コーラス・アーティスト(バックコーラス)になるには

  • 2020.04.01
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コーラス・アーティスト(バックコーラス)になるには
      
              

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コンサートやライブなどでアーティストのバックで歌うコーラス・アーティスト(バックコーラス)。

この記事では、コーラス・アーティストに興味を持つ方のために、コーラス・アーティストになるための方法や仕事内容、必要なスキル、就職、年収、将来性、そしてコーラス・アーティストに向いている人の特徴などについて解説します。

コーラス・アーティストに関連する職業や、コーラス・アーティストを目指せるオススメの学校も紹介するので、未経験者から経験者の方まで進学やキャリアアップにお役立てください!

コーラス・アーティストとは?

コーラス・アーティストというのはいわゆるバックコーラスのことで、アーティストのコンサートやライブ、CDの録音を行う際にバックコーラスを担う歌手のことを指します。

メインボーカルが主旋律を歌うのに対して、コーラス・アーティストは副旋律を歌ったりハミングをしたりして補助的に歌を歌うことによって歌に厚みを持たせていきます。

コーラス・アーティストは歌手ですので絶対条件として歌唱力が求められますが、だからといってメインボーカルの歌を邪魔することなくメインボーカルの歌を引き立たせる役割を果たしています。

コーラス・アーティストの仕事内容とは?

主な仕事はアーティストのバックコーラスを歌うことです。
コンサートやライブでバックコーラスを担当しますが、さじ加減が難しく、聞こえないような声で歌うことはできませんがメインボーカルよりも大きな声で歌ったり、目立つようなことをしたりしてはいけないのです。

メインボーカルの歌を引き立たせることを忘れず、かつ曲によっては盛り上げるために観客を沸かせるように声を出したりします。

また、アーティストとライブを行う際はたくさんのスタッフと一緒に行動をすることがあるため協調性が大切で、周りの人とコミュニケーションをとりながら円滑に仕事を進めていかなければならないため決して楽な仕事ではありません。

コーラス・アーティストは、バックコーラスの仕事だけではなく高い歌唱力を生かして音楽教室を開講していたり、コーラスの講師をしたりしている人もいます。

中にはコーラス・アーティストだけで曲を出している人や、経験を生かして振付師をしている人もおり、その活動の幅はかなり広いと言えます。

コーラス・アーティストになる方法

コーラス・アーティストになるための資格や試験はありません。
しかし前述したとおり歌唱力が求められため、確かな発声方法やリズム感を養っておかなければなりません。

はじめは歌手としてデビューした人が後々コーラス・アーティストになることもあります。

そのためには音楽学校や音楽大学、専門学校などできちんと学んでおく必要があるでしょう。

中には幼少期からコンテストに出場して賞を取り事務所に所属し、コーラス・アーティストになる人もいますが稀なパターンでしょう。

例えばコーラス・アーティストとして活躍している加藤いづみさんは、はじめは歌手としてデビューしていましたが、その後はソロ活動をしながら松任谷由実さんや小田和正さん、ももいろクローバーZのバックコーラスとしてライブに参加しています。

逆にナオト・インティライミさんはMr.Childrenさんのバックコーラスとしてライブに参加していましたが、後からソロデビューしています。

ここからわかることはコーラス・アーティストには確かな歌唱力があるということです。しっかりと歌唱力を磨いてコーラス・アーティストを目指しましょう。

多くの歌手を輩出している専門学校もあります。

例えばEXILEのATSUSHIさんやONE OK ROCKのTOMOYAさんを輩出した「ESPエンタテイメント東京」やSHAKALABBITSのメンバーを輩出した「ミューズ音楽院」などです。

これらの専門学校からは多くのコーラス・アーティストも輩出されていますので、本気でコーラス・アーティストを目指すのであれば一度見学に行くなどしてみてはいかがでしょうか。

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今後のコーラス・アーティストの将来性

コーラス・アーティストはいずれ歌手になる可能性を秘めています。

また、ライブに同行している人などは協調性も高いと考えられますので、その経験を持ってオーディションなどを受けた場合は審査員から将来性を重視される可能性があるのです。

歌を歌う歌手という職業がなくなることは考えにくく、コーラス・アーティストの将来性とは、コーラス・アーティストとしても歌手としても十分にあると言えるのではないでしょうか。

コーラス・アーティストの就職先

コーラス・アーティストの主な就職先には

  • 芸能プロダクション
  • 音楽プロダクション
  • フリーランス

などがあります。

いずれにしても、正社員としての雇用だけでなく、イベントや期間ごとの契約雇用となる場合も多いでしょう。

コーラス・アーティストの平均年収・MAX年収

無名のコーラス・アーティストから有名なコーラス・アーティストまでいるため、平均年収を出すことは難しいでしょう。

また、歌手のように年収が公開されていることも少ないため詳細がわかりにくいという面もあります。

「声楽家」として調べたところ、エキストラで出演した場合の報酬は1万円~数万円ほどだそうですので、仮に2万円で300日働けたとしたら年収は600万円と言うことになるでしょう。ただし、そこまで順調に仕事が入るかどうかという補償はありませんのでなんとも言えないところです。

ボイストレーニングのレッスンは1回4,000円~5,000円が相場だと言いますので、月に2回来てくれる生徒さんが20人居れば月収は20万円、年収は240万円になるでしょう。
いろいろと組み合わせたら高額の年収を見込める可能性はあります。

コーラス・アーティストに向いているのはこんな人

コーラス・アーティストに向いている人は、繰り返しになってしまいますがまず高い歌唱力を持っていること、そしてメインボーカルを支える縁の下の力持ちとして目立つことなく歌を引き立たせてあげることができる人です。

しかしただ引き立たせるだけではありませんので、ライブに穴を開けることが無いように体力作りをするための運動や筋肉トレーニングはもちろんのこと、歌手としてきちんとボイストレーニングを行うこと、本を読む・映画を見るなどして想像力や感性を養うことなど、多くのことが求められます。

バックで歌う立場だとしても一人の歌手としてきちんと自分を磨き、客観的にみることができる人がコーラス・アーティストに向いていると言えるでしょう。

コーラス・アーティストに関連する職業

●声楽家

声楽というのは器楽(楽器の演奏による音楽のこと)の対象語で、人声を中心とした音楽のことを指します。

楽曲や合唱曲、オペラなどが声楽で、声楽を行う人のことを声楽家といいますが主にオペラ歌手のことを指すことが多いようです。

声楽家は性別と音域によって「声種」が分けられており、女声はソプラノ・メゾソプラノ・アルトに、男声はソプラニスタ・カウンターテナー・テノール・バリトン・バスなどに分類されます。

●シンガー

シンガーは歌手のことで、広義では声楽家もコーラス・アーティストもシンガーに含まれます。

●ミュージシャン(音楽家)

ミュージシャンは音楽に関わる多くの人のことを指します。

作曲家や編曲家のような制作者も、指揮者や演奏者、歌手などの実演家もミュージシャンに含まれます。つまりコーラス・アーティストもミュージシャンだと言えます。

ミュージシャンには演奏家も含まれますので、ギタリストやバイオリニスト、ドラマー、聖歌隊、シンガーソングライターもみんなミュージシャンです。

アーティストのライブに参加するようなコーラス・アーティストはミュージシャンに関わる機会が非常に多いでしょう。

声楽家は少し違いがあることがわかりますが、シンガーやミュージシャンのなかにはコーラス・アーティストが含まれますので違いは無いと言うことになります。

●ローディー

ローディーは、コンサートツアーやライブを支えてくれるスタッフのことです。

ライブを行う際にミュージシャンの使用する楽器の運搬やセッティングを行ったり、ギターやベースの弦の張り替えやドラムヘッドの交換、使用エフェクターの電池交換なども行ったりしてくれるため、コーラス・アーティストも関わる大切な職業の一つです。

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