【哲学・宗教学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【哲学・宗教学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

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投稿日:2024年3月7日 | 最終更新日:2024年3月13日

【哲学・宗教学】って何が学べる?

人類最古の学問、そのツートップは「哲学・宗教学」
哲学・宗教学では、膨大な種類の哲学や宗教について、その発祥や歴史、各時代において政治や経済に与えた影響、重要な人物、派生した事柄や文学作品などについて深く学ぶことができます。

現代社会を理解し、不透明な未来を見通すには、過去を照らす歴史について知ることが必須です。
たとえば、ウクライナ侵攻やイスラエルでの戦争がどうして起きているかを理解するには、単なる歴史だけでなく、宗教についての理解が重要なカギになります。壮大な人類史を語るうえで、偉大な哲学者や宗教家の存在は、大発見や大発明をした科学者と並んで欠かせないものです。

具体的には、代表的な哲学の偉人にはソクラテスやアリストテレス、デカルト、カント、孔子、老子、荘子などがいます。宗教学の偉人には、イエス・キリスト、ブッダ(シッダールタ)、マホメット、ルターなどがいます。また、日本の哲学の偉人には西田幾多郎など、宗教家には空海、最澄、法然、親鸞、一遍ら、仏教を広めた人物が有名です。

哲学・宗教学は、彼らが歴史に残した功績を学んだうえで、現代社会にまで続く影響を紐解いていきます。学んだ後は、哲学者や宗教家に限らず、一般的なキャリアを目指すことができます。

【哲学・宗教学】とはどんな学問?

いずれも、世の中の原理を知るために超重要な学問です!
哲学・宗教学とは、どのような学問なのでしょうか?
多岐にわたる学問の中でも、最も難しく、捉えどころのない学問、最も高尚な学問、というようなイメージを抱かれているかもしれません。

哲学・宗教学はいずれも歴史が非常に古く、古代から存在している学問です。
宗教の起こりや原始宗教の時代から考えると、宗教は人類の登場時点からすでに存在しており、優に数千年以上の歴史があります。
また、哲学は古代ギリシャ・中国の時代に発祥したとされ、やはり二千年以上の歴史をもちます。

そのため、哲学も宗教も膨大な種類があり、ひとくちに語ることは到底できませんが、いずれも人間の生活そのものや、人間がどう生きていくか、といった数々の根源的な問題に直接切り込むための学問です。
こうした問題設定の重要性は、数千年を経てテクノロジーに囲まれた生活を基本とする現代においても尚、変わらないどころか、ますます増しています。

これらの学問を学ぶことで習得できる知識や考え方は、汎用性がとても高いものです。したがって、素朴で哲学的な疑問や、宗教の争いはどうしてなくならないのか、といった根本的な疑問を考えることは、紛争解決の手立てになるだけでなく、一般的なビジネスを実践するうえでも欠かせないことでしょう。

【哲学・宗教学】に関連する学部

哲学はほぼ文学部。宗教学部は、学びたい宗教によって異なる場合も
一般的には、多くの国公立大学・私立大学に存在する「文学部」の中に、「哲学科」や「宗教学科」として設置されているため、そこで哲学や宗教学を学べることが多いです。

また、宗教学部については、学びたい宗教によっても変わります。たとえば、仏教を学びたい場合、仏教学部や仏教学科として設置されているほか、仏教大学のように大学単位で選ぶことになります。キリスト教を学びたい場合は、ミッション系の大学から選ぶこともできます。

また、人文学科や仏教学科の中に専攻として設置されているところもあります。
哲学・宗教学を学べる大学はこちら

【哲学・宗教学】で学べる科目には何がある?

東西の哲学や宗教、倫理、思想、芸術まで

哲学・宗教学で学べる科目は、哲学概論・倫理学概論・東洋哲学・西洋哲学・仏教学・キリスト教学・論理学・社会思想史・美学・芸術論など、多岐にわたります。

【哲学・宗教学】にはどんな人が向いている?

飽くなき好奇心と知識欲や人文学的な教養があること、博覧強記であること!
哲学・宗教学に対する飽くなき好奇心をもっていることはもちろん、歴史や文学における基礎的な知識を習得していることが大切です。
端的に言えば、古今東西の文学小説や歴史作品をたくさん読んでいることです。読書や本が好きな人、とも言えます。古代という点では、神話や教典(経典)にも興味があるとベターです。

とはいえ、哲学・宗教学が書物やインターネット上のテキストからしか学べないかというと、そんなことはなく、歴史を描いたドラマや映画、哲学や宗教を扱ったマンガなど、取っ掛かりとなる作品はいくらでもあります。

哲学・宗教学の学びを深めるうえで、こうした好奇心や探究心、身につけた教養や知識は大いに助けになってくれることでしょう。

【哲学・宗教学】で目指せる職業/資格

哲学者や宗教家は少数?多くは、公的機関や一般企業などを目指す
哲学・宗教学を学んで取得できる特別な資格は、特にありません。
また、哲学・宗教学を学んだのち、哲学者や宗教家、哲学研究者や宗教学研究者、文学研究者あるいは文筆家を目指すことが可能です。が、それらの職業は、割合としてはそれほど多くありません。

むしろ、哲学・宗教学を修めた世の中の大半の人は、意外にも公的機関やメディアや出版社などの民間企業といった、一般的なキャリア・進路に進む場合が珍しくありません。
いつの時代も人間や社会の構成原理は変わらないため、哲学・宗教学を学ぶことを通じて得た知識やバランス感覚、生きるうえでの知恵は普遍的なものだからです。

哲学・宗教学を通して、世の中の摂理を正しく学んだうえで、興味のある職業を目指すとよいでしょう。
哲学・宗教学を学べる大学はこちら