コレカラ進路.JP

STEP05 入試準備

小論文って何?書き方も解説します!


大学・短大・専門学校では高校とは異なり「自分で課題を見つけて学ぶ力」が必要となります。
この能力を見極めるために、多くの学校で推薦入試やAO入試の試験で小論文が課されます。
しかし、小論文と言われてもあまりイメージが湧きませんよね。そこで、まずは小論文とは何かを解説します!

小論文とは?

小論文は、問われたテーマに対して自分が考えていることを述べ相手を説得する文章のことです。
例えば、作文が「体験や感想を書いた文章」であるのに対し、小論文は「私はこう考えるという意見をだし、なぜならば~だからである。」と問いに対し意見と理由を書く文章です。作文は自分の体験や心境の感想を述べるので、感情表現の豊かさなどの表現がポイントになりますが、小論文は分かりやすいように話の道筋を立てて説明し、相手を説得する論理的思考が求められます。
では具体的に何に気を付けて小論文を書いたら良いでしょうか?

小論文の3つのポイント

問題文章を読み取る

小論文を書くためには、文章の組み立てが肝心です!文章を組み立てるためには、まず問題を理解する読解力が必要。「問題で問われていること」は何かを理解し、出題者の意図を把握することで小論文を構成する基盤をつくることができます。ここで注意することは「何を書けばいいのかをしっかり把握する」ということです。
次に問われていることを理解したら、それに対する主張を考えましょう。

構成を組み立てる

構成を組み立てるときは「なぜ?」を意識し、なぜそう考えたのか、自分で考えた根拠をすべて書き出し、整理しましょう。整理し終えたらいよいよ構成を組み立てていきます。ここで注意するのは「序論・本論・結論」を組み立てることです。

序論

序論では問題の文章を踏まえた上で、自分が把握した問題を提起します。問題の提起を行ったら自分の考えの方向性を主張しましょう。「この問題から何を考えたのか」を分かりやすくするためには序論の段階で「結論を提示」しましょう。

本論

次に本論では、序論で述べた自分の考えの根拠を説明していくのですが、内容に説得力を持たせるために可能であれば問題に合った自分の体験談などをまじえると良いです。

結論

序論で結論をあらかじめ提示しますが再度結論について述べましょう。序論と結論の違いは、結論を提示するか結論そのものかです!序論では「自分の主張は〇〇である」と述べますが、結論では「〇〇だから結論である」という形式になります。本論で述べた根拠を基に結論を構成していきますが、ここで注意したいのが「最初と最後で結論が変わる」というミスです。小論文を書いているうちに考えていたことが分からなくなり結論が変わってしまうことが多々あるので、構成を組み立てる段階でメモをとって振り返られるようにしましょう。

言い回しに注意する

言い回しや言葉遣いに注意するのも大切なことで、間違った表現で減点されてしまうこともあります。
小論文では「ですます調」ではなく「である調」を使います。なぜかというと小論文は論文の一種なので、自分の考えを論理的に述べるものであり「ですます調」のように相手に対して控えめな言葉遣いをする必要はなく、簡潔に客観的な事実を述べるのに最適なのが「である調」だからです。文末に「ですます調」と「である調」が混在していないか入念にチェックするようにしましょう。
また、語尾に同じ言い回しが続いてしまうと文章が単調に感じられマイナスになってしまう恐れがあるので、語尾が連続してしまわないように気をつけると良いです!

まとめ

小論文と聞くと難しいと考えてしまいがちです。たしかに作文や感想文とは意味合いが異なるのですが、作り方の方法を覚えてしまえばそのイメージも変わります!まずは問題を読み解く力を身に着け、次に構成を考える力を養いましょう。小論文の作り方でもあるように、段階を踏んで一つ一つ必要な力を身につけることが大切です。各学校の例文を解くのも良いですが、小説などを読んで問題を読み解く力をつける方法もあります。日々の生活の中で「なぜ?」を意識することで発想力も養うことができると言われているので、小論文の勉強は必ずしも机や原稿用紙に向かうだけではありません。工夫をしながら学んでいくことが重要です。

一覧へ戻る
コレカラ進路.JPでは個別に相談が受けられる「1:1トーク」を不定期で開催しています。
学校生活の不安や進路のことなど、スタッフがなんでも相談にのります♪
ぜひ気軽に話しかけてみてくださいね!
友だち登録はこちら
TOPへ戻る