専門学校は就職に直結する学びを得る場所です。
自分の夢を実現するためにも、入学後にギャップを感じて、「別の学校にしておけば良かった」と後悔をすることが無いように慎重に比較・検討することが大切です。
学びたい分野を選ぶ
専門学校は大きく分けて8分野。さらにそこから細分されています。
専門学校の分野
- 工業分野
- 情報処理/マルチメディア/自動車整備/土木/建築/電気・電子工学/情報工学 など
- 農業分野
- 農業/園芸/畜産/造園/バイオテクノロジー/フラワービジネス/生命工学技術/動物管理 など
- 医療分野
- 看護/歯科衛生/歯科技工/臨床検査/診療放射線/理学療法/作業療法/言語聴覚療法/はり・きゅう・あんまマッサージ指圧/柔道整復 など
- 衛生分野
- 栄養/調理師/製菓/製パン/理容/美容/エステ/メイク など
- 教育・社会福祉分野
- 保育/幼児教育/社会福祉/医療福祉/介護福祉/老人福祉/精神保健福祉 など
- 商業実務分野
- 経理・簿記/旅行・観光・ホテル/会計/経営/医療秘書/流通ビジネス/OAビジネス/福祉ビジネス/など
- 服飾・家政分野
- ファッションデザイン/ファッションビジネス/アパレルマーチャンダイジング/和洋裁/編物・手芸/スタイリスト など
- 文化・教養分野
- デザイン/インテリアデザイン/音楽/外国語/演劇・映画/写真/通訳・ガイド/公務員/社会体育/トリマー/放送芸術 など
この中から自分はどの道に進みたいのか、まずはそこから考えてみましょう。
学校選びの基礎を押さえる
授業内容・時間
「自分が目指している分野に関する専門的な講義がしっかり受けられるか」を軸に学校を調べます。
また、授業時間数もわかりやすい比較基準に。講義○割・実習○割や総授業時間○○時間など、数字は学校を明確に比較する資料になるので参考にすると良いです。
通学距離・方法
少なくとも1年間、長い場合は4年間も通うことになる専門学校。
通学が苦にならないように、ここはしっかり抑えておくべきポイントになります!
1時間以内で通える距離で探す、電車が遅延してしまった場合に複数路線が選択肢にあるかなども調べておきましょう。
取得できる資格
基本的に、資格は就職に直結します。専門学校で学ぶ上で資格取得を目指すことになりますが、その中でも取得できる資格のタイプは異なり、以下の3つが多いです。
1.卒業と同時に取得
2.卒業すると受験資格が取得できる
3.卒業すると試験の一部免除
これらは意味合いが大きく変わるので、しっかり把握しましょう。
また、自分が希望とする分野の複数の学校の資格合格率を比較することも重要です!
就職率・中退率
就職率の中でも、どれだけ自分が目指している分野に就職できているかを調べることが大切です。
また、就職率を見る際に注意しておきたい点も。
1.就職率の中にアルバイト・パート・派遣・非正規雇用などが含まれている場合がある
2.就職浪人の場合に「就職希望者数」から除外される場合がある(就職の意思なしと取られる)
3.希望業界以外の就職も含まれている場合がある
学生を就職させるために学校がどんなサポートを用意しているかもポイントです。
他にも押さえておきたいこんなポイント
1.専門学校へ進学を決めた先輩たちが重要だと答えた要因は?
2,オープンキャンパスのチェック項目
詳しい内容は下記で解説しています!
分野にあった学校選びを!
一言で専門学校選びといっても、人によってどんな学校が合っているかは様々です。
学費で選ぶ人もいれば、立地や先生・先輩の実績などを基準に選ぶ人も。
ここでは人気の分野を中心にどのような点がポイントになるかを解説します。
工業分野
◆工業機器などの設備
◆資格取得率(電気工事士・建築士・自動車整備士・電気主任技術者など)
◆実習の内容(先輩の手掛けた卒業制作など)
農業分野
◆農業生産、品種改良・生命科学、農業ビジネスなど自分の進みたい内容に即した学科/専攻があるか
◆就職先・就職率
◆実習の内容(学校が所有している畑・牧場などがあるか。可能であれば見学)
医療分野
◆資格取得率(看護師国家資格・理学療法士国家資格・作業療法士国家資格・臨床工学技士国家資格など)
◆就職先(自分の就職したい地域の病院があるか)
◆学校の設備
◆実習先の病院
衛生分野
◆資格取得率(製菓衛生師・理容師国家資格・美容師国家資格など)
◆就職先(自分の就職したい地域での就職があるか・希望する職種への就職率)
◆可能であれば卒業生の離職率を聞く(美容分野は入れ替わりが激しい場合が有る)
◆在学中に受けられるコンテスト・大会などとその実績
教育・社会福祉分野
◆資格取得率(社会福祉士・介護福祉士など/保育の場合は幼稚園教諭免許もあわせて取得できるか)
◆就職先(自分の就職したい地域での就職があるか)
◆可能であれば卒業生の離職率を聞く(保育分野は入れ替わりが激しい場合が有る)
◆学校の設備・併設施設(保育園・幼稚園が併設されている学校も有る)
商業実務分野
◆資格取得率(税理士・社会保険労務士・公認会計士・司法書士・行政書士・簿記検定・医療事務技能審査試験・旅行業務取扱管理者・通関士など)
◆英語など語学に関するカリキュラム内容
◆学校の設備・実習先(ホテル・ブライダル・トラベル・エアライン分野は特に確認すること)
服飾・家政分野
◆業界就職率(自分の進みたい職種への就職率)
◆先輩の作品・作品発表の場(ファッションショーなどの開催があれば見学・在学中に受けられるコンテストなど)
◆在校生・卒業生の実績(コンテスト・ブランドを立ち上げたなど)
文化・教養分野
◆業界就職率(自分の進みたい職種への就職率)
◆先輩の作品・発表(文化祭・卒業作品展・オープンキャンパスで作品を見るetc.)
◆在校生・卒業生の実績
◆講師の実績・携わった作品など
まとめ
専門学校を選ぶときにまず大切なのは比較する項目の優先順位を決めること。
学費なのか立地なのかカリキュラムなのか、優先事項は人それぞれ。
まずは自分が学校を選ぶときに何が一番重要なのかが見えれば、スムーズに比較検討ができるようになります。
また、進みたい分野ごとに重視するポイントも忘れずに確認しておきましょう。