【化学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
投稿日:2024年3月5日|最終更新日:2024年9月3日
この記事は約 5 分で読めます。
【化学】では何が学べる?

物質とは、私たちの身のまわりにあるあらゆるもののことで、宇宙や地球、生物や人工物などすべてが物質からできています。
化学では、物質を構成する原子や分子に着目し、その組み合わせや配置、運動や相互作用などを調べます。
化学で学べることは、物質の多様性や秩序、美しさや驚き、そして物質がもたらす現象や機能など無限に広がる物質の不思議な世界です。
化学は、物質を理解し、制御し、創造するための基礎的な知識や技術を提供します。自然や社会、人間や文化などさまざまな分野と関連しています。
化学で学ぶことは、物質の本質に迫ることで、自分自身や世界に対する新しい視点や価値観を得ることでもあります。
【化学】とはどんな学問?

錬金術や染色、醸造、製陶、冶金などの技術は、化学の原型といえます。物質の性質や変化の原理を探求し、物質の分類や命名、分析や合成、測定や計算などの方法を確立し、物質の構造や反応の理論や法則を発見し、物質の新しい用途や応用を開発するという、継続的な探究の学問です。
化学は、実験と理論の相互作用によって進められます。
実験とは、物質を特定の条件下に置き、その性質や反応を観察し、測定し、記録する操作です。
理論とは、実験の結果を整理し、解釈し、予測し、検証するための仮説やモデル、法則や方程式などの論理的な構築です。
実験と理論は、化学の問題を解決するために、互いに補完し、修正し、発展させる関係にあります。
【化学】に関連する学部

理学部の化学科では、基礎化学や無機化学、有機化学、物理化学、分析化学などの幅広い分野を学びます。化学の基礎理論や実験技術を身につけることができます。
理工学部の化学工学科では、化学の知識を工学的に応用する方法を学びます。化学工学は、化学反応や分離・精製などのプロセスを設計・制御する学問です。
化学を学ぶなら、理学部か理工学部のどちらかを選ぶ必要があります。自分の興味や目指すキャリアに合わせて、学部を決めましょう。
化学を学べる大学はこちら
【化学】で学ぶ科目

化学では、物質の構造や性質、変化や反応などを理論的に解明し、実験的に検証します。化学の科目は、基礎化学から応用化学まで幅広くありますが、以下のような分野に分けることができます。
- 基礎化学:
化学の基礎となる原子や分子、化学結合や化学反応などについて学びます。化学の言葉や記号、法則や原理などを理解することができます。 - 無機化学:
金属や非金属などの無機物質について学びます。元素や化合物の性質や分類、周期表や酸化還元などについて学びます。 - 有機化学:
炭素を主成分とする有機物質について学びます。炭素の結合や立体構造、有機化合物の合成や反応機構などについて学びます。 - 物理化学:
物質の物理的な性質や現象について学びます。熱力学や化学平衡、電気化学や反応速度などについて学びます。 - 分析化学:
物質の成分や量を測定する方法について学びます。定性分析や定量分析、分光分析や色素分析などについて学びます。 - 応用化学:
化学の知識を応用して、新しい物質や製品を開発する方法について学びます。高分子化学や生化学、ナノ化学や環境化学などについて学びます。
化学で学ぶ科目は、物質の世界を深く理解することができます。
【化学】に向いている人

化学は、物質の世界を探求する学問です。化学に向いている人は、以下のような特徴を持つ人です。
- 好奇心が旺盛で、化学全般に深い関心がある人
- 型にはまらない自由な発想ができる人
- 斬新で独創的な発想を技術に生かせる応用力がある人
- 実験が好きで、正確に行える人
- 論理的に考えることができる人
- 数学や物理などの基礎科学が得意な人
- 海外の文献を読みこなせるだけの語学力がある人
化学に向いている人は、物質の世界に魅了され、新しい発見や創造を楽しむことができる人です。
【化学】で目指せる職業/資格

- 研究職:大学や研究機関で、化学の基礎や応用の研究をする職業です。博士号や研究実績が必要となる場合が多いです。
- 開発職:化学メーカーや製薬会社などで、新しい物質や製品の開発をする職業です。化学の知識や技術を応用して、市場や社会のニーズに応えることができます。
- 製造・生産職:化学プラントや石油精製所、食品工場などで、化学製品の製造や生産をおこなう職業です。化学工学の知識や技術を用いて、プロセスの設計や制御、品質管理などをします。
- 教育職:高校や大学などで、化学の教育をする職業です。化学の知識や理解を生徒や学生に伝えることができます。
また、化学を学んだ人は、以下のような資格を取得することができます。
- 化学分析技能士:化学分析作業に関する技能・知識を認定する国家資格です。1級~3級があります。
- 教員免許(化学):高校や中学校で、化学の教育をおこなうことができる資格です。教員課程を履修する必要があります。
化学を学んだ人は、さまざまな職業や資格を目指すことができます。
化学は、物質の世界を探求する学問ですが、それだけでなく社会に貢献することができる学問でもあります。化学に興味がある人は、ぜひ化学を学んでみてください。
化学を学べる大学はこちら
-
前の記事
【物理学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します! 2024.03.05
-
次の記事
【哲学・宗教学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します! 2024.03.07