美容師国家試験 合格率・試験内容
美容師を目指す方にとって美容師の国家試験に合格するのは絶対です。
そこで気になるのは合格率やどんな内容なのか、過去問はどこで見れるのか、日程はどのような感じになっているのかです。
今回は美容師国家資格について全般的に詳しくご紹介していきたいと思います。
美容専門学校に通う学生はもちろんのこと、美容室を将来目指したいという高校生や中学生の方にもオススメです。
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美容師国家試験の合格率は?
まず美容師国家資格の合格率について確認していきましょう。
第35回の美容師国家試験の
- 受験申込者数
- 受験者数
- 合格者数
- 合格率
について確認していきます。
受験申込者数:18,768人
受験者数:18,526人
合格者数:16,498人
合格率:89.1%
このように合格率は89.1%となっており、約90%の人が合格しています。
これを見て「なんだ、余裕じゃんか」と思う方は多いかもしれませんが、よくよく考えていただきたいのがこれは「受験資格を獲得するために、専門学校で学んだ上でしっかりと国家試験対策をした人の合格率が90%」ということです。
世の中には国家資格の中でも受験資格がないものもあります。
例えば宅地建物取引士、いわゆる「宅建」と呼ばれる試験や行政書士の試験は受験するにあたって特に必要な資格はありません。
よって「もしかしたら奇跡的に受かるかもしれない」とほとんど勉強せずに受験する人もいます。
しかし美容師国家試験は2年間かけて学校で学び、徹底的に対策をした人でも10人に1人は落ちるということです。
これは決して高い合格率とは言えませんし、油断して受けると落ちる可能性も大いにあります。
簡単に言うと「舐めてかかると余裕で落ちるよ」ということです。
しっかりと対策をした上で臨むことをお勧めします。
試験内容はどんな感じ?
美容師国家資格の試験内容についても確認していきましょう。
美容師国家資格には筆記試験と実技試験があるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
筆記
まず筆記 試験で出題されるジャンルなのですが、大きく分けて8つあり、下記の通りです。
- 関係法令・制度
- 公衆衛生・環境衛生
- 感染症
- 衛生管理技術
- 人体の構造及び機能
- 皮膚科学
- 美容の物理・化学
- 美容理論
特に難しいとされているのは公衆衛生・環境衛生と感染症・皮膚科学などであり、特に公衆衛生は美容師の知識以外にも近年の日本における死因のランキングについて問われたりもするのでしっかりと勉強しておく必要があります。
実技
実技試験はウィッグを使用して美容師のスキルをチェックしていきます。
課題は大きく2つに分けて出され、1つ目がカッティングで2つ目がセッティングです。
スキルの高さや衛生に関して適切にできているかどうかを確認されます。
過去問はどこで見れる?
多くの国家試験は過去問などを書店で購入する必要がありますが、なんと公共財団法人理容師美容師試験研究センターは過去の筆記問題について公式サイトで公表しており、正しい答えに丸をつけてくれているので勉強がしやすいです。
とは言え詳しい解説などは記載されていないので、解説などを読みつつしっかりと勉強したいという方は書店で過去問などを購入する必要があります。
とはいえとりあえず現段階で何点くらいとれるのかも知りたいという方は下記のホームページからダウンロードしてみて、とりあえず一年分だけ解いてみるというのも実力をはかる上では非常に重要です。
https://www.rbc.or.jp/exam/past_question/
美容師国家試験の日程は?
美容師国家試験は春季と秋季の年2回開催され、春季の実施はおおよそ通常1月の下旬から2月上旬に実技試験を行い、3月上旬に筆記試験が行われます。
秋季の実施は7月下旬から8月上旬に実技試験を行い9月上旬に筆記試験が実施されるというのが一般的な日程となっております。
まとめ
今回は美容師国家試験の合格率や試験内容について詳しくご紹介してきました。
美容師国家試験は一見合格率約90%と余裕で合格できるような資格に見えるかもしれませんが、受験資格がそもそも美容系の専門学校に2年間または3年間学んでいる必要があるので、しっかりと対策をしてきた人が受験しても10人に1人は落ちるという計算になります。
油断をしていると足元をすくわれるので、注意した方が良いです。
また美容師の国家試験に合格できないとすでに内定をもらっていても就職できないということもありますので脅すつもりはありませんが、しっかりと対策をして万全の態勢で臨むようにしましょう。
本メディアでは美容師を目指すにあたっておすすめの専門学校などについてもご紹介しているので、専門学校選びに悩んでいる方はそちらの記事もご覧ください。