専門学校の学費について知りたい!受験料・生活費…進学にかかる費用を徹底解析

専門学校へ進学するには、どれくらい費用がかかる?

高校を卒業したあとの進学先として、一般的には大学や短大、専門学校と言う選択肢があります。最近では専門職大学等という新たな教育機関も設立され、将来を考える際には悩むことも多いですよね。

その中でも専門学校は学べる分野が学校毎で多岐にわたり、それによりかかる学費も変わってきます。学費は進学先を考える際にも重要な要素なので、気になりますよね。

そこでこのページでは専門学校に進学する際、どのくらいの費用が掛かるのかをご紹介します。

入学金や実習費などの平均額や受験費用、生活費も含めて解説し、分野による学費の違い、奨学金や無償化制度の活用についても調べました。
コレカラ進路.JPの相談会や全国の専門学校についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!

専門学校の学費とは

一口に専門学校の学費といっても、どんなものにお金がかかるでしょうか。学費という言葉の中には入学金 や授業料の他に、実践的な勉強が出来る専門学校ならではの設備費や実習費がかかります。

またその他にも受験自体にかかる費用や通学中の生活費も、忘れてはならない専門学校に通うのに必要な費用です。

専門学校の入学から卒業までにかかる学費

初年度納付金:平均120~130万円

学費には「授業料」のほか、「施設設備費」や「実験実習費」(名称は学校により異なる)がかかります。
また、入学前には入学金、学生保険などの年度ごとの「諸経費」、そして「教材費」「研修費」「検定料」なども必要になります。
入学する最初の年度に支払う費用の総額が、「初年度納付金」となります。
募集案内には、学費とは別に教材費や諸経費を記載している場合が多いので、全体をよく確認しましょう。

入学金を含む初年度納付金は、実は私立大学と専門学校でそれほど大きな差はありません。
最近の専門学校は校舎や設備が最新かつ充実していることも多く、場合によっては就職先よりも良質な設備で学べる可能性もあります。

入学時には入学金や教材費などを含む場合が多いため、
専門学校在学中にかかる学費は【初年度納付金+(初年度納付金×80%×在学年数)】
が目安となります。

例えば初年度納付金が120万円で2年制の専門学校だった場合、216万円ほどですね。
もちろん海外実習等の特別なものが2年次以降に控えている場合もあるので、トータルでかかる費用はしっかりと確認しておきましょう。

※出典:コレカラ進路.JP

学費以外の専門学校への進学にかかる費用

学費や諸経費など、学校への納入金以外にかかる費用も抑えておきましょう。

専門学校の受験料

◆受験料:平均1~2万円

受験自体にかかる費用は大体数万円であることが多いですが、これは学ぶ分野によっても変わってきます。また、大事なのは受験する学校1校1校にかかる費用だということです。受験先が増えれば増えるほどまとまったお金が必要になることは留意しておきましょう。

専門学校によっては、親族割引が適用されたり、AO入試などの受験料は免除されたりする場合もあります。

※出典:コレカラ進路.JP

専門学校在学中の生活費

◆生活費(東京一人暮らし):15万円

◆生活費(実家暮らし):6万円

かなりざっくりとした計算ですが、東京で一人暮らしをする場合におよそ7~8万円の賃貸物件の費用に加え、食費で3~5万円、その他光熱費や通信費で2万円、プラス交際費等で前後してきます。これが実家暮らしの場合は家賃や食費、光熱費が抑えられるので、かなり変わってきますね。

また専門学校には寮を備えているところも多く、その場合は通常の家賃の半額程度で済むばかりか、食事が付いてくるケースもあります。一人暮らしを考える場合は、そうした通いやすさの観点にも目を向けてみるのがいいですね。

なおこれらは基本的にアルバイトや奨学金、仕送りで賄う学生が多いようです。しかし専門学校は大学よりも在学年数が少ない分、自由に使える時間が少ない傾向があります。勉強が疎かにならないよう注意しましょう。

また実家暮らしであっても、通学交通費がいくらかかるかは考慮しておきましょう。

※出典:大学生協(全国大学生協連)2019年調べ。

授業料や実習費、設備費の平均額は分野ごとに大きく異なる

専門学校は分野ごとに特化した勉強が出来ることが強みです。だからこそ分野によって学費は大きく異なってきます。例えば製菓・調理系の場合は設備もさることながら実習に使う食材費は消耗品であり、他の分野に比べると高くなりがちです。また医療関係も設備の維持費に費用がかかるケースが多く、全体的に高めになっています。

一方で保育・介護系は実習先が実際に保育園やデイサービスセンターであることも多く、維持費の負担が学校によるところでないことから平均としては抑えられています。似たところでビジネス系も資格の勉強が主になるケースが多く、それほどかからないことが多いようです。

ブライダルや旅行系は実習に費用がかかるケースが多く、特に海外実習を行う場合は渡航費がかさんできます。ファッションやデザインの専門学校でも同様のことが言えますね。

とはいえその学校の設備・カリキュラムによるところが大きいため、あくまで分野ごとに傾向があるんだということだけ理解しておきましょう。

学費のやりくりに奨学金を利用しよう

進学費用の負担が家庭の事情で難しい場合に利用できる奨学金ですが、当然専門学校へ進学する場合でも利用することが可能です。

奨学金中でも代表的な日本学生支援機構の他、国や都道府県、市区町村、学校独自で運営している奨学金もあり、どれが利用可能なのかは学校によって変わります。

どの運営においても基本的には貸与型と給付型があり、貸与型は卒業後に返還の義務が発生しますが、給付型は返還の義務がありません。ただし誰にでも利用できるわけではなく、個々の状況により利用できるかが変わってきますので、まずは利用できる奨学金の中から条件にあったものを探してみましょう。

学費の無償化もスタート

2020年4月からは新たな高等教育の修学支援制度として、大学・専門学校の無償化もスタートしました。経済的な理由で進学が難しい人を応援するために生まれた支援制度で、授業料や入学金の免除または減額、あるいは給付型の奨学金が利用できるようにというものです。

世帯の収入状況や学ぶ意欲の厳しい審査は必要ですが、もし金額面で専門学校への進学を諦めようとしている方がいれば、ぜひ一度調べてみましょう。

学校選びは慎重にかつ積極的に

進路選びは実に多くの要素が重要となってくるので大変です。ただし自分の今後を一生左右するものでもあるので、一度腰を据えて慎重に、かつ自分から積極的に調べることが重要です。

特に「学費(卒業までにかかる費用)」「学ぶ内容」「学ぶ環境」については自分が理解できるまで調べましょう。学費も安ければ安いほどいいわけではありません。良質な設備や環境で学べるからこそ身に付くことも多く、逆に自分に必要のない設備であれば不要と切り捨てるのも大事です。

学ぶ内容についても、自分に夢があるならば目指すべきですし、逆にそれを仕事にするのでなければ、まずは就職のための技術を身に着けるためにと割りきるのも一つの戦略と言えます。

進路に迷ったら親御さんや学校の先生に相談するのも大事です。

コレカラ進路.JPでも、進路に関する悩みを相談できる会を実施しておりますので、ご興味ある方はぜひご利用ください。

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