コレカラ進路.JP

STEP02 進学選択

大学院に行きたい人は?


自分の好きな分野を探求したい・将来の事を考えて、などの理由から大学院を目指す方へ、ここでは大学院を目指すための心構えと、知っておくべき注意点を解説します。

大学院の種類を知ろう

学部を持った大学院

大学の学部(学士課程)で得た知識を発展・応用し、さらに専門分野について研究を深めることになります。
所属している大学の学部からそのまま進級するイメージです。

独立研究科

上記と違い、基礎になる学部がないため、様々な学部の卒業生が所属できます。
各々が大学で専門的に学んできた分野を掛け合わせて、研究・発展させることを目指します。

大学院大学

独立大学院とも呼ばれるこの機関は、大学院のみで構成されていて、大学を持ちません。

専門職大学院

他の大学院とは異なり、研究という観点よりも専門的な能力・実務に沿った知識を学ぶことが重視されます。
高度専門職業人の養成を行います。
例:法科大学院(修了すると司法試験の受験資格が与えられる)

修士課程と博士課程

学部を持っている大学院は、2つの課程があります。
修士と博士と呼ばれるこの2つは大学院ごとに課程の設置の仕方が異なります。
自分の目指す大学院がどのような形式かを把握しておくことが大切です。

修士課程とは

正式名称は「博士前期課程」。基本的には最短で2年間で修了するものですが、3~4年かかる場合もあります。
修士課程は大学のように講義を受けて単位を取る時間+研究をする時間があるのが一般的なようです。
卒業するためには修士論文の提出が必須となり、理系の人はペーパーテストが課されることも。
また、最終試験を通過できず留年なんてことも有るので、大学よりも気を引き締めなければなりません。
文系学部の場合は、修士論文がしっかりかけていればOKな場合も多いようです。

博士課程とは

修士課程を修了した後、「さらに研究をしたい!」という人が進学するところ。
博士課程は3年間となり、その中に講義の時間はほとんどなく専門分野の研究が中心となります。
企業の研究職に所属するのとは違い、研究内容が利益につながらなくても追求することができます。
ただし、卒業時の年齢はストレートで大学・大学院を通過してもは最短27歳。
そこまで社会人経験がないということが就職活動でマイナスに働くことがないとも言い切れません。
専門性を高めた分、自分の希望する就職先に就職できれば良いものの、それができなかった場合はポスドク(博士後研究員)として1年ごとの契約となり、不安定な道を進むことになります。
確固たる信念を持って進学しなければならない進路だということを忘れずに、慎重に選びましょう。

就職を目指すなら、博士より修士?

日本では博士号取得者の受け皿が少ない

文部科学省の「学校基本調査」にを参照すると、平成30年度の博士課程修了者の就職割合は67.7%。
このなかで、正規雇用はなんと53.6%しかありません。
修士課程修了者の就職割合は78.5%で、そのうち75.8%が正規雇用に就いています。
博士号を取得しても正社員として就職できるのは博士課程終了者の約36%、3人に1人程度の割合なのです。
一方で、修士修了者は7割以上が正社員として就職できているため、企業の研究職に就きたい場合は、修士課程までで就職を目指すほうが、現実的と言えます。

大学院に進学することのメリット!

ここまでマイナスな話が多くありましたが、もちろんメリットもあります。

より専門的な知識が身につく

大学での講義は学部・専攻に分かれていますがその学部の知識を広く網羅することがメインです。
その学問の中でも大学院では自分が学びたい内容を研究できるので専門的な知識が身につきます。

就職の幅が広がる

大手や有名企業の研究職は、修士号を取得していることが募集条件になることもあります。
企業での研究職を目指すなら、大学院に進むほうが良いでしょう。

まとめ

大学院は大学に比べてより専門的に知識を深められる上、就職の幅が広がりますが、その分社会に出る時期が遅れてしまうなどメリットばかりではありません。進級するためにはしっかりとした目標を持つことが大切になります。

一覧へ戻る
コレカラ進路.JPでは個別に相談が受けられる「1:1トーク」を不定期で開催しています。
学校生活の不安や進路のことなど、スタッフがなんでも相談にのります♪
ぜひ気軽に話しかけてみてくださいね!
友だち登録はこちら
TOPへ戻る