【地理学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【地理学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

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投稿日:2024年2月21日 | 最終更新日:2024年3月13日

地理学では何が学べるか知っていますか?
地理学と聞くと、地図や国名、首都などを暗記する学問と思われがちですが、実はもっと幅広く深い内容を学ぶことができます。

地理学は、人間や自然が作り出す空間や環境を分析し、理解し、解決するための学問です。
地球上のさまざまな現象や問題について、地理的な視点から考えることで、より多角的で豊かな知識や思考力を身につけることができます。

この記事では、地理学とはどんな学問なのか、どんな学部や科目があるのか、どんな人に向いているのか、どんな職業や資格が目指せるのかなど地理学に関する基本的な情報を紹介します!

【地理学】とはどんな学問?

地理的な視点で世界を読み解き、人間や自然が作り出す空間や環境を総合的に扱う学問!
地理学とは、地球上のさまざまな現象や問題について、地理的な視点から考える学問です。

地理的な視点とは、場所や位置、距離や方向、形や大きさ、分布や移動など、空間に関する要素を重視することです。
例えば、気候変動や自然災害、都市化や人口動態、資源や環境問題、文化や歴史、政治や経済など地球上のあらゆる事象には、地理的な要因が関係しています。

地理学では、これらの事象を地理的な要因とともに分析し、理解し、解決するための方法や理論を学びます。
人間や自然が作り出す空間や環境を総合的に扱う学問であり、他の学問とも関連が深いです。地理学を学ぶことで地球上の現実をより深く知り、より広く見ることができます。

【地理学】に関連する学部

文学部や社会学部、理学部など、文系・理系両方に学部・学科がある!
地理学は、人間や自然が作り出す空間や環境を総合的に扱う学問であり、他の学問とも関連が深いです。
そのため、地理学は文系と理系の両方に関連する学問です。


文系の学部では、人文地理学や社会地理学と呼ばれる分野が主に扱われます。

人文地理学や社会地理学では、人間の活動や文化が空間や環境に与える影響や空間や環境が人間の活動や文化に与える影響について、歴史的・社会的・文化的な観点から研究します。
例えば、都市や農村、国や地域、民族や宗教などの空間的な組織や変化、人口や移民、観光や交通などの空間的な動態や問題などが対象となります。

文系の学部では、教育学部や文学部、法学部、経済学部、社会学部などに地理学関連の学科やコースが設置されています。


理系の学部では、自然地理学や地理情報学と呼ばれる分野が主に扱われます。

自然地理学では、自然環境の構造や機能、変化や問題について、物理的・化学的・生物的な観点から研究します。
例えば、気候や気象、地形や地質、水文や水資源、植生や生態系などの自然要素や現象、自然災害や環境問題などが対象となります。

地理情報学では、地理的なデータや情報を収集・分析・表現・利用するための技術や方法について研究します。
例えば、地図や空中写真、衛星画像、GPSなどの地理的なデータの作成や解析、GISやウェブ地図などの地理的な情報の管理や表示、空間分析や空間統計などの地理的な情報の活用などが対象となります。

理系の学部では、理学部や工学部、農学部、環境学部などに地理学関連の学科やコースが設置されています。
地理学を学べる大学はこちら

【地理学】で学ぶ科目

文化・歴史・社会・経済・自然・環境まで多彩な科目が学べる!
地理学で学ぶ科目は、地球に関するあらゆるものと言えるほど多彩です。

・基礎科目

地理学の基本的な概念や方法、歴史や分野について学びます。地理学概論、地理学方法論、地理学史、地理学思想などがあります。
また、人文地理学や自然地理学、地理情報学などの各分野の基礎的な知識や技能についても学びます。人文地理学基礎、自然地理学基礎、地理情報学基礎などがあります。

・応用科目

各分野の専門的な内容やテーマについて学びます。
都市地理学、農村地理学、文化地理学、政治地理学、経済地理学、社会地理学などの人文地理学の応用科目や、気候地理学、地形地理学、水文地理学、植生地理学、生態地理学などの自然地理学の応用科目や、地図学、空間分析、空間統計、GIS(地理情報システム)、リモートセンシングなどの地理情報学の応用科目があります。

また、日本地理学、アジア地理学、ヨーロッパ地理学、アメリカ地理学、アフリカ地理学などの地域別の科目や、環境問題、開発問題、グローバル化、ジェンダー、観光などのテーマ別の科目もあります。

地理学で学ぶ科目は、幅広く多様であり、自分の興味や目的に応じて選択することができます。
実際に現地を訪れて研究するフィールドワークを行うことも多いでしょう。

【地理学】に向いている人は?

空間的な感覚と好奇心を持つ人!
地理学に向いている人は、空間的な感覚と好奇心を持つ人です。

空間的な感覚とは、地図や図形、方位や距離などの空間的な情報を理解したり、操作したり、表現したりする能力のことです。
地理学では、空間的な情報を多く扱うので空間的な感覚が必要です。また、空間的な感覚を鍛えることで地理学の学習効果も高まります。
空間的な感覚を鍛える方法としては、地図や地球儀を見たり、パズルや立体模型を作ったり方角や距離を推測したりするなどがあります。

好奇心とは、知りたいという気持ちや新しいことに挑戦する意欲のことです。
地理学では、地球上のさまざまな現象や問題について、地理的な視点から考えるので好奇心が必要です。
また、好奇心を持つことで地理学の学びの楽しさや奥深さも感じることができます。
好奇心を持つ方法としては、身近な空間や環境に注目したりニュースや本などで世界の情勢や文化に触れたり、旅行や交流などで他の地域や人々に出会ったりするなどがあります。

地理学に向いている人は、空間的な感覚と好奇心を持つ人です。
もちろん、これらの要素は、生まれつきのものではなく後天的に身につけることができるものです。
地理学に興味がある人は、空間的な感覚と好奇心を持って地理学の世界に挑戦してみましょう。

【地理学】で目指せる職業/資格

教員や公務員、地図を扱う出版社や技術者、旅行業界など!
地理学で目指せる職業や資格は、地理的な知識や技能を活かせるものです。例えば、以下のようなものがあります。

・教員

中学校や高等学校の地理歴史科や公民科の教員になることができます。
教員免許状を取得するためには、教育学部や教育学科などの教員養成課程を修了する必要があります。
教員としては、地理的な知識や視点を生徒に教えたり地理的な教材や授業を作ったりすることができます。

・研究者

大学や研究機関などで地理学の研究を行うことができます。
研究者になるためには、大学院で修士や博士の学位を取得する必要があります。
研究者としては、地理学の理論や方法を用いて地理的な現象や問題について分析したり、発表したりすることができます。

・地理空間情報専門技術者

地理的なデータや情報を扱う企業や機関などで地理情報技術を用いることができます。
地理情報技術者になるためには、地理情報学やGISなどの専門的な知識や技能を身につける必要があります。
地理情報技術者としては、地理的なデータや情報を収集したり、分析したり、表現したり、利用したりすることができます。

・地理コンサルタント

地理的な知識や視点を活かして、企業や行政などの組織に対して地理的な課題や解決策を提案することができます。
地理コンサルタントになるためには、地理学のほかに経営学や政策学などの知識や技能も必要です。
地理コンサルタントとしては、地理的な分析や評価、計画や提案などを行うことができます。


これらの職業や資格は、地理学で学んだ地理的な知識や技能を活かせるものですが、これらに限定されるわけではありません。
地理学で学んだ地理的な視点や思考力は、さまざまな分野や職種で役立つものです。地理学で学ぶことで、自分の可能性を広げることができます。
地理学を学べる大学はこちら