世界各地の曜日の呼び方には共通点がある!?

世界各地の曜日の呼び方には共通点がある!?
        

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投稿日:2020年10月6日 | 最終更新日:2020年10月6日

今や私たちの生活に欠かせないものとなっている、「曜日」。

世界各地の曜日の呼び方を調べていくと、ある共通点が浮かび上がってきました。

そもそも、曜日の起源って?

今の様に1週間7日制となったのは、古代バビロニアの頃からだそうです。随分、前の話なんですね。

バビロニアの人々は太陰暦を用いて生活していました。

その朔望月(月の満ち欠けの一周期、つまりは太陰暦の1ヶ月)を4つに分け、それを1週間としたそうです。太陰暦は、大体1ヶ月29〜30日。それを4で割ると、大体7です。

では、なぜ7である必要があったのでしょうか。

それは、ちょうど「神様の数」だったから。太陽神シャマシュ、月神シン、火星のネルガル、水星のナブー、木星のマルドゥーク、金星の女神イシュタル、そして土星の神ニヌルタ。1週間ごとに、「今日はこの日」「今日はこの日」と当てはめていったのです。

この頃は、地球の周りを惑星が回っているという天動説が信じられていました。

天動説の下では、地球から見た角速度の早い順に地球に近いと考えられ、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星の順に並んでいると思われていたのです。

これを、土星から4つ飛ばしに数えていくと、「土日月火水木金」となります。何故そんな数え方をしたんでしょうね笑。

日本では…

日本では平安初期に密教(“密教とは、秘密の教えを意味し、一般的には、大乗仏教の中の秘密教を指し、秘密仏教の略称とも言われる。 ” 引用:Wikipedia)によって七曜が伝えられたそうですが、やがて億劫になったのか段々と使われなくなってゆき、そのまま亡き者にされてしまいました。

再び日本で曜日が使われる様になったのは、グレゴリオ(グレゴリウス)暦が伝わった明治以降のことです。

世界各地の曜日の呼び方

ロマンス語

ロマンス語は、ラテン語系の口語であり、イタリア語、スペイン語、フランス語などのことを言います。

例えば、スペイン語であれば、

日曜日は「主」(太陽は惑星の主、と考えると分かりやすいかも知れません)を意味するDomingo

月曜日は月のlunes(ラテン語で月はlunaと言います。月と書いてるなと読ませる名前もあります)、

火曜日は軍神マルスのmartes(英語で火星はmars)、

水曜日は商業の神であるメルクリウスのmiércoles(水星は英語で Mercury)、

木曜日は神々の王(なんかもうめっちゃ強そう)であるユピテルのjueves(木星はJupiter)、

金曜日は愛の女神(めっちゃ優しそう)ウェヌスのviernes(金星はVenus)、

土曜日は安息日を起源とするsábadoとなります。ユダヤ教の安息日が、土曜であったことに由来します。

この様に書いていくと、やはり神々の名前がベースになっていることが分かります。

そもそもローマ神話の神々の名前が惑星の名前になっているため、曜日の名前とも自然に近くなります。

ゲルマン語

英語、ドイツ語、オランダ語、ノルウェー語などがこれに当たります。

英語を例に見てゆくと、Sunday、Mondayがそれぞれ太陽、月を語源としているのが分かるはずです。

また、火曜から土曜は、ローマ神話の神々に相当する北欧神話の神々の名前が採用されています。

Tuesday は北欧神話における天空神テュール

Wednesdayはアングロサクソンの主神オーディン

Thursdayは北欧の雷神トール(マーベルのマイティ・ソーのモデル。トールを英語読みするとソーになります)、

Friday は北欧の愛の女神フレイヤ

Saturdayはローマ神話に登場するサトゥルヌスを起源としています(ローマ神話を語源としているので、土星の英語Saturnに近くなっています)。

まとめ

この様に、曜日の名前は神話に影響されているものが非常に多いです。

今回の具体例はスペイン語と英語のみでしたが、他の言語を調べてみると面白いかもしれません。

また、1〜6の番号を振っているユダヤ系言語や、中国語、2〜7の番号を振っているベトナムなど、神話を全く参考にしていないものもあります。

その様な違いを見ていくのも面白いかもしれませんね!