共感できる臨床家になりましょう。

清水 尚道 校長
森ノ宮医療学園専門学校 校長
本校の根幹は「国家試験合格を通過点とした"臨床での活躍"をめざした教育」です。
これは「技術や医療知識を備えていない鍼灸師や柔道整復師を世に出してはならない」
という決意のあらわれでもあり、
指導の厳しさを覚悟しておいてもらう必要があるでしょう。
しかし、そのような日々に着実な成長実感があるのは事実であり、
それは"真の学ぶ楽しさ"にも通じています。
ですから本校の学生さんの多くは「毎日が楽しい」と言ってくれます。
また、年齢もキャリアもさまざまな仲間や現役の臨床家である講師陣との
交流にも"楽しさ"が限りなくあります。
皆さんが歩もうとする医療人への道は決して平坦ではありませんが、
本校の厳しさを"楽しい"と思える人なら大丈夫。
私たちと一緒に、まずは確かな一歩を踏み出しましょう。
来春の出会いが今からとても楽しみです。

祝 美嘉さん
鍼灸学科
昼間コース2年
もともと看護師として、大学の新生児集中治療室NICUで働いていました。忙しい病棟だったこともあり、心身ともに疲労を感じて鍼灸治療を受けたところ、次の日、身体も心もすごく楽になっていたのです。この体験がきっかけになり、医療職の中でも“治療家”として直接患者さんと関われる鍼灸師という仕事、そして「心身一如」という考え方に基づいて、心と身体のつながりを学べる東洋医学に惹かれていきました。
『森ノ宮の実技授業が日本一厳しい』と、オープンキャンパスで先生から説明があり、覚悟をして入学しましたが、1年生の時は鍼を片手で入れるという手技の基本がとても難しく、30秒で3回という課題でも苦戦しました。学校で徹底的に練習し、手が硬くならないように自宅でも練習を重ねる日々。数ヵ月後、クラス全員が1分間に15回という課題をクリアしていました。
実技授業は、鍼や灸の基本技術だけでなく、常に臨床を意識しながら患者さんとの接し方を学んでいます。看護師として学んできた西洋医学と、森ノ宮医療学園専門学校で体得する東洋医学。2つの視点を活かして自分らしい治療法を見つけていきたいです。

平石 智史さん
鍼灸学科
昼間コース2年
16歳の時にゴルフに出会ってから、20年間。トーナメント出場を目指す傍ら、自身のゴルフスクールを開講し10年間にわたりレッスンプロとして活動してきました。
35歳で介護関係の企業に入社し、高齢の方のお世話をしていて病院で行う医療の重要性を感じると同時にそれだけでは対処できないことの多さに気づきました。症状が出てからの治療ではなく、普段から身体を整えたり、補ったりすることが必要だと実感し、東洋医学である鍼灸を学ぼうと思いました。
年齢的な部分で、39歳でもう一度学生になることに不安はありましたが、入学してみれば、下は19歳から上は64歳まで、幅広い年代の方が在籍していて、ゴルフや会社とはまた違う人と出会えました。ゴルフの試合はずっと一人で戦い頑張ってきましたが、今では同じ目標を持った仲間がいるというのは新鮮で楽しく感じます。
学生の間に色々な基盤を作って、しっかり情報収集をして将来の選択肢を増やすためにさらに頑張りたいと思っています。

乾 美香さん
鍼灸学科
夜間コース3年
ヨガのインストラクターとして働きながら、夜間コースに通っています。
鍼灸師になりたい。という夢はあったのですが、年齢や忙しさを理由にして「生まれ変わったらなりたいな」と完全に諦めていました。でも、ヨガで出会った90歳を超えた鍼灸師の方に、「今からでも遅くない。鍼灸師になれる!」と力強い言葉をもらいました。行かないと後悔することだけはわかっていたので、思い切って、挑戦することにしました。
30年ぶりに学生に戻って、年齢の違う人たちと一緒に勉強することがとても刺激的です。クラスでは、私が一番年上で40代の方も2.3人。ジェネレーションギャップは感じますが、みんな仲良しで、「学びたい!」という思いの強さも同じなので、切磋琢磨できています。
森ノ宮医療学園専門学校は、卒業生の鍼灸師の方からの推薦と、家からの通いやすさが決め手でした。実技指導はとても厳しく、授業以外でも自主的に実技ゼミなどを活用して練習しています。今の間にしっかりと基礎を鍛錬しておくことは、卒業してからの自信につながります。
ヨガの生徒さんの中には、腰痛や身体の不調、ストレスを抱えている方が多いので、ヨガと鍼灸の両方で元気になるお手伝いができたらいいな、と夢を持って頑張っています。

松井 彩夏さん
柔道整復学科
昼間コース
高校時代にソフトボール部のピッチャーをしていた私は、試合の前日、肩の痛みがひどくなり、思い切って接骨院へ行きました。すると、1回の施術で驚くほど痛みが和らぎ、マウンドに立つことができたのです。自分もこんな風に人を支える側になりたい。と思い、森ノ宮の門をくぐりました。
入学後は「スポーツトレーナー研究会」というクラブ活動に参加し、ラグビーの練習場に同行しています。初めは不安だったし、選手が怪我をしても何もできない自分がいました。
「もっと、知識をつけないと自信もつかない。このまま何も出来ないのは嫌だ」と現場で見にしみて感じたことで、スイッチが入りました。
そこから常に実践を意識するようになり、ラグビー場でも選手の状態を診せてもらい、自分の判断を先生に伝えるようにしています。
それが、先生の判断と一致したとき、授業で学んだことと現場に繋がっている手応えを感じます。
森ノ宮はプロとして意識を高めてくれる場所。自信をもって現場に立てるまで、知識も経験も積み重ねて行きたいです。

清水 祥平さん
柔道整復学科
夜間コース3年
実は、柔道整復師という仕事は良く知りませんでした。祖母のリハビリを担当してくれた方がすごく熱心で、その方のおかげで祖母は杖をついて歩けるほどに回復しました。その姿を見て人に喜ばれる仕事の素晴らしさを感じました。もともと人と関わる仕事がしたくて心理学を学んでいたこともあり、自分もそんな仕事ができたらいいな。と思うようになりました。後に、祖母を担当してくれた方が柔道整復師であったことを知り、自分も目指そうと決意しました。
しかし、結婚して子どももいるのに「今更学校なんて・・・」、と両親や親戚には反対されました。でも、妻はそっと背中を押してくれました。今は、学業と仕事を両立している姿をみて、両親も認めてくれて、応援してくれています。
森ノ宮医療学園専門学校は、オープンキャンパスの印象が衝撃でした。実技の体験授業の包帯固定。とても丁寧で早いのに、美しい。ここなら、技術がきちんと身につけられる、と思いました。実際に入学して、先生の熱意がすごいです。現役で臨床に立っている先生ばかりなので、教科書にはない生きた講義をしてもらえます。担任の先生は同い年。それもあって話しやすいです。
将来は、地元、奈良県に戻って地域に根付いた整骨院を開業するのを夢みて、実技習得、国家試験合格に向けてしっかりと勉強していきます。

玄 侑奈さん
柔道整復学科
昼間コース2年
高校卒業後、スポーツトレーナーを目指して専門学校へ進学。人の身体に興味があったので無資格の整体師として働きました。職場はすごく忙しく、お客さんもついてやりがいもあったのですが、整体では身体を治すことは出来ません。次第に、自分が本当に何を目指していたのか、わからなくなってしまって、一度リセットをしようと思って退職をしました。
退職当初は、独学でもう一度勉強しなおそうと思っていました。それは、一度社会人となったのに、もう一度、学生をすることに抵抗があったからです。でも、その後、手術が必要なほどの大怪我をしてしまって・・・自分の身体のこともわかっていないのに、独学なんて無理。だと痛感し、学校で学んで国家資格を取ろうと思いました。
森ノ宮医療学園専門学校に見学に行ったときに、対応してくださった伊黒先生が、すごく熱心で、まだ、国家資格は取りたいけど、学生に戻るのは不安がある、と心が揺れていた私に、「森ノ宮ならちゃんと学べる。僕がちゃんと教える。」と言ってくださったことがとても印象的で、あの先生のいる森ノ宮医療学園専門学校に行こう!と決めました。
勉強をして資格を取るだけなら、どこの学校でも一緒。でも、この森ノ宮は、学生の立場で真剣に教えてくれる先生が大勢いますし、将来一緒に頑張っていきたい!と思える仲間にも出会えました。
最初は不安しかなかった学校生活が今はすごく充実していて、自分の信じた道に進んでよかったと実感しています。たくさんの人とかかわることで、技術や知識だけでなく、人間としても成長できたと思います。

上野 真功さん
鍼灸学科 昼間コース
2015年度卒業生
プロスポーツ選手を目指してトライアルに挑んでいた時期、練習中にアキレス腱を断裂。プロへの道が絶たれただけでなく、半年間も歩くことさえ難しい状況でした。そんな時、お世話になっていた整骨院の先生から、「選手のケアに回れる仕事もあるよ」と教えていただき、「治療の幅を広げるのであれば鍼灸がいい。」「鍼灸を学ぶなら森ノ宮が臨床に強い」というアドバイスもいただきました。新しいことを一から学ぶ不安もありましたが、鍼灸学科の先生方は本当に楽しそうに授業をされていて、鍼灸という仕事は素晴らしいものなのだ、ということを自らの姿勢や言動を通して示してくれました。ただ、勉強する場ではなく、患者さんを不快にさせない接し方や施術者にとって負担の少ない姿勢などを丁寧に教えていただき、自他への思いやりの心を学ばせてもらいました。
卒業から4年目を迎えた今、QOMスポーツはり・きゅう院という治療院を開きました。QOMとは、「Quality of Movement=動きの質」を意味します。[先生に出会えたから、今、こうしてスポーツを出来ている。「おかげで日常生活が楽になった」と、患者さんに言ってもらえるのが、何よりもうれしい瞬間です。

加藤 絵美さん
鍼灸学科 夜間コース
2017年度卒業生
在学中から勤務している夫が経営するIT企業内に鍼灸事業部を立ち上げました。お付き合いのある企業にお伺いし、福利厚生の一環として、鍼灸治療を行っています。治療道具は全て持参するため、キャンプ用のベッドを使用しています。
鍼灸師を目指したきっかけは、私も長く会社員をしておりましたが、体調を崩しても無理をする人をたくさん見てきたので、頑張って働いている人に、身近に医療を届けることが出来たらいいな。と思ったことです。
鍼灸師となった今、森ノ宮医療学園専門学校でよかった。と思うことがたくさんあります。
実技授業の中で、患者さんに対する配慮(タオルの掛け方や立ち位置、言葉掛けなど)を厳しく指導いただけたことは、身体に染み付いていて自然と振舞うことができます。いくら良い治療をしても、患者さんへの配慮に欠けると信頼は得られません。技術だけでなく、実践的な学びを多く得ることのできた3年間だったと思います。
仕事と学業の両立は本当に大変ですが、仲間は先生と出会い、友人や家族に支えられ、思い出深い学生生活となりました。鍼灸師になりたいと思った気持ちを大切に、一人でも多くの患者さんをケアしたいと思います。

伊東 美奈さん
鍼灸学科 午前コース
2016年度卒業生
高校3年生のとき、母に進路のことを相談したところ、「何か国家資格を取って、手に職をつけたほうがいい」といわれました。当時はまだ「鍼灸師」という職業を知らなかったので、国家資格が必要な仕事といえば、看護師や美容師しか思いつきませんでした。高校の先生や先輩にいろいろと相談した中で、鍼灸師という職業を始めて知りました。
森ノ宮を選んだきっかけは、オープンキャンパスのアットホームな雰囲気に惹かれたから。森ノ宮は先生方も気さくで話かけやすい方ばかりで、入学後もオープンキャンパスのイメージそのまま、授業でわからないことがあっても気軽に質問できるので、本当に助かりました。
卒業後は、そのままいまふく治療院に就職。本院での勤務後、城東区今福に分院を出すことになり、院長をやってみないか。と打診されました。自信がなく一旦は断ったのですが、自問自答を繰り返した結果、チャレンジさせてもらうことにしました。
この治療院は、古民家を再生した隠れ家的な雰囲気で、女性の目線を大切にしています。女性専用サロンではないので、男性やお子様など誰もが気軽にお越しいただける空間を目指しています。
これからも、貪欲に鍼灸のさまざまな技術にこだわりつつ、柔軟に良いものを採り入れながら自分の“芯”になるものを作り上げていきたいと思います。

中村 健太さん
柔道整復学科 昼間コース
2012年度卒業生
鍼灸学科 昼間コース
2015年度卒業生
中学・高校とスポーツに明け暮れ、身体も急激に変化していく中、ケガをケガと思わずに部活に打ち込んでいました。でも、どうしても痛みが強くなり整骨院へ。その時の先生が、丁寧に身体の状態を説明してくれ、自分の痛みにもじっくり耳を傾けてくれたのです。自分もこんな風にスポーツ選手をサポートしたい。と思うようになりました。
他の専門学校で、スポーツトレーナーを学んだ後、治療の現場に身を置こうと、整骨院に就職しました。そこで出会った先輩達が、「鍼灸師、柔道整復師の資格を取るなら、森ノ宮。とにかく先生が良い。」と強く勧めてくれたため、再進学を決意しました。
森ノ宮の学生生活はとにかく楽しかったです。それまでにしてきた勉強よりもはるかに緻密で高度な専門知識。その知識が一つずつ自分のものになっていくことが嬉かったし、さらに人の身体についての興味が深まりました。先生も遅くまで残って時間を割いて勉強に付き合ってくれました。
現在は、外傷の治療の訪れる選手がとても多く、大事なシーズにゃ試合を控えた選手たちに対して、外傷を治すだけでなく、選手の未来を支えられる臨床家を目指して、日々治療にあたっています。

奥村 将さん
柔道整復学科 アドバンスコース
2017年度卒業生
高校時代は、公式野球部に所属し、野球漬けの毎日を過ごしていました。何か、スポーツに携われる職業はないか、と考えていたときに、出会った整骨院の先生にあこがれて、この業界に足を踏み入れました。
柔道整復学科アドバンスコースを卒業後、個人事業主としてスポーツジムと業務委託という形でトレーナー契約を結び、柔道整復師・スポーツトレーナーとして活動しながら、鍼灸学科に通っています。
ジムでは運動療法を処方された方に対するトレーニングの提案や、その他マラソンランナーの怪我予防トレーニングや受傷時の治療、パーソナルトレーニングや健康イベント、運動教室を開催するなど、精力的に活動しています。
変形性膝関節症と、慢性的な腰痛であまり動けなかった70歳の方が、運動療法を通して、山登りができるまで、元気になられました。ご家族の方から、お礼をお手紙をいただき、サポートした方だけでなく、家族や周りの方も幸せにできている事をしり、この仕事を選んで本当に良かったと思っています。
森ノ宮医療学園専門学校は、臨床の現場に出ている先生方ばかりで、授業でも惜しげなく教えてもらった臨床現場での話は、僕の今の活動の基本となっています。

松永 英子さん
柔道整復学科 昼間コース
2009年度卒業生
2011年に鍼灸師の母と二人で鍼灸整骨院を開業。交通事故の後遺症や女性特有の身体の不調に悩んでいる患者さん、さらには美容鍼や美容鍼灸などもメニューに取り入れています。
この仕事のやりがいは、患者さんが笑顔になって、心からの「ありがとう」という言葉をいただけること。私自身昔から、坐骨神経痛などで苦しんでいたので、同じようなつらさを抱えている患者さんのお役に立てた事を実感する瞬間は、最攻の喜びを感じます。
柔道整復師を目指して森ノ宮に入学したときは、娘がまだ、2.3歳の頃でした。家事と育児をこなしながらも、人生でこんなに勉強するのは初めてと思うぐらい必死で勉強しました。それでも、入学当初は授業についていくのがやっとでした。
実は、3年生の秋の模擬試験の結果も、かなり悪かったんです。このままでは国家試験に合格できないかも。。。と不安になっていた私を支えてくれたのは、先生方でした。こちらが質問すれば、嫌な顔ひとつせず、理解できるまでとことん付き合ってくれる。そんな先生ばかりでした。国家試験合格のための対策だけでなく、実際に臨床現場で使うことができる“活きた知識”をたくさん教えていただけたと思います。学生の“本気”に、全力で応えてくれる先生が森ノ宮にはたくさんいます。卒業して数年経った今も、それを実感しています。