【考古学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【考古学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

この記事は約 5 分で読めます。

投稿日:2024年2月21日 | 最終更新日:2024年3月15日

【考古学】では何が学べる?

過去の人類や文化を探る魅力的な学問!
考古学と聞くと、古代の遺跡や遺物を発掘するイメージがありますがそれだけではありません。
考古学とは、古代の遺跡や遺物を発掘するだけでなく人類の歴史と文化を多角的に探求する学問です。

遺跡や遺物の発掘に加えて人骨や動植物の化石、古文書や絵画など、さまざまな遺産から得られた情報を総合的に分析します。
この分析により、人類の起源や進化、文化の変遷や多様性、社会や経済の発展や衰退に関する知識や理解が深まります。

考古学は単なる歴史の記録だけでなく、遺産から得られるデータを通じて人類の歴史を解明する役割を果たします。
人類の過去の痕跡を調査し解釈することで、現在や未来につながる知見を提供します。

考古学で得た知識や技能は、文化財の保護や活用、文化交流や教育、社会問題の解決など多岐にわたる分野で役立ちます。
そのため、考古学は単なる歴史研究だけでなく、現代社会においても重要な学問となっています。考古学は人類の歴史と文化を深く理解し、未来に向けての知識や洞察を提供する魅力的な学問です。

【考古学】とはどんな学問?

自然科学と人文科学の両方の要素を持つ!
考古学とはどんな学問なのでしょうか?
考古学は、自然科学と人文科学の両方の要素を持つ学問です。

自然科学とは、自然現象を観察や実験で解明する学問です。物理学や化学、生物学などが自然科学に含まれます。
人文科学とは、人間の思想や行動、文化や社会を研究する学問です。歴史学や文学、哲学などが人文科学に含まれます。

考古学は、自然科学と人文科学の両方の手法や知識を用いて人類の歴史と文化を研究します。

例えば、遺跡や遺物の発掘や調査は、自然科学の手法を用います。遺跡や遺物の年代や性質、分布や関係などを科学的に分析します。
一方、遺跡や遺物の意味や価値、背景や影響などを解釈するときは、人文科学の知識を用います。遺跡や遺物がどのような人々によって、どのような目的や理由で、どのような文化や社会の中で作られたかを考えます。

つまり考古学は、自然科学と人文科学の融合した学問なのです。

【考古学】に関連する学部

文学部や教育学部などの人文系学部が多い!

考古学を学ぶには、どのような学部が良いのでしょうか?
考古学は、文学部や教育学部など、さまざまな学部に関連する学問です。

文学部では、考古学を専攻することができる場合が多いです。文学部の考古学では、日本の考古学や世界の考古学、古代史や民族学など、幅広い分野を学ぶことができます。

教育学部では、考古学を教科として学ぶことができる場合があります。教育学部の考古学では、考古学の基礎や方法、教育や社会における考古学の役割などを学ぶことができます。

また、芸術学部などでも考古学を学べることがあります。人間の文化活動として考古学の資料や作品を検証し、歴史遺産や文化財の保護や活用などを学ぶことができます。

さらに、科学技術系の学部でも考古学の専攻が存在します。地球科学や化学を学びつつ、考古学的な研究や分析手法を習得することができます。
考古学は、文学部や教育学部など多岐にわたる学部に関連する学問といえます。
考古学を学べる大学はこちら

【考古学】で学ぶ科目

発掘、分析、解釈のスキルが身につく多彩な科目が学べる!

考古学で学ぶ科目は、大きく分けて発掘、分析、解釈の分野があります。

1)発掘学

・発掘技術
地層の掘削方法や発掘に使用されるツール、機器についての詳細な学習が含まれます。

・現地調査と記録
発掘現場での正確な観察とデータ収集方法に焦点を当てます。遺跡や遺物の位置、深度、配置などを詳細に記録するスキルが含まれます。

2)分析学

・物質分析
遺物や化石の材料や年代を特定するための科学的手法や技術に関する学習があります。

・技術的分析
地質学、化学、生物学などの専門的な手法を用いて、遺跡や遺物の性質や特徴を詳細に調査します。

3)解釈学

・文化と社会の解釈
考古学的な証拠を基に、遺跡や遺物が属する文化や社会の性格、構造、変遷についての理解を深めます。

・比較考古学
他の地域や時代との比較を通じて、文化の相違や類似性を分析し、より広い歴史的な文脈で遺跡を理解する方法に焦点を当てます。


これらの科目を通じて、学生は発掘、分析、解釈のスキルを身につけ、遺産や歴史の保存・理解に貢献することが期待されます。
また、最新の技術や手法にも触れつつ、考古学が進化する現代社会においての役割も理解します。

【考古学】に向いている人

遺跡など物質的な資料への好奇心や探究心が旺盛で、チームワークができる人

考古学に向いている人は、未知の事がらに対する好奇心や探究心があり、協調性を持つ人物です。
考古学においては未知の遺跡や遺物に対する興味や関心を持ちながら、探究心と連携して物事を深く調査し理解することが重要です。未知の事実や歴史の謎に対して強い興味を抱き、それを追求する情熱的な姿勢が必要です。

探究心は、遺跡や遺物の謎を解明するために様々な手法や知識を用いて研究する意欲を指します。考古学者は独自の仮説を構築し、それを実証するために広範な知識と研究スキルが求められます。学びたいという強い欲求や知的好奇心があることが、考古学に向いている人の特徴の一つです。

また、協調性も重要な特性です。発掘や分析、解釈などの作業は通常チームで行われます。協力し、他者との調和を保つスキルがあることで効果的なチームワークが築かれ、より深い研究が可能となります。考古学に従事する者は、個人だけでなくグループ全体の目標に向けて協力できる柔軟性と円滑なコミュニケーションスキルが求められます。

総じて、好奇心、探究心、協調性といった資質が調和した形で備わっている人が、考古学においてより成果を上げる可能性が高いと言えます。

【考古学】で目指せる職業/資格

考古学者や教員、博物館職員などが目指せる
考古学を学ぶことは、どのような職業や資格につながるのでしょうか?

考古学を学んだ後は、学芸員や教員、研究者など、多様な選択肢があります。
学芸員とは、博物館や美術館などの文化施設で、展示や教育、調査などを行う専門職です。学芸員になるには、大学等で博物館に関する科目の単位を修得し卒業するか、学芸員資格認定に合格する必要があります。学芸員の仕事では、考古学の資料や作品を一般に紹介したり、保存したり、研究したりします。

教員は、学校や大学などの教育機関で教育や指導を行います。教員になるには、幼稚園・小学校・中学校・高校の教員になるには教員免許が必要です。

研究者とは、大学や研究所などの研究機関で考古学の新しい知見や理論を発見したり、発信したりする職業です。研究者になるための特定の資格はありませんが、やはり歴史の専門家として採用されるには博士号や研究実績などが必須です。
考古学を学べる大学はこちら