皆さんも進学について悩んでいるかと思います。そもそも、進学自体は「大学」と「専門学校」のどちらに進もうと考えていますか？
そもそも「大学」と「専門学校」について、それぞれの違いを知っていますか？進学する前にそれぞれの違いを知っておきましょう。

大学

大学は基本的に4年間通う「希望教育」の教育機関です(医学や薬学など学部によっては6年間通うことになります)。その名通り、自分が希望する通りに授業が組めるのですが、そもそも通うことに「義務」はありません。
大学受験時にも決める学部と学科によって異なりますが、「必修科目」と「選択科目」があり、取りたい授業を選んで、1年ないしは半年ごとの授業を決めます。学びたい内容に沿って、自分だけのスケジュールを組むことができます。1年生のうちは、必修科目が多くなり、学年に上がるに連れて、選択科目が増えますが、1年生や2年生の時に取った授業の傾向が強くなるため、関連付けて授業を取ることが多くなります。

授業にはそれぞれ単位が設けられており、卒業までの4年間で124以上の単位を取得することが卒業条件になります。1授業あたり2もしくは４単位となることが多いです。
そのため、授業を選択し、履修登録を済ませた時点で1年間に取れる単位数が決まるため、登録漏れなどがあった場合は変更が出来ないため、失敗できません。もちろん前倒しをして授業を組むこともできるため、1年の内は授業を多く取り、4年生ではあまり学校の時間に縛られず、就職活動へ専念することができる組み方がオーソドックスです。
また、取得できる資格は「学士号」のみとなっており、それ以外の資格はすべて自力で取ることが前提です。もちろん、資格を取るための基礎授業や資格取得試験などの案内もしています。

また、特徴としてゼミやサークル活動、研究などがある学校が多数あり、盛んなことが多いです。ゼミについては履修の扱いとなり、単位が付与されます。2年生から4年生にかけて3年間でゼミ活動をし、最後にゼミテーマに沿って卒論を書くのが一般的です。サークル活動は大学の醍醐味的な部分もあり、自分の趣味に打ち込める場として、参加する学生も多くいます。ただし、サークル活動は自主活動のため、大学成績には関連しません。

専門学校

大学とは違い、1年から4年間の間通う「専門性を持った知識や技術を得る」ための学校です。この「専門性を持った知識や技術」というのは特定の職業に就くための国家資格や民間資格のことを指します。美容師や柔道整復師、情報処理などと言えば分かり易いかもしれませんね。 大学では自分で授業を選び、履修登録をするのに対して、専門学校では定められた履修時間分のカリキュラムが用意されています。多くの学校が月曜日から金曜日(もしくは土曜日)までしっかりと授業が組まれており、朝から夕方まできっちりと授業が入っています。大きな違いは「実習授業」です。座学で勉強するのではなく、実際に動いて習うことが多くなります。美容師であれば、紙を切ったり洗ったり結ったり。柔道整復師であれば、同級生あるいは実際のインターンで患者さんに向けて施術をしたり。などなど、実際にやってみる授業が多いのです。また、欠席や提出物忘れ等も大学とは違い、１つ１つが大学に比べると比重が重くなります。

大学は選択した授業を「講義」として受けますが、専門学校はクラス制のところが多く、「高校の時の授業イメージ」が一番近いかもしれません。いわゆる少人数制授業です。メリットは先生との距離が近いこと。先生の一人が使える時間が圧倒的に多くなります。質問したくてもできないなんて状況は少ないようですね。担任の先生もいる場合があるので、相談事もすぐに聞いてもらえる学校も多いようです。

一見、専門学校が厳しいように見えますが、「自分がどうなりたいか」といった目標がしっかりと決まった上で進学するため、在学中に苦になることも少ないようです。また、国家試験等の厳しい条件を経て、取得した資格で仕事に従事することになるため、大学とは少し違った就職となります。
専門学校を卒業した場合、得られる資格はその学校で学んだ分野と「専門士」の資格が付与されます。

結局、「大学」と「専門学校」どっちがいいの？

「大学」に進学するのも、「専門学校」に進学するのも、結局は自分次第です。
「将来どうなりたいか」が決まっている方は、どちらを選べばいいか、何となく理解されているはずです。なりたい・就きたい仕事によっては学士、いわゆる大卒が条件であったり、専門学校で履修を完了し、国家資格を取っていないといけない場合があります。

どちらに進学しても、勉強はついて回ります。ずっと遊んでいられることはないので、自分がどの学校で何を学ぶのかをしっかりと決めて、将来のことを考えないと選択肢に正解はありません。
実際の「学校選び」「仕事探し」はもう始まっていると思っているほうが良いかもしれませんね。

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