マッサージ師は、
人に喜ばれる最高の仕事です!

中山 晃先生

中山 晃先生

担当科目:長生実技、医療概論、臨床実習室(卒後研修)

■長生学園と関わったきっかけは?
平成6年長生学園夜間部に入学。
スポーツジムにトレーナーとして勤務していた頃、杖で歩行されていた高齢の方に独自にプログラムした運動法を教えたところ、スイスイ歩けるようになりました。人間の身体って凄い!と感動し、もっと医学的にケアをできるようになりたいと思い、長生学園に入学しました。卒業後も長生と関わっていきたいと思っていたところ、縁あって長生学園の教員になりました。

■授業はどのような内容ですか?
長生学園の実技「長生術」を担当しています。
長生術は、長生学園のみで学ぶことができる伝統の治療法です。簡単ではないですが、決して力まかせの手技ではないので、ひとつ一つ丁寧に学んでいけば誰でも身につけられる技術です。実際の現場で使える技術と知識を、一人ひとりに合わせてわかりやすく、具体的に伝えることを大切にしています。

それと長生学園の特徴である「心」の力。治療師にとって、心のあり方がいかに大切であるかを学生さんとの関わりの中で、伝えていけたらと思っています。
みなさんが3年かけて少しずつ成長されていく姿を見るのが喜びです。

■長生学園の学生をどう思われますか?
本校の学生さんは、元気で心優しい方が多いように思います。
長生学園は、学生さんも先生も同じ「仲間」という雰囲気がありますね。校外でもバーベキューやボランティアを一緒にやったりしています。
毎日学生さんからたくさんのエネルギーをもらい、教わることもたくさんあります。

■長生学園に入学を検討している方にひとこと
あん摩マッサージ指圧師は、人の役に立ち・喜ばれ・自身も成長し続けることが出来る最高の仕事です。
一歩踏み出して、一緒に未来の扉を開きましょう!

「身体の歪み」から、
不調を探り当てる授業

植木 秀夫先生

植木 秀夫先生

担当科目:長生実技、医療概論

「長生実技」を学園長とともに指導。「医療概論」も担当しています。

実技授業では、学生は二人一組で交代で練習台になり、例えば「肩の張りに左右差がある。それはなぜか。どこを施術すればよいのか」というように、実際の症状に合わせて実践的に学べるようになっています。

当校伝統の長生術とは、身体のゆがみは内臓疾患や姿勢の崩れ、心の悩みの現れだというもの。その人の身体と心をトータルで観察し、ゆがみを正すための施術方法を具体的に指導しています。

そして、最も大切にしているのは、長生医学の根本にある「施術をしてあげる」のではなく「施術させていただく」という考え方。自らの治療院経験をもとに患者さんとのコミュニケーションの取り方についても、折に触れて授業で伝えています。

一方「医療概論」では臓器移植や国民医療費についてなど、今医療の現場でおこっている問題について学びます。人の身体に直接触れる者として多様な観点で医療を考える必要があります。

マッサージ師の技術は、まさに手に職。仕事を通じて人に喜んでもらえる素晴らしい職業です。でも競争が厳しいことも事実。「この仕事で一生生きていくんだ」、そういう強い心構えを持って学んでほしいと思っています。

長生医学の思想と施術法を具体的に伝え、10年後、20年度も生き残る治療家を育てることが私の目標です。

“学んでわかる”楽しさを見つけた。
すべての経験が治療にいかされている。

沼澤 敬さん

沼澤 敬さん

昼間部 在籍

主人の仕事でオーストラリアに滞在していました。昔から医療系の資格をとって仕事をしてみたいと思っていたのですが、帰国を機にいろいろな学校を見学し、雰囲気のよかった長生学園に入学しました。学費や授業時間も決め手でした。午前中は学校で勉強し、午後から事務の仕事。そして夜は家事をする毎日を送っています。同年代の友人からは「今から学校!?」と驚かれましたが、一年たった今ではよく健康相談をされています(笑)

はじめは勉強が不安でした。学生時代から10年のブランクがあったし、何もかもが新しいことばかりです。でもここでの勉強は、医学知識も実技もすべて自分の身体や生活につながっているんです。例えは、口内炎になってしまったら、どのビタミンが足りないのかって考えたり、肩こりはどこの筋肉なのか原因を探ったり。大変ですけど、覚えるだけじゃなく、学んでわかるのが本当に楽しいですね。クラスは和気藹々とした雰囲気です。学年を越えた合同練習会では、同じ目標に向かった者同士、お互いに磨きあってるという感じがしています。

勉強すればするほど、今までの社会経験やすべての日常のことが、マッサージ師という将来の夢に繋がっているんだと実感しています。

大学ではなく長生学園を選んだ理由は
誰かを救える治療師になりたいから。

大泉 壮太郎さん

大泉 壮太郎さん

昼間部 在籍

昔から家族ぐるみでお世話になっている先生がいます。長生の技術で人間から競走馬までの整体を手掛けるという素晴らしい方。僕も怪我のケアはもちろん、精神面もサポートしてもらいました。その先生のように人を癒し、人の力になりたいと思うようになりました。

僕の高校は付属の大学への進学者が大半でしたが、やりたいことが明確だったので専門を選びました。実習や医学の勉強に取り組む日々はとても充実しています。一番好きな授業は「長生医学」で、園長先生が法話や技術を直接教えてくれるので、ひとつひとつが自分の血となり肉となって身についていくことを実感します。

長生学園には学生が自主的に集まって実技の練習をする同好会「研人会」があります。2年次に僕は最年少でそのリーダーをさせていただきました。参加者の学年も年齢もバラバラですが、とにかく意識の高い人ばかりが参加するので引っ張ってもらうことも多く、モチベーションも向上しました。おかげで今までほぼ皆勤!です。

勉強はもちろん、趣味も充実させたいので、登校前にはランニング、放課後は筋トレなどをしています。年に数回フルマラソンに出ているのですが、その練習でも、精神力と自信がつくことを実感しています。

未経験で飛び込んだ世界でしたが、今はこの学校を選んでよかったと確信しています。
3年生の今は、国家試験に向けて猛勉強中です。晴れて合格したときには、卒業生の治療院で修業をさせていただき、そして、いつかは自分の治療院を開きたいと思います。

私はお年寄りが大好き。
マッサージを通じてお年寄りを元気づけたい!

望月 香織さん

望月 香織さん

夜間部 在籍

私が体調を崩して静養していたとき、気分転換になるからとマッサージ師である兄が仕事場に誘ってくれました。マッサージを通じて人と接する姿を見て、なんてステキなんだろうと思いました。元々おばあちゃん子でお年寄りの方々にお世話になったので、今度は私がマッサージ師になって皆さんが元気になるお手伝いをしたいと思ったのがマッサージ師を目指したきっかけです。

学校では、実際どの先生もとても熱心で、実技も医学もとことん学べるのがおもしろいです。私は夜間部なので、仕事で忙しい人も多くいますが、自然と助け合う雰囲気のクラスです。アルバイトを終えて、毎日学校に行くのが楽しみです。

学園長から直接教わる長生実技は、あたたかい雰囲気ながらもとても実践的です。日常で為になるお話やすぐに使える手技が多くあります。授業は毎回違ったペアで組むのですが、私の背中が痛かったとき、相手から受けた施術で実際に痛みが和らいだこともありました。人に行うだけでなく、自分も体感しながら学べるこの実技授業が大好きです。

学校で大切なのは「やる気!」だと思います。私は服飾系大学からの方向転換。ゼロからのスタートで最初は不安でしたが、周囲の人たちに恵まれて充実した毎日です。 人の役に立ちたい人、マッサージをやりたい人、ぜひ来てください!

定年退職後の第2の人生。
自分の手を使った仕事をしたい

岸山 正則さん

岸山 正則さん

夜間部 在籍

前職は、電気関係の企業でエンジニアとして働く会社員で、常に仕事に追われ、ストレスの塊でした。十数年前、母親が病気になったときに、自分の手をつかって人のためになる仕事がしたいと思いましたが、家族や資金のことを考えるとその時にふんぎることはできませんでした。やがて30年勤めあげた会社を定年退職することとなり、満を期してこの学校に入学することができました。

学校選びにはたっぷり1年をかけました。自分の手を使って独立開業、自分の力を試したいというのが自分の希望です。マッサージ師の学校だけでなく、鍼灸や柔道整復師の学校の見学にも妻と一緒に行き、どの学校がよいかを調べました。最終的に長生学園にしたのは、徒手の専科校であること、オープンキャンパスでの学校の温かい雰囲気、そして熱意があると感じたからです。仏教の学校というのがちょっと引っかかったのですが、入学してから全く心配ないというのもわかりました。

入学してまず思ったのが、勉強が大変だということです。解剖学や生理学など医学知識の基礎を徹底的にたたきこまれます。特に最初の6か月は慣れるまでちょっと苦労しました。実技は、校長先生が直に教えてくれるのですが、ものすごくあったかい授業でいつも勇気づけられています。

サラリーマン時代と違うのは、率先して飲み会に参加するようになったことです。サラリーマン同士の飲み会はどうしても愚痴に終始してしまうものですが、長生の飲み会は違います。「治療師になる」という同じ目標を持った者どうしなので、将来はこんなことしたいとか、どうしたらもっと勉強できるかとか前向きなのです。やさしい人たちの集まりだなと感じますね。自分が最年長だということはうっかり忘れがちです。

あと2年間、思いきり楽しんで、思いきり学んで、第2の人生を謳歌したいと思います。

資金ゼロからの挑戦。
新聞奨学生で学んでいます。

村田 陽介さん

村田 陽介さん

夜間部 在籍

以前は、地元秋田のリラクゼーションで働いていました。楽しかったけれど、自分の限界を感じるようになって、もっと勉強が必要だと思いました。調べるうちにどうせ学ぶなら国家資格をとりたいと長生学園への入学を決めました。

実は入学を考えた時は、貯金はほとんどない状態。それでもお金を貯めてからやるより、今すぐに挑戦したいと探してたどり着いたのが『新聞奨学生制度』でした。

『新聞奨学生制度』は、各新聞社が設けている制度で、新聞配達や集金をする代わりに学費や生活費をサポートしてもらえる制度です。いろいろなサポート内容があって、僕の場合は、配達のみの仕事で3年間働くコースに申し込みました。奨学金300万円をサポートの他に、住居は光熱費のみで家賃は無料、毎月約12万円のお給料をもらっています。

確かに仕事は楽ではありません。毎日朝3時~7時まで朝刊の配達、夕方15時~16時半まで夕刊の配達をします。何といっても冬の寒い日や天気の悪い時は大変です。一度、とても風の強い日、積んでいた新聞が飛ばされてしまったことがあって大変なことになりました。それでも、生活のリズムができてくると慣れてくるし、周りには同じように専門学校や大学に通っている仲間がいるのでお互い励まし合ってます。

長生学園では夜間部に在籍。いろんなキャラの集まったクラスメイトたちで、その多くは仕事をしながら通っています。忙しい中でも、バーベキューや山登りを企画したり、試験前には勉強会もやったりして、自由だけどほんといい仲間に恵まれています。きっと一生繋がっていける仲間だと思います。

卒業後は、地元秋田に帰って就職し、いずれは自分の治療院を開業するのが夢です。この人にまた会いたい、と思われるような治療師になりたいです。

ご縁に恵まれて
大好きな馬と人間の治療をしています。

中内田 周三さん

中内田 周三さん

1978年卒業

大好きな馬と人間の長生療術をさせて頂いております。

長生との出会いは、千葉県の牧場に勤務していた頃、腰痛を患いどんな治療をしても一向に良くならなかったところを、千葉県の故矢野幸夫先生を紹介して頂き一回の治療で治して頂きました。こんな素晴らしい治療法があることを初めて知り、感動と喜びで一杯でした。

また先生は、馬の整体をされていて、私の実家が牧場をしていることもあり、「馬の整体をやってみないか」といわれ、指圧にも興味があったのですぐ返事をして、長生学園に入学。学校卒業後は付属の長生院で四年間修行させて頂きました。

長生院での修行の後、矢野先生の所で馬の整体を一年間勉強させて頂きました。始めての馬の治療は、とまどいと不安の中で大変でしたが、いちばん嬉しかったことは、足が悪くまっすぐ歩けなかったのが治療してまっすぐ歩けるようになり三勝の成績を上げたことでした。馬も人間と特に違う点もなく脊椎のゆがみを直せば、人間と同様、健康になれるということを勉強させて頂きました。

そして今まで治療した馬の中には、ニホンピロウイナーやサクラユタカオーなど日本競馬史上に残る名馬を長生療術で回復させる事ができました。最近は、北海道の牧場にも故障馬や体調維持の為の治療に努めさせていただいております。

また、長生学園や卒業生団体の医学会で出来た友人が全国にたくさんいるので、仕事や旅行で行った時に治療してもらえるので、とても楽しみになっています。これからもこうした人とのご縁を大切にしていきたいと思っています。

スポーツの世界で働きたい

石井 信夫さん

石井 信夫さん

1980年卒業

私は長生学園を卒業後、『感動を生むスポーツの世界で働きたい』という思いが強くなり、トレーナーの人材派遣を営むアックスに入社しました。

最初の2年間は、千葉ロッテのファーム担当トレーナーを務め、その後3年間は、福岡ブルックスのトレーナーを務めました。その後に福山市にて開業しました。

開業して思うことは、患者さんにきちんと説明してあげることが大切だということです。体の状態がどうなっているか、どの位で治るのか、どのようにして治療していくか、家で注意することなど、適確な指導が患者さんを楽にしてあげられると思います。

長生学園では、幅広い範囲の知識を学びました。
腰椎ヘルニア、先天性股関節脱臼、変形性膝関節症、メニエール症侯群、顔面神経麻痺などたくさんの疾病を見ることができました。
スポーツトレーナーをやっていた時は、腱板炎、野球肘、半月板損傷、肉離れ、捻挫などさまざまなスポーツ障害を見ることが出来ました。患者さんに説明する時に、これらの経験がとても役に立っています。

これからももっといろいろな経験を積んで、悩んでいる患者さんの手助けが出来るように頑張りたいと思います。

他業種からの転職。一からのチャレンジ。
患者さんの笑顔が何よりの喜びです。

後藤 雅樹さん

後藤 雅樹さん

2009年夜間部卒業 
ごとう長生館療院院長(茅ヶ崎市)

高校を卒業して建築会社に就職。設計の仕事をして10年目で体調を崩してしまいました。心も身体もすり減らし、先の人生を考えて転職を決意。技術で勝負できる仕事、一人でできる仕事に絞って将来を考えた結果、家族のアドバイスもあり国家資格のとれる長生学園に入学しました。

講師には先端医療の権威とも呼べるような先生もいて、他と比べて圧倒的に深い医療の世界を学べることも決め手でした。手技や座学はもちろん、コミュニケーションや精神面の大切さを仲間と一緒になって必死に学んだ三年間は、いつの間にか忘れていた「人の気持ちを思いやる」「人に感謝する」という気持ちを取り戻す時間でもありました。

卒業後は、長生会本部の治療院で修業。実際に患者さんと接するようになると、技術だけでなく、人の気持ちに寄り添うことで治療の効果を最大に引き出せることを実感しました。その気づきが僕の治療師としての原点になっています。

2011年に神奈川県茅ケ崎で独立開業。見知らぬ土地でしたが、先輩や仲間の助け、口コミで徐々に患者さんが来てくださるようになりました。今は、患者さんに喜んでいただくことだけを追い求めて働くことができるのが、自分にとって何よりの幸せです。この道を選択して、長生と出会えて本当によかったと思っています。

■長生学園を選んだ理由■
手技をリラクゼーションではなく、治療として学べること。

■あん摩マッサージ指圧師の魅力■
患者さんが喜ぶ姿を見れること。
患者さんが元気になることで自分も元気にしていただいています。

病院のリハビリテーション科に勤務。
成長のきっかけを患者さんから頂いています。

増井 美穂さん

増井 美穂さん

2012年夜間部卒業 
財団法人鎌倉病院勤務

マッサージ師として、病院のリハビリテーション科で働き始めてちょうど2年。卒業時には癒し系の仕事も考えましたが、医者、理学療法士、看護師など他の医療従事者と力を合わせて治療を行える環境に魅力を感じました。医療機関ということもあり専門用語や医療知識を広く必要とされ、限られた時間の中で結果を出すことが求められます。初めは緊張しましたが、患者さんの喜んでいる笑顔や元気になった姿が、何よりも自分のやりがいにつながっています。

治療効果を最大限に引き出すには、身体の状態ももちろんですが、その方の家族との関係や生活スタイルなど、心の状態や環境も大きく左右していることを実感します。常に謙虚な姿勢で患者さんの身体とこころの声に耳を傾けること。長生学園で教わった治療に対する姿勢が、そのまま現場で生きています。

マッサージ師は、女性におすすめの職業だと思います。結婚や出産、家庭の事情など変化しやすい環境に合わせて働き方を選べますので。私も、家事と両立して長く勤めたいと思ったのが病院を選んだ理由のひとつでした。

国家試験の勉強は正直本当に大変でしたが、常に自分を成長させてくれるこの世界に思い切って飛び込んでよかったと思います。学校での3年間は、本当にいろいろな学びと出会いの場でした。ちなみに現在の勤務地は鎌倉です。縁あって同級生と結婚することになり憧れの湘南に引っ越してきました。仕事もプライベートも自分らしい人生を歩めています。

■国家資格をとってよかったこと■
周りからの信頼性の違いを感じます。誇りをもって仕事に取り組めます。

■これからの目標■
常に自分を成長させていきたい。女性ならではの分野も勉強したいです。いつか主人と開業できたらいいですね。

スポーツの分野でも活躍!
施術で人生のバックアップをしたい。

中村 晃慈郎さん

中村 晃慈郎さん

1996年夜間部卒業
王拯治療室院長(さいたま市)

■この仕事の魅力・やりがい
埼玉県にある「王拯治療室」の代表を務めています。実は母も長生学園の卒業生で、治療室を経営していました。自分自身は学校卒業後に、イタリアでプロサッカー選手のトレーナーを経験。選手や監督と共に長いリーグ戦を戦っていく楽しさを教えて頂きました。帰国後は母の治療室を継いで開業。以前からのお客様やそのお子さんの世代など、多くの方に来て頂いています。この仕事のやりがいは何といっても、患者さんが活躍する姿を直接見ることです。施術により不調が改善することで、スポーツ選手は試合で結果を残し、会社員の方は仕事で成果を上げる。そんな報告をもらう時が何より嬉しいですね。

■私の学生時代
私の通っていた夜間部は午後6時からの授業のため、社会人の方が多かったです。私自身は高校卒業後にすぐに入学し、アルバイトをしながら通学。クラスメイトは定年間近の商社勤務の方や、30代のオートバイレーサーなど職種も経歴も年齢もバラバラ。一度社会に出ている方ばかりだったので、教養や知識、学びへのモチベーションなど、いい影響を受けながら過ごせた3年間でした。そして今、仕事をする上で軸となっているのが長生の実技授業です。長生学園の真骨頂がすべてつまった授業で、「手だけでここまで出来るのか」と衝撃を受けました。国家試験対策だけではない、プラスαの技術・知識・心構えまで学べるのがよかったですね。

■これからかなえたい夢・目標
イタリアでのトレーナー経験から、海外でのマッサージ師の需要の高さを感じています。今後は、日本だけでなく、海外の方にも長生で培ってきた技術を伝えていきたいという思いもあります。また、この治療室では地域の子どもたちを対象に、ケガ予防のストレッチ教室を開いています。以前からサッカー少年団の子どもたちが治療室に通っていたこともあり、ケガを予防するための準備やトレーニング方法を教えてほしいという親御さんの声からスタートしました。子どもたちにとってこの治療室が、いつでも相談しに行ける場所でありたいと思っています。

治療院や訪問でのマッサージを通じて、
地域医療に関わっています。

須沢 さとこさん

須沢 さとこさん

2012年夜間部卒業 
都内治療院勤務

■この仕事の魅力・やりがい
治療院に勤務し、患者様のご自宅へ伺って施術をする往診をメインにしています。担当している方は、関節リウマチ、脳梗塞、麻痺など、重症の患者様も多いですね。その方の症例を把握し、寄り添ったマッサージやお話を意識しています。患者様からは「触ってもらうだけで癒される」とか「須沢さんの施術で楽になる」と言っていただけたり、ご家族から「お話を聞いてもらって本人も嬉しそう」と労っていただくこともあり、自分の存在意義を感じています。時には看護師さんやヘルパーさんなど、訪問の他職種と関わり、患者様へのケアを話し合うこともあります。

■私の学生時代
学校入学前は事務職で、肩こりに悩まされてよくマッサージを利用していました。「自分の技術で人に楽になってもらう」仕事ってなんて素晴らしいのだろうを感じ、同時に「国家資格を取得すれば、一生の仕事にできる」と思ったことで転職を決意。長生学園の夜間部は私のように社会人経験のある人が多く、みんな一生懸命。頑張っている周囲に刺激を受け、私自身も仕事の合間の時間に勉強することはもちろん、授業前に来て練習をするなど、必死に頑張りました。就職してからも、学校に隣接している「臨床実習室」での治療に参加し、技術を高めたり卒業生同志で情報交換し合って、常にスキルアップの意識を持っています。

■後輩への応援&アドバイス
一口にマッサージ師といっても、活躍の場はいろいろです。私は治療院+往診と両方やっていますが、自分で開業している方、病院で働いている方、美容方面のサロンやリンパドレナージュと併せる方、スポーツ分野で活躍している方…など、本当に様々。自分のやりたい分野で働くことができるという魅力があります。また、女性は結婚や出産など環境が変わりやすいですが、技術と知識に自信を持って働き続けることができる上、気配りやコミュニケーション力が活かされる場面も多いと感じています。何より国家資格を手にしているという強みが、自分の自信と誇りになると思います。

定年退職後に入学。
マッサージ師という夢を実現。

袖山 泉さん

袖山 泉さん

元新潟県立長岡聾学校 教諭

なぜかわからないのですが、物心がつく頃から治療師になるのが夢でした。そして学生時代にはバレーボールの選手であり、大会の運営にも関わっていたので、周りにも身体の不調やケガに悩み苦しむ人が多かったように思います。そんな環境だったので、自分の手ひとつで治療を行うマッサージにますます興味が深くなりました。しかし、大学卒業後は、もうひとつの夢である聾学校の教員を選び、定年まで勤めました。
そして定年となり、今度は子どもの頃の夢をかなえる番です。数ある学校をみて、ただ資格を得るだけではなく病む人の心に寄り添い治療を行うという長生医学の精神療法に惹かれ、入学しました。

3年間の学生時代は、あっという間でしたがとても充実していました。いろんな分野の先生方に教えていただきましたし、なんといっても同じ目標に向かうクラスメイトや先輩後輩たちに出会えたことが、今の私にとってかけがえのない宝となっています。

卒業後は、学校に併設されている治療室で研修をしています。卒業後すぐに、実際の患者さんに接した時はとても緊張しましたが、ここでは、在学中の先生が指導に当たってくださるので、安心して治療に専念することができます。実際の患者さんと接するほど、長生医学の精神療法の大切さをひしひしと感じでいます。
近い将来には、地元の新潟に帰り、地域の方のための治療院をもちたいと思っています。

四国から上京して入学。
現在は夫婦で開業しています。

秋月 秀則さん

秋月 秀則さん

2006年昼間部卒業
秋月治療院院長(新居浜市)
奥様純代さん 2001年昼間部卒業

私は、四国より妻と共に上京し、長生学園に通っていました。

その昔、手の神経を切る大怪我をしてしまい、リハビリのために長生出身の先生の治療院に通っていました。この時、触診だけで当時の持病をぴったりあてられて、びっくりしました。そしてその症状は脊椎=首からきているんだよと教えられ、自然治癒力を高めるための施術をしていただき、かなりよくなりました。

私も先生のような治療師になりたいと思ったのが入学のきっかけでした。妻も長生学園の卒業生でしたので、私の在学中に子どもが生まれると、学園長自ら息子の顔を見るたびに優しい声をかけて頂き、子育てのアイデアや、赤ちゃんのための施術を教えていただいたりと、とても感謝をしています。日々の生活の中で気になる所があった場合にも、各先生方が気軽に相談にのってくださいました。

先生のたくさんの教えの中でも、「人を治す以上、自分も健康でなくてはならない」という言葉が心に強く残っています。

現在は、愛媛に戻り、修行期間を経て平成23年から夫婦で治療院を開業しています。子どもたちもすくすくと育ち、地元に根付いた治療院としてこれからも地域の人たちのために頑張っていきたいと思います。

岡山から上京して入学。
現在は夫婦で開業しています。

佐々 智美さん

佐々 智美さん

国際基督大学卒 2012年昼間部卒業
佐々マッサージ治療院開業

以前、コンサルティング会社に勤務していた私は、いつしかストレスにより体調を崩して休養することになってしまいました。その頃、ちょうどバスケットボールをやっていた高校時代からお世話になっていた方が主催するトレーナー講座に参加。そこで学ぶうちに、将来は身体をケアする仕事に就きたいと考えるようになりました。

さらに縁あって、医師や薬剤師の方々から医療業界のさまざまなお話をお伺いする機会があり、身体をケアする仕事の中でも、医療としてマッサージを行う国家資格取得を考えるようになりました。保険も使えて経済的であることで患者さんの間口も広くなるし、手技による治療は医療器具を使わないので、たとえ戦争があっても知識と技術さえあれば行えるということもあります。

世界平和を考える有志のクリスチャンの募金によって創設され、思想の偏りをなくし戦争をなくすという私の出身大学のコンセプトと、長生学園の浄土真宗の教え。全く違う宗教でありながら根本は一緒ですし、医療には敬虔な気持ちがなければいけないと思い入学しました。この学園では医療技術はもちろん、信仰心をもって肉体だけでなく精神をも救うという、医療に対する哲学や心構えを教えていただきました。

私が卒業すると同時に、今度は主人も長生学園に入学し、同じく治療家を目指すこととなりました。主人の在学中に子どもを授かり、出産と主人の卒業を機に、私の地元である岡山県にて、夫婦で治療院を開業いたしました。開業し、地域医療の担い手となって、改めて長生で教えていただいたことの大切さを痛感する毎日です。これからも自然豊かなこの場所で、地域の方々に信頼される治療院として、家族で力を合わせて頑張っていきたいと思います。

高校卒業後に姉妹で入学。
それぞれの道で頑張っています。

鈴木 朝貴さん、貴等さん

鈴木 朝貴さん、貴等さん

2010年昼間部卒業
神奈川県訪問マッサージ勤務/治療院勤務

私達は、父が長生学園出身で山形で治療院を開業しているということから、高校を卒業後に入学しました。その父は、高校生の時にスポーツで身体を痛めてしまい、薬や医療器具などに頼らず手によるマッサージによって改善することはできないのかと考え、いろいろ調べて長生学園に行きついたそうです。

父の治療院では、病院に行ってレントゲンでも写らない痛みを抱える患者さんが、薬ではなく父のマッサージで良くなって帰る時の嬉しそうな表情からも、その効果のほどが分かりました。そんな患者さんと父の笑いにあふれたやりとりが日常にある環境でしたので、私達も常に父を心から尊敬し、誇りに思っていたので、将来の目標と考えることも自然なながれでした。

長生学園では、さまざまな経歴、年齢の方が学んでいますが、一緒に国家資格に受かろうと助け合っています。授業でわからなかったことも教えていただいたり、たくさん可愛がってくださいました。長生学園の教えは当然ですが、ここに来なかったら知り合わなかった方々とのふれあい、物事を多角的に見られること、それも私達のような高校卒業後すぐに入学した者にとってとても魅力的だったと思います。

卒業後、私達は、それぞれ訪問マッサージ事業と治療院とでマッサージ師として働いています。実際の患者さんに施術させていただくと、改めて治療することの難しさをひしひしと感じています。施術には決められたゴールがあるわけではないので、常に学び続ける必要があります。だからこそ、患者さんが少しでもよくなってくれたり、ありがとうという言葉を頂くと本当に心から嬉しいです。もっと経験を積んで、将来はこのマッサージの技術をもって、海外でチャレンジしてみたいと思っています。

私にとってマッサージとは、 自分自身のために行うものです。

長谷田 愛さん

2017年卒業 あべ整形外科クリニック

「雑貨屋さんで偶然見つけた小物にものすごくときめくことってありますよね」と語るのは長谷田愛さん。
「その感覚が自分には大事なんです」。人も、物も、それぞれ持っているエネルギ―。それらを感じることが自分のテンションを上げてくれる。そして、自分自身のエネルギーによって誰かを前向きにしてあげられたら。アロマ、ハーブ、そしてマッサージと、患者さんにさまざまなアプローチをしている長谷田さん。共通しているのは、エネルギーワークの実践だ。内面から感じる相手のエネルギーをいい方向に活かせるように、精神療法などを通して手助けを行っていく。そして現在は、さらに医療的な側面を学ぶべく、整形外科クリニックでリハビリスタッフを務めている。“治してあげる”のではなく、“良くなってほしい”という姿勢で患者さんとは向き合っている。
「重要なのは、患者さん本人が自分の体をどうにかしたい、という意思を持つことです」。患者が希望を持って頑張れる環境を作ることが長谷田さんの役割だという。「自分から積極的にリハビリに取り組む患者さんはイキイキとしています。そういう患者さんと接することで私自身がエネルギーをもらっている気がします」。

患者さんは家族のようなもの。 そんな家族を一人でも多く守っていきたい。

勝田 千尋さん

2011年卒業 勝田長生治療院院長

母校の成田高校で部活をがんばる学生やスポーツ選手、商店街の方たち、下は小学生から95歳のご婦人まで。治療院を開いてから4年、勝田千尋さんの元には幅広い年齢層の患者さんがやってくるようになった。そのほとんどは、患者さんからの紹介。
宣伝なし、口コミだけで患者を増やし続けている。
勝田さんの信念は「体がきれいになっても、心が閉じていたら体調はよくならない」。だからこそ、治療中の会話を大切にしている。
「先生っぽさを出さず、気楽に話してもらえるように心掛けています。するとだんだん、『実はこんな辛いことがあって…』と、個人的な悩みを打ち明けてくれることがあります」。楽しいこと、辛いこと、哀しいこと。それぞれの人生を知っている患者さんたちは、勝田さんにとって「家族のようなもの」。だから「人生を見守り続けたい」と言う。
「治療院は調子が悪い時に来る所だから、ここに来るより遊びに行ったりしている方がいい。そして楽しく過ごしながら『もし困った時にはここに来ればどうにかなる』ってそんな風に思ってもらえる、心の拠り所になりたいです」。

自分が好きなことを仕事にする

水越 由実さん

2018年昼間部卒業 訪問マッサージ会社勤務

様々な仕事を調べていくうちに「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格にたどりついた。これからの超高齢社会に向けて、リハビリ施設や老人ホームでのニーズも高まっており、将来性のある仕事だと思った。ただ彼女がマッサージ師を目指した理由は、職業の将来性だけではない。
「実は中学生の頃、趣味で友だちのマッサージをしていました。友だちからも上手いと評判で。その時の友だちにマッサージ師になりたいと話をしたら、得意でやっていたことが仕事になるなんて凄い!と喜んでくれました。」
友人の応援もあり、マッサージ師として手に職をつけて、将来は独立したいと考えた。自分の考えをまとめ、将来に向けてあん摩マッサージ指圧師の資格が取れる専門学校へ進学したいことを両親に話した。
「案の定、親には猛反対されました。向いてないとも言われ、警察官の方が安定した職で良いのではないかと説得されました。」
なかなか両親を説得できずに高校の先生に相談をしたところ、専門学校ではなく鍼灸の大学を勧められた。
結局、高校卒業のタイミングで一度警察試験を受けること、学費は自分で払うことを条件に長生学園へ進学をなんとか認めてもらえた。教育ローンを借りて、足りない分は自分でアルバイトをして学費にあてた。
大学に進学した同級生がキャンパスライフを謳歌しているのを横目に、彼女は国家試験の勉強とアルバイトばかりの学生生活だったという。もし両親や先生の言う通りに進学をしていたら、こんなにも苦労をすることは無かったかもしれない。
「長生学園に進学をすると決めた時、苦労するだろうとは思った。それでも将来を見据えて、自分が一番頑張れそうなことを進路に決めた。生きていればどこかで苦労すると思う。渋々警察官になるよりも、やりたいと思えるマッサージ師の仕事の方が自分は頑張れる」

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