本を読むことや「言葉」が大好き!文学・文芸を学び活かしたい方へおすすめの進路・職種をご紹介!

本を読むことや「言葉」が大好き!文学・文芸を学び活かしたい方へおすすめの進路・職種をご紹介!
        

投稿日:2023年9月1日|最終更新日:2023年9月1日

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文学・文芸を学びながら将来を考えたい方へ

読書をはじめ、日常的に目にするたくさんの「言葉」。様々な本や言葉に支えられながら、日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
今、この記事をご覧になっている方も、文学・文芸に興味を抱いておられる方かもしれません。本記事では、将来的に文学・文芸と携わっていくための進路・職種についてご紹介いたします。

はじめに、本を読むことが好きな高校3年生のAさんからお話を伺いました。

インタビュー内容

今回、大学進学を間近に控えた高校3年生のAさんにインタビューを行いました。
Aさんは自身が興味を抱く、文学・文芸分野への進学を予定されており、その進学状況についてLMインタビュアーが詳細をお伺いしています。

ーLMインタビュアー:本日は、進学状況についてお話をお聞かせください。

Aさんはどんな分野に興味がありますか?

 

ーAさん:よろしくお願いします。

本が好きなので文学に興味があり、文芸にも関心があります。

 

ーLMインタビュアー:読書がお好きなんですね!

現在、進学検討はどのような状況ですか?

 

ーAさん:進学をしたい学校は決まっています。

本を読むことが好きなので、文学部や文芸系の学校へ進学したいと考えています!

 

ーLMインタビュアー:文学や文芸を深く学ばれる方向性なのですね!

保護者の方や先生は進学検討中の分野や学校についても既にご存知ですか?

 

ーAさん:実はまだ話していなくて……

来週にある三者面談で初めて話します。なのでドキドキです!

 

ーLMインタビュアー:大丈夫です!

Aさんの進学したい気持ちをストレートに伝えれば、きっと納得してくれますよ!最後に、後輩にあたる高校1・2年生に向けてアドバイスをお願いします。

 

ーAさん:1年生のうちからオープンキャンパスに行くと学校が選びやすくなると思います!

推薦を視野に入れているなら成績はある程度、高い方が有利です。なので、定期テストはしっかり高得点を取った方が良いです!

 

ーLMインタビュアー:ありがとうございます!

職業や分野など、将来なりたいことが決まっていない人は何をすればヒントを見つけられそうでしょうか?

 

ーAさん:その場合は、苦手なことから省いていく(消去法)のがよいと思います!

 

ーLMインタビュアー:たしかに消去法は効果テキメンですね!

本日はありがとうございました!

 

文学や文芸の知識を活かせる職種とは?

まず、文学部や文芸を専攻とした学びを経た後、どのような職種に就くことができるのでしょうか。「本が好き=書店販売員や小説家」だけではなく、文系出身から目指すことができる職種は意外と幅広いのです。

作家(小説家・詩人・脚本家)

文学的表現や創造性を活かす最も典型的な仕事です。小説や詩、短編小説などを執筆することで、自分の文学的才能を発揮することができます。

出版社勤務

出版社で編集者として執筆者の原稿を校正したり、ストーリーの構成や文体の改善を助言したりする仕事です。
また、出版社での職種の内には、翻訳に携わり日本文学を世界に広める仕事も含まれます。

校正・校閲職

文章や文書を検査し、誤りや不適切な表現を修正する編集の作業を指しますが、以下の通りそれぞれ異なる役割を担っています。特定の出版社や新聞社、校正専門プロダクションに所属して活動する場合が一般的です。

【校正】文章や文書の誤字、脱字、文法のミス、句読点の誤りなど、細かな言語的なミスを修正する作業

【校閲】文章や文書の内容、論理的なつながり、表現の適切性など、より広範な編集作業

文学評論家

文学作品を評価・批評する仕事です。新人作家や作品を発掘し、文学的な動向を分析する重要な役割を担います。

ライター・コピーライター

文学的表現力を活かして広告やマーケティングの文章を執筆する仕事です。

教育関係(教師や講師)

文学を教える立場として学生に文学作品を紹介し、解釈や分析のスキルを教えることができます。文学の魅力を伝えるメッセンジャーとして活躍することができます。

文学・文芸に携わる職種について、一部をご紹介しました。
他にも、書店や図書館での勤務を通して多くの人々に文学や読書の魅力を伝える仕事や、博物館や文化センターに勤務し、文学の歴史や文化的背景を伝える仕事などがあります。
どれも競争が激しい分野でもあるので、職種に対する意欲と努力が必要になりますが、文学や文芸に興味を抱いている方にとっては、どれもやりがいのある職業でしょう。

文学や文芸を学ぶ!学校でどんなことを学べるのかご紹介します!

それでは、文学や文芸の知識を活かした職に就くために、進学先の学校でどのような学びを選択すればよいのでしょうか。文学・文芸に特化した学びの内容をご紹介します。

文学(日本・海外・語学)

様々な文学作品(小説、詩、戯曲など)を通して、作品の解釈や文学的要素の分析を学びます。作者の意図や文学的な技法、テーマ性について深く理解し、文学作品をより豊かに楽しむためのスキルを身につけます。外国語文学を研究対象にすることに伴い、語学を習得します。

文化史(哲学・宗教・環境・歴史)

文学作品を読み解くうえでの文化や社会的背景を通し、哲学・宗教について学びます。作品が反映する社会や文化的要素を理解し、異なる文化間の違いや共通点を分析します。
また、どのような文学作品にも共通して必要となる、環境・歴史について、それぞれの背景を踏まえた考察を行います。

教育学・心理学

教育関係の職種を目指す場合、大学では教職課程を履修し、教員免許を取得する必要があります。国語や古典を専門とした教育者を目指すには、文系学部に含まれる教育学を学べる学校を目指しましょう。

芸術学(創作・表現力)

小説や詩、エッセイの執筆技術をはじめ、文章表現や論理的思考を学びます。
自ら創作した作品を共有するに伴い、コミュニケーションスキルを重視したプレゼンテーション方法を学ぶこともあります。

ひとつの文学作品を深く読み解くためには、様々な学問を学ぶ必要があります。文学は幅広い学問分野に広がり、多様な知識の習得を必要とするリベラルアーツでもあります。このように広い領域を学ぶことで、対象の文学作品を深く理解することができるのです。
まずは、進学先の文系学部に設置されている学科やコース、学べるジャンルを事前に調べてみましょう!

編集後記

文章や言葉は、私たち人間にとって最も身近にある重要なコミュニケーションツールのひとつです。時に人の人生さえも動かす「偉大な力」を持っています。そんな文学・文芸を専門的に学び、その魅力を伝えていく力を身に付けることはとても魅力的なことに感じます。
ここまで、文学・文芸に携わるための進路・職種についてご紹介してきました。
本記事が、これから進路選択を控えておられる方へ、少しでもご自身に合った学校や仕事を見つけるための、ひとつのきっかけになると嬉しいです。文学・文芸分野への学び・活躍を志す方を、心から応援しています。