やりたいことが決まってない高校生へ─戸板女子短大が教える”決めすぎない進路選び”【資格・総合型選抜・キャリア相談】

  • 📅 投稿日 2025年12月15日│最終更新日 2025年12月16日
  • 📁 インタビュー

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進路を意識し始める時期になると、「資格は取ったほうがいい?」「総合型選抜ってどんな入試?」「自分に合った進路って何だろう?」など、気になることがどんどん増えていきますよね。
そんな“今まさに知りたい疑問”に答えてもらおうと、ID学園で特別授業を実施しました。

今回お招きしたのは、戸板女子短期大学で広報を担当している堀江さん。
授業では、資格・総合型選抜・進路の選び方・将来のキャリアの考え方など、生徒が気になるテーマをインタビュー形式で質問。堀江さんご自身のリアルな経験や大学での実例を交えながら、これからの進路選択に役立つ実践的なアドバイスをたっぷりお話しいただきました!

1. 「資格って、本当に必要?」──取る前に考えておきたいこと

授業の序盤で、生徒から真っ先に挙がったテーマが「将来のために取っておくべき資格」についてでした。
堀江さんは、この質問に対して“資格そのものより、将来のビジョンとの結びつきが大事”という考え方を伝えています。

  • 調理師など、国家資格が必須の職業もある
  • しかし、多くの職業は資格が“あると有利”という位置づけ
  • 戸板女子短期大学では、資格よりもコミュニケーション能力・やり切る力・伝える力など社会で求められるスキルを重視している

「資格は万能ではなく、目的に合わせて必要かどうかを判断することが大切です。」
資格=安心、という固定観念を持ちがちな高校生にとって、 “資格に頼りすぎない進路の考え方”を知るきっかけとなる内容でした。

💡 Check:資格とキャリアの関係
2025年現在、資格はあくまで「手段」と捉える傾向が強まっています。資格取得の目的を言語化できるかどうかが、入試や就職活動での評価ポイントになります。

▼ Pick Up Q&A:総合型選抜や推薦入試はこれからもっと増える?

A. はい。今後も確実に増えていくと考えられています。
すでに多くの私立大学では、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜で入学する学生が半数以上を占めています。この流れは年々強まっており、今後さらに広がっていく見込みです。

背景にあるのは、これまでのような “偏差値中心の評価” から、“自分の考えをまとめる力・伝える力・将来のビジョン” といった、人間的な力を重視する方向へと社会全体がシフトしていること。
こうした変化が、入試制度にもそのまま反映されているのです。

従来の入試(一般選抜) これからの入試(総合型選抜)
偏差値・テストの点数重視 人間性・意欲・ビジョン重視

2. 「資格があれば進学しなくていい?」──学校に行く意味をあらためて考える

「資格さえあれば働けるのでは?」
高校生からよく出る疑問に対して、堀江さんは“現実的な視点”で答えてくれました。
確かに、道が明確なら高校卒業後の就職も可能です。

しかし、社会に出ると資格以外に次のような力が必要になります。

  • 初対面の相手と話す力
  • 報連相や社会的マナー
  • 状況を読んで判断する力
  • 困った時に周囲と協力する力

これらは 学校生活の中で少しずつ育つ力であり、大学・短大・専門学校はこれを補強する “準備期間” でもあります。
「資格は武器の一つ。武器は多いほうが、社会で戦いやすいです。」
進学の意味をあらためて考えられる内容でした。

3. 「やりたいこと、まだ決まってなくても大丈夫」──進路を決めすぎないという選び方

堀江さんは、進学先や進路を高校生のうちから“決めすぎる”ことのリスクについても説明してくれました。
もちろん、高校生のうちから“これがやりたい!”と強い熱意があるのは素晴らしいこと。
ただ、一つだけ注意してほしい点が “思い込み” だといいます。

例えば、

  • 「エンジニアになりたい」
  • 「美容の仕事に就きたい」
  • 「ブライダル業界に行きたい」

こうした“興味”が、本人の本当の適性とズレている可能性もあるからです。
「やりたいことが決まっているように見えて、それが“思い込み”の場合もあるんです。」
だからこそ堀江さんは、決めつけすぎない・一つに絞りすぎないという進路の組み立て方をすすめています。

▼ Pick Up Episode:「入学してから決めてもいい」戸板女子短大の学び方

戸板女子短期大学には、
ウェディング、ビューティ、エンタメ、ホテル、エアラインなど多くのジャンルがあり、学生は入学後、最初の半年ほどを使って複数の分野を横断しながら体験できます。

その中で、

  • ビューティ志望 → 授業を受けたらウェディングに興味が湧いた
  • エンタメ志望 → ホテル実務のほうがしっくりきた
  • エアライン志望 → イベント系の裏方が向いていると気づいた

といった“興味の変化”が本当に多いそうです。しかもその変更は一度きりではなく、2回、3回と興味を見直すチャンスがあるとのこと。
「入学前に決めなくていい。入ってから経験して、自分に合う分野を探していけばいい。」
この考え方は、短大だけでなく4年制大学にも当てはまります。
4年制大学では学ぶ期間が長く、専門以外の科目に触れる機会も多いので、入学後に興味の幅を広げる時間がたっぷりあると堀江さんは言います。
進学前に完璧な進路を決めるプレッシャーを抱えがちな高校生にとって、「決めなくても大丈夫」「変わっていい」という言葉は安心できる大切なアドバイスになりました。

4. 将来の仕事、どう選ぶ?──「誰のために働きたいか」をヒントにする

仕事は「お金をもらい、誰かの役に立つこと」です。だからこそ、堀江さんは“誰を喜ばせたいか”で考えると選びやすくなる、とお話されました。

家族 / 友達 / 自分を支えてくれた人 / 大切な存在

職業名や志望業界ではなく「喜ばせたい人」をイメージすると仕事の軸が自然に固まります。
また、堀江さんは自身の仕事に対する思いをこう語りました。

「仕事するうえで一番大事なのは、 “自分は誰のために役に立っているのか”という視点だと思っています。
僕が今の仕事を続けられているのも、 誰かのためになっているという実感があるからです。」

こうした視点は、進路に悩む高校生にとって背中を押す答えになります。

▼ Pick Up Episode:進路迷子だった堀江さんが“ひとり旅”でつかんだもの

授業では、堀江さん自身の“進路迷子時代”の話も語られました。
堀江さんはまず、生徒たちにこんな問いを投げかけます。

「人は1日に何回決断していると思いますか?」
答えはなんと35000回
朝起きる・ご飯を何にする・誰と話す…そんな小さなものから、将来に関わる大きな選択まで、私たちは毎日“決め続けている”という話です。

そして堀江さんは続けます。
「判断軸や決断軸が一つでもあると、人生って切り開きやすくなるんです。でも、焦って無理につくろうとすると、逆に空回りします。」

ここからが本題。
実は堀江さん自身、大学生の頃は本当に進路が見えなかったといいます。

  • やりたいことがない
  • 向いているものも分からない
  • なんとなくバイトをして時間が過ぎていく
  • 大学もすごい面白いわけじゃない

気づくと“現状維持”で日々が淡々と流れていく。「このままじゃ“何色でもない人生”になる」と焦った瞬間があった、といいます。

そのタイミングで耳に入ってきたのが“タイにひとり旅に行った人がいる”という話。
知り合いもいない、言葉も通じない、土地勘ゼロ。でも、そこに逆に惹かれた堀江さんは、大学3年生の終わりにタイとカンボジアに3ヶ月のバックパッカー旅へ飛び出します。

大きなリュック一つで、ほぼノープラン。お金もそんなにないから、毎日がサバイバル。
現地では…

  • ぼったくられそうになったり
  • 道に迷って危ないエリアに入り込んだり
  • 知らないおじさんに気前よく夕食をご馳走になったり
  • バスで隣になった人と10時間語り合って友達になったり

危険やトラブルもあったけれど、それ以上に 「人の温かさ」と 「自分で動くしかない環境」 が、堀江さんの中の何かを確実に変えていったと言います。

「コミュニケーション能力が鍛えられたとか、判断力がついたとか、いろいろあるんですけど…一番大きかったのは“日常から飛び出す勇気”でした。」

そして生徒に向けて、こう続けました。
「行き詰まったときって、実は“日常の中”には答えがないことが多いんです。だから、ちょっとだけいつもと違う行動をしてみてください。
普段会わない人に会う・違う場所に行く・新しいことをやってみる。その一歩の先に、気づきが隠れています。」

堀江さんの言葉は、経験した人にしか語れない重みがあり、高校生たちが真剣に聞き入っていたのが印象的でした。


まとめ

今回の特別授業では、資格のこと、入試のこと、進路の選び方や将来どう働くかまで、高校生が気になるテーマについて、たっぷり話していただきました。

堀江さんの話の中で、一番大きなメッセージは、
「進路は1つの正解に急いで辿りつくものではない」
ということでした。

  • ✅ 資格は目的に合わせて選ぶ
  • ✅ 入試の形式は時代と共に変化していく
  • ✅ 興味や適性は“経験すると変わる”
  • ✅ 仕事は“誰のために役に立ちたいか”が軸になる
  • ✅ 行き詰まりを感じたら、日常の外へ一歩踏み出してみる

どの言葉も、これから進路を考えるうえでヒントになるものばかりです。
高校生のうちは、まだ見えていないことがあって当たり前。でも、いろんなことに触れて、自分のペースで考えていけば、きっと“自分に合った未来”が見つかっていきます。

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