【服飾・被服学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【服飾・被服学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

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投稿日:2024年3月5日 | 最終更新日:2024年4月3日

【服飾・被服学】では何が学べる?

服飾の理論と造形技術をトータルに学ぶ
服飾・被服学では、衣服や服飾に関する理論と技術を研究します。繊維素材の開発やデザイン、製造、流通、消費など、服飾の世界すべてを学ぶことができます。

具体的には、以下のような分野があります。

  • 被服材料学:
    繊維をはじめとする衣服や服飾品の材料の化学構造や性質、製造方法などを研究する。
  • 被服整理学:
    衣服の洗浄や保管に関する方法を科学的に考察する。
  • 被服意匠学:
    衣服や服飾品のデザインを追究する。色彩学や服装文化史などがある。
  • 被服構成学:
    衣服や服飾品の製作の理論と技術を学ぶ。
  • 被服消費学:
    服飾品の流通や販売、消費者のニーズや行動などを研究する。

これらの分野を学ぶことで、服飾の歴史や文化、素材やデザインの特徴や価値、製造や流通の仕組みや課題、消費者の心理や傾向など、服飾に関する幅広い知識を身につけることができます。

また、実際に服飾のデザインや製作、染色や織物などのテキスタイルの製作など、服飾造形の技能も習得することができます。

【服飾・被服学】とはどんな学問?

服飾の世界を科学的に探求する
服飾・被服学とは、服飾の世界を科学的に探求する学問です。

服飾とは、人間が身につける衣服やアクセサリーなどのことで、人間の生活や文化に欠かせない要素です。
服飾は、人間の身体を保護したり、温度調節をしたり表現やコミュニケーションの手段となったり、美的な感性を満たしたりするなど多様な機能や価値を持っています。

服飾・被服学では、服飾の機能や価値を高めるために、服飾に関する理論と技術を研究します。
また、服飾の歴史や文化、素材やデザイン、製造や流通、消費など服飾の世界すべてを対象とします。

服飾は、時代や地域、社会や個人によって変化し多様な表現や意味を持ちます。服飾・被服学では、服飾の変化や多様性を理解し、服飾の世界に新たな価値や創造性をもたらすことを目指します。

服飾の技術とは、服飾のデザインや製作、染色や織物などのテキスタイルの製作などに関する技能や方法のことです。服飾・被服学では、服飾の理論と技術をバランスよく学び、服飾の世界に貢献できる人材を育成します。

【服飾・被服学】に関連する学部

服飾学部、生活科学部など
服飾・被服学を学べる学部は、大学や短期大学、専門学校などによってさまざまな名称や内容で設置されています。服飾やファッションのほか、生活や家政という言葉が含まれる学部で学べることが多いでしょう。

一般的には、以下のような学部があります。

  • 服飾学部:
    服飾・被服学を中心に学ぶ学部。服飾の理論と技術をトータルに学び、服飾のデザインや製作、テキスタイルの製作など、服飾造形の分野で活躍できる人材を育成する。服飾学科や服飾表現学科などの学科がある。
  • 生活科学部:
    生活に関するさまざまな学問を学ぶ学部。服飾・被服学のほかに、栄養・食物学、住居学、家政学などの分野を学び、生活の質や文化を向上させる人材を育成する。服飾学科や生活デザイン学科などの学科がある。
  • 人間生活学部:
    人間の生活や社会に関するさまざまな学問を学ぶ学部。服飾・被服学のほかに、心理学、教育学、社会福祉学、健康科学などの分野を学び、人間の生活や社会に貢献できる人材を育成する。服飾文化学科や人間生活学科などの学科がある。

これらの学部では、服飾・被服学に関する基礎的な知識や技能を学ぶとともに、自分の興味や目標に応じて、さまざまな専門分野を選択して学ぶことができます。
服飾・被服学を学べる大学はこちら

【服飾・被服学】で学ぶ科目

服飾の歴史や製作、マーケティングまで
服飾・被服学で学ぶ科目は、服飾の理論と技術を学ぶ科目が豊富です。具体的には、以下のような科目があります。

  • 被服材料:
    繊維や糸、布地などの被服材料の種類や特性、製造方法などを学ぶ。繊維化学や繊維物理学、繊維機械学などがある。
  • 被服整理:
    衣服の洗濯や乾燥、アイロンかけなどの整理法や、衣服の保管や管理方法などを学ぶ。被服整理学や被服衛生学などがある。
  • 被服意匠:
    衣服や服飾品のデザインや表現方法を学ぶ。色彩学や服装文化史、服飾デザイン、ファッションイラストレーションなどがある。
  • 被服構成:
    衣服や服飾品の製作の理論と技術を学ぶ。パターンメイキングや縫製、テキスタイルデザイン、染色や織物などがある。
  • 被服消費:
    服飾品の流通や販売、消費者のニーズや行動などを学ぶ。服飾経済学や服飾マーケティング、服飾消費者行動学などがある。

これらの科目を学ぶことで、服飾の世界に関する専門的な知識や技能を身につけることができます。また、服飾に関する研究や実験、実習なども行います。

【服飾・被服学】に向いている人

ファッション全般に興味がある人、手先が器用な人
服飾・被服学に向いている人は、衣服を着ることだけでなく歴史や文化、デザインなど多方面から服飾に対する興味や関心がある人です。製作を重視するなら手先の器用さや美的感覚も重要になります。

  • 服飾やファッションに関心があり、創造性を持っている人:
    服飾・被服学は、衣服の歴史や文化、デザイン、素材、縫製など、衣服に関する様々なことを学ぶため、服飾やファッションに関心があり、自分でデザインや縫製をしてみたいと思っている人は、この学問を学ぶのに向いています。
  • 手先が器用で、細かい作業が好きな人:
    衣服を実際に製作する実習も多くあるため、手先が器用で細かい作業が好きな人は、より向いていると言えるでしょう。
  • 美的感覚を持つ人:
    デザインや色彩学などの演習がある場合は、服飾に対する感性を活かしたい人に向いています。
  • 服飾の製造や流通に関心がある人:
    服飾の製造や流通を学ぶことで、服飾の仕組みや課題、可能性などを探ることができます。

服飾に興味や関心がある人は、服飾・被服学を学ぶことで、服飾の世界に深く入り込むことができます。服飾に関する知識や技能を身につけることで、服飾の世界に新たな価値や創造性をもたらすことができます。

【服飾・被服学】で目指せる職業/資格

ファッションデザイナーやパタンナー、コーディネーターなど
服飾・被服学で学ぶことで、服飾の世界で活躍できる職業や資格が多数あります。具体的には、以下のような職業や資格があります。

  • ファッションデザイナー:
    服飾のデザインを考案し、製作や販売を行う職業。服飾の素材やデザインの知識や技能、創造力やセンス、ビジネススキルなどが必要。
  • テキスタイルデザイナー:
    染色や織物などのテキスタイルのデザインを考案し、製作や販売を行う職業。テキスタイルの素材やデザインの知識や技能、創造力やセンス、ビジネススキルなどが必要。
  • パタンナー:
    服飾の型紙を作成する職業。服飾の構成やサイズの知識や技能、計算力や精密さ、コミュニケーションスキルなどが必要。
  • 縫製工:
    服飾の縫製を行う職業。服飾の構成や縫製の知識や技能、器用さや速さ、コミュニケーションスキルなどが必要。
  • ファッションコーディネーター:
    服飾のコーディネートを提案する職業。服飾のデザインや流行の知識やセンス、コミュニケーションスキルや営業力などが必要。
  • ファッションジャーナリスト:
    服飾に関する記事や情報を発信する職業。服飾の歴史や文化、市場や動向の知識や分析力、ライティングスキルや情報収集力などが必要。
  • ファッションビジネス:
    服飾の流通や販売を行う職業。服飾の消費や市場の知識や分析力、マーケティングスキルや経営力などが必要。
  • 被服教員:
    服飾・被服学に関する教育を行う職業。服飾・被服学の知識や技能、教育力や研究力などが必要。

これらの職業や資格を目指すためには、服飾・被服学の学位や卒業証書、または、服飾に関する検定や資格試験などを取得することが必要です。

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