・現役の業界人が講師を務めることが多く、現場感の醸成やコネクション形成に役立つ
・入学に学歴不要なことが多く(医療系を除く)入りやすい
・特化している分実習時間を豊富に確保でき、設備にも投資されていることが多い

デメリットはこちらです。
・特定分野に特化しているため、その他への就職は難しい
・世間的に専門学校=学力は低いというイメージがある
・授業はカッチリ決まっているため、自由度は少ない

専門学校のメリットはやはり特定の分野に特化した環境で学べるということです。
大卒が必要となるような大企業ではなく、技術的な職業や専門性の高い仕事を目指す場合は、専門学校は強みを発揮します。

しかし専門学校では自分から学びに対して積極的に動かないと、無為な時間を過ごすことになってしまいます。
学力試験が不要なことが多いというのは、つまり出願すれば入れるということです。
そうなると義務教育の延長のようにただ学校へ来て授業を受け、遊んで帰っての繰り返しになる可能性もあります。
受け身で専門学校に行っても何も得られません。
資格を取得するような職種なら資格は得られるかもしれませんが、専門学校はメリットを最大限に活用するために自分から動ける人でなければ、卒業したときに進学した意味がなかったと感じることが多いです。

ネット上には声優の専門学校は無駄だとか、ゲームを学ぶなら大学へ行け等の記事はたくさんありますが、それらは上手く専門学校が活用できなかった結果にすぎません。
分野特化で学びたいなら専門学校の環境は非常に適しています。
しかしもちろん自分のやりたいことと学校側とのミスマッチは起こり得ますので、必ず同じ分野の学校を複数校比較して進学先を決定しましょう。

専門職大学のメリットとデメリット

専門職大学は4年制が基本となり、一般教養も学びつつ専門学校のように専門的なことを中心としたカリキュラムを組み、かつ実習も豊富で大卒と同等の資格を得られるという期間です。
発足は2020年入学者からであり、専門学校と大学のいいとこどりのような内容であるため、今注目を集めています。

そんな専門職大学のメリットは以下が挙げられます。
・専門技術を身につけつつ一般教養を学べて大卒レベルなため、無駄がない

しかしデメリットももちろんあります。
・新しい機関で実績も少なく、将来どうなっていくか不明瞭
・企業にも一般的にも認知度がそれほど高くない
・4年制となるため学費はかさんでしまう

やはりまだ新しい試みということもあり、どうなるか分からない、先が読みづらいというのが一番の懸念点となります。
該当する学校数自体もまだ少なく、情報も集めづらい面があります。
言ってしまえば、国も運営も学生も手探り状態なのです。
とはいえ内容としては非常にメリットが多い教育機関なので、今後さらに情報が出そろって分野も学校も増えてくると、人気な進学先の一つとして地位を確立させていくでしょう。

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