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STEP01 進路選択

高校生の就職活動の実態


高卒での就活は全体の20%弱

今現在高校生の人、またこれから高校生になる人も、卒業したら進学か就職かを選択する人が大多数です。 その中でも就職を選ぶ人は年に寄りますが、毎年2割弱の数になります。
10人に1人か2人という計算なので、大体1クラスに3人程度いることになるでしょうか。
全国に高校生は約100万人いるので、就活を選択する人はおよそ18万人ほどとなる計算です。
その高校の方針次第ではありますが、高卒で就活をする人の割合自体はそれほど多いものではありません。

しかし昨今では高卒就職者を求める企業は増えていますし、実際に高卒で大成功している経営者もいるように、高卒で就職活動をすること自体は前より一般的となってきました。
とはいえまだまだ課題も多く、とりあえず進学を選ぶ人も多いのが事実です。
このページでは実際に高卒で就職した先輩たちの抱えていた不安や、実情から見る課題などを見て、高卒で就職活動をすることの実態について探っていこうと思います。

高卒就活者の様々な意見

ある企業が就職を考えている高校生向けに開催したイベントでアンケートを取ったところ、様々な生の声が浮き彫りになってきました。
まず実際に就職活動を行う中で、具体的に何に不安を持っているかという問いには、複数回答で「自分に合った会社が見つかるか」「面接が上手く行くかどうか」がどちらも6割ほど回答されていました。
やはり高校生の身だとアルバイト等の社会経験が少ないこともあり、自信に繋がる経験の不足がこうした回答に繋がっているようです。

しかしそうした不安を抱えながら何故就職活動を選んだのかという問いに対しては、「自立して稼げるようになりたいから」が一番多く50%弱を占めています。
続く理由にも経済的理由があり、その他は進学後にやりたいことや目的が見つからないこと、勉強をしたくないといった意見もありますがやはり金銭面によるものが多くなっています。
進学には多額の学費が必要ですし、数年間通い続けなければいけないため時間も多く使います。
そのためあえて就職を選ぶ方もいれば、本当は進学したいけれどやむなく就職を選ぶ人も少なくないようです。

そうした決断をした時期として一番多いのは3年生の7月、次点で4月が多くなっています。
高校3年生になると進路選択が迫られ、特に夏ごろには部活も引退する時期と求人票開示のタイミングが合うことで決断する人が増えています。
しかし約半数は3年生の6月前に決めており、求人票開示前に決めているという事は、家庭などの自分の環境次第で選択している人の方が多いと言えそうです。

高校生が企業を選ぶ決め手

就職の際に何を重視するかは人に寄りますが、前述のアンケートによると、高校生が企業を選ぶにも傾向があるようです。
回答が1番多かったのは「会社の雰囲気が良さそうだから」。これは大学や専門学校の卒業生も重視している点であり、学校を選ぶ際にも注目されています。
次点は当然仕事内容、次に福利厚生や給与といった就業条件となり、実際に働く先輩の声なども人気です。 やはり抱えている不安通り、自分が本当に会社でやっていけるのかを見定めたいという考えがあるのかもしれません。

それに付随して、企業の誰の話が聞きたいかで一番多いのは年の近い先輩社員とのことです。
採用担当者ももちろん人気ではある一方、社長やベテラン社員は半分以下になります。
その会社でどういったキャリアを形成していくかよりも、まず自分がしっかりやっていけそうかを重視している高校生が多いようですね。

高卒就活の課題

前述のように、様々な不安を抱えながら高卒で就職活動されている方はたくさんいます。
しかし高卒就職がこうしてテーマとなるのも、まだまだ解決できていない課題が多いことの裏付けと言えるでしょう。
例えば通常の就職活動であれば一人で何社も何十社も採用試験を受けられるのに対し、高卒の場合は一社しか受けられません。
これはどちらかといえば社会にまだ慣れない高校生への配慮という側面があるのですが、現代のような情報がスマホで簡単に手に入る環境になってしまっては時代錯誤と言えるかもしれません。
基本的に学校からの紹介でしか就職先を選べないというのも、自由度の下がる要因となります。

また離職率について。
中卒で就職した人、高卒で就職した人、大卒で就職した人と入社3年内での離職率を並べてみると、7割・5割・3割という確率で離職してしまうのです。
高卒では約半分の人がいることになります。
もちろん前向きな退職もありますが、早期に就職することで想定とのギャップを感じ、再進学する方もいます。
また人手不足を理由に高卒も受け入れたものの、就業環境が整っていなかった、というケースも稀にあるようです。

これらの話を繋げると、高卒者は就職先を制限され、その結果希望通りの就職が出来ず、ギャップを感じてしまうケースが自ずと増えるのが分かります。
今もなお高卒就職については環境の改善が進められていますが、就職を選択する際はこうした現状を把握した上で決断した方がよさそうです。

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