推薦入試を志望する人が一番に直面する課題は、各学校の出願条件として指定されることの多く、学生が高校生活をどのような姿勢で取り組んだかをわかりやすく示す数字が評定平均です。
「全体の評定平均値が4.0以上の者」「英語の評定平均値が4.7以上である者」など、全体の平均値以外にも志望する学科によって特定の教科を指定する学校もあります。
評定平均と推薦入試の関係は?
まず推薦には指定校推薦、公募推薦、自己推薦があります。
ここで気になるのが評定平均はどこまで推薦入試に影響するかということですよね。
それでは各推薦入試方法と評定平均の関係性を見てみましょう。
指定校推薦
指定校推薦を利用する場合は、評定平均がかなり重要と言えます。現在通っている高校の代表として指定校推薦を受けるので、高校側が代表者を決める際の指標にするのが評定平均です。
評定平均が基準を満たしているから合格できるという訳ではなく、志望理由書や面接試験もあるので、気を抜かず対策する必要はあります。
公募推薦
公募推薦を利用する場合は、指定校推薦を利用する場合の次に需要になってきます。公募推薦も高校の先生や校長からの推薦等が必要になる場合が多く、その際に評定平均を基準にすることも珍しくありません。
また、そもそも受験する学校の出願条件として「評定平均値〇〇以上」と指定されています。
しかし、指定校推薦ほど評定平均を合格基準にするわけではなく、書類審査や2次試験での得点が合格の鍵になります。
自己推薦
自己推薦を利用する場合は、評定平均はある程度重要と言えます。自己推薦入試は自分を推薦する入試なので、評定平均に自信が無くても自分をアピールできる項目があれば合格するチャンスがあります。
また、学校側の推薦は特に必要ないので、上記二つの推薦入試方法に比べ評定平均の重要度は高くありません。
評定平均の出し方について
難しい計算は不要です。高校で学習した全科目の評定を合計し、その科目数で割るだけです。四捨五入して少数第一位まで求めるので、「4.7」「3.5」といった数字がでてきます。高校3年生だけの評定だけではないことに注意が必要で、高校1年生から高校3年生の1学期(前期)までが対象期間となります。
まとめ
評定平均は高ければ高い方がいいのは言うまでもありません。
とくに学校側から推薦を受ける場合は、とても重視されシビアです。
評定平均を上げるために、高校3年生になってからでは遅いので、高校1・2年生の方は受験まで時間があると安心せずにしっかり学業に取り組み良い成績をとるよう心がけましょう。
また、3年生の方は志望する学校にどの程度の評定平均が必要か調べ、先生と相談しながら入試準備を進めていきましょう。