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STEP02 進学先選択

大学の動向、近年の変化


大学の進学についても、近年変化が起きており皆さんが耳にしたことも多いのではないでしょうか?では、何がどのように変わってきているかを「受験」と「学校そのもの」について、それぞれ見ていきましょう。

受験

進学率の変化

今、この時点で大学へ進学を検討している人もたくさんいるはずですね。現在でも大学進学率は高水準をキープしており、全体でも50%を超える方が大学へ進学しています。この「大学進学率」は上昇を続けており、最大では60%に迫る勢いです。
また、大学進学における「浪人」も減っており、現役合格をする高校生が増えているのも事実です。ただし、短期大学への進学についは減少しており、1995年の進学を境に、低迷を続けて、現在では5%未満となっています。

大学受験者の変化

大学へ進学し、就職。就職した企業で勤め上げ、キャリアを築いて収入を得る。 このこと自体を想像すると、スーツをきてバリバリ仕事をすると男の人のイメージが強く、どうしても男性のことと捉えがちですが、近年は女性も社会で活躍しているのが現状です。そもそものところの大きな違いは、今と昔で「収入と支出」です。簡単に言えば「貧富の差」が激しくなっていることも要因となっています。現在の家族収入のうち、男性の収入のみで生活が成り立つ家庭が減り、「共働き」で生計を立てている家庭が増えていることが要因になっています。もちろん、旦那さんだけの収入(もしくは奥さんだけの収入)で成り立っているご家庭もたくさんいらっしゃいます。比率が変わっているため、女性の進学、高学歴での就職、キャリア形成が増えているのです。

また、女性自身も「家庭に入り、専業でいる」ことよりも上記のように働きに出て、「社会との繋がり」を保つようになったのは近年の傾向です。自分が社会でどんな仕事をして、どんな役に立てるかを考える女性が多かったとは思いますが、口に出して主張できる環境、それを認める社会が出来てきたのも、ここ数年かもしれませんね。そういった意味では女性の社会進出・働き方が改革されたことがけん引しているかもしれませんね。

学校選択と学部選択

大学の人気も移り変わり、過去のリーマンショック以降で不景気が続いている間は「国公立大学」が人気でした。
理由は、学費が安い事。もちろん、受験は教科科目数が私立校より増えるため大変になりますが、それよりも学費を抑えた大学に進学したいといった意向の強い人・家庭が多かったため受験者数も増えたのだと予想されます。
しかし、ここ最近は有名私立大学を第一志望校に選んで受験する人も多くなっています。これは入試方法にも変化があり、センター試験利用が増えたため、私立大学の入試が増えました。

学部については大きく人気が突出してるものはなく、毎年変化しています。経済学部のときもあれば、法学部の時もあります。また、学校側も人気が出る・需要があるといった意味では、語学系かコミュニケーションなどを重視したような学部を作っているところもあります。また、ここ最近の傾向だと理工系が増えており、情報処理やプログラミングが人気を集めています。

大学数の増加と減少

大学自体、作ることがとても難しいのですが、大学進学率が年々増加したため、多くの大学が立ち上げられました。これは、基礎学力が無いと受験そのものが厳しかったり、受験自体を諦めてしまう人が多くいるからです。そのため、受験そのもののハードルを低くして、学びの場を広げようといった考えから、新規私立大学を設立していったのです。
しかしながら、受験者数については有名私立大学に阻まれ、思ったように集めることが出来ない新設大学が増えてしまいました。そのため、在校生不足のため早々に閉校してしまう大学もありました。
また企業自体も大卒者を採用するための基準として設けることを続けており、その中でも「大学フィルター」を抱えている企業も少なくありません。そのため、大学が増えてもすぐに無くなってしまう現象が途絶えません。また、学校に通わせる親御さんの方も「新設大学だと卒業時の就職実績等の情報が無いため通わせるのに不安」といったこともあるようです。

専門職大学

大学も4年制大学と短期大学以外に、「専門職大学」が立ち上げられたのはご存知でしょうか?あまり聞きなれない専門職大学ですが、こちらも新しく出来上がった大学制度です。上記でも触れたように大学進学率が高く、専門的な仕事を担うための資格を得る学校である「専門学校」が少しずつですが、数を減らしてきています。そのため、専門性の高い技術職を担う若者を増やす・再進学を検討する社会人の勉強の場の増やす目的で新しい大学のカタチが作られました。

更に、現在の問題である「技術系の職人の高齢化」も解決する目的があります。現場で働く技術系専門職の人たちが、次々と高齢化のため現場を離れつつあります。もちろん、離れられない人もいるため、高齢でも働く場合が多いのです。機械も発達し、自動化で出来ることも増えてきましたが、人の手ではないと出来ないことも山ほど残っているのです。
そのため、専門職大学はが慢性的に人手不足になっている専門職の担い手を増やす役割があるのです。

まとめ

このように、受験内容についても、大学そのものについても大きく変化が起きています。 そのため、自分がどうありたいのか・なりたいのかも大事ですが、それに合わせて変化している状況にも目を向けたいですね。
受験に関する制度自体も、在学中の学費を支援する制度自体も毎年改定されていたりする部分があるので、見逃さないようにしましょう。

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