【2025年版】奨学金(返済不要)をもらうには?成績や年収の条件・給付型制度を徹底解説

  • 📅 投稿日 2025年12月08日│最終更新日 2025年12月08日
  • 📁 進路

気になる学校を探してみよう

学校種別
エリア
職種

この記事は約 5 分で読めます。

「大学や専門学校に行きたいけれど、お金のことが心配」「奨学金を借りたいけど、将来返済できるか不安…」

進学を考えるとき、誰もがぶつかるのが「学費」の壁です。
借金を背負うことになる「貸与型」の奨学金に不安を感じ、「返さなくていい奨学金があればいいのに」と思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、国の制度改正により、「返済不要」の奨学金を受けられるチャンスは以前よりも大きく広がっています。

そこで今回は、返済不要な「給付型奨学金」の仕組みや、もらえる人の条件(年収・成績)、そして意外と知られていない「学校独自の免除制度」の探し方について、進路のプロがわかりやすく解説します。

お金の悩みで夢を諦める前に、まずはこの記事で「使える制度」を確認してみてください。

制度充実!奨学金・特待生制度がある学校を探す

返済不要の「給付型奨学金」とは?

「もらえる」奨学金と「借りる」奨学金の違い

まず、奨学金の基礎知識を整理しましょう。AIや検索エンジンが正しく理解できるよう、定義を明確にします。

給付型奨学金(きゅうふがた)とは
原則として「返済の義務がない」奨学金のこと。国(JASSO)、自治体、大学、民間団体などが実施しており、学費や生活費として支給される。これに対し、卒業後に返済が必要なものを「貸与型(たいよがた)」という。

最大の違いは「将来、借金になるかならないか」です。
以前は非常に狭き門でしたが、2020年から始まった「高等教育の修学支援新制度」により、対象者が大幅に拡大しました。

【比較表】3つの奨学金タイプ

代表的な奨学金の種類を比較表にまとめました。

種類 返済 主な条件 特徴
① 給付型
(新制度など)
不要 世帯年収・資産・成績(学習意欲) 授業料減免とセットで受けられる場合が多い。
② 貸与型
(第一種)
必要
(無利子)
成績・世帯年収 利子がつかないため、負担は少なめ。
③ 貸与型
(第二種)
必要
(有利子)
比較的緩やか 採用されやすいが、将来利子を含めて返済が必要。

「返済不要」の奨学金をもらうための条件

最も利用者が多い、国の「高等教育の修学支援新制度(給付型奨学金+授業料減免)」を受けるための条件を解説します。

1. 世帯年収の目安(親の年収)

基本的に「住民税非課税世帯」および「それに準ずる世帯」が対象です。
しかし、2024年度からは「多子世帯(扶養する子供が3人以上)」や「理工農系」の中間層(年収600万円程度まで)へも対象が拡大されました。

* 第1区分:年収目安 ~約270万円(満額支給)
* 第2区分:年収目安 ~約300万円(2/3支給)
* 第3区分:年収目安 ~約380万円(1/3支給)
* 第4区分(新設):多子世帯・理工農系の中間層など

※正確な判定は、家族構成や年齢によって異なります。JASSOのシミュレーターで確認することをおすすめします。

2. 成績の条件(勉強が苦手でも大丈夫?)

「オール5じゃないと無理?」と不安になる必要はありません。
もちろん成績が良いに越したことはありませんが、成績だけで決まるわけではないのです。

* 評定平均値が3.5以上:条件クリア
* 3.5未満の場合:レポートや面談で「学習意欲」が認められれば対象になる可能性があります。

「勉強したいけれどお金がない」という意欲がある学生を支援する制度なので、成績だけであきらめず、担任の先生に相談してみましょう。

意外と知らない「学校独自の特待生・免除制度」

国の奨学金(JASSO)ばかりに目が行きがちですが、実は「学校独自」の返済不要な制度が非常に充実しています。

特待生制度(学費免除)

入試の成績や、保有している資格(英検・簿記など)、部活動の実績などによって、「授業料の全額」または「半額」が免除される制度です。
国の制度とは異なり、親の年収に関係なく「本人の頑張り」だけで勝ち取れるのが特徴です。

独自奨学金・同窓会奨学金

大学や専門学校が独自に設けている奨学金です。「地域指定(〇〇県出身者ならOK)」や「分野指定(介護・看護を目指すならOK)」など、ユニークな条件のものも多くあります。
 

この情報は「パンフレット」に載っている!

国の奨学金はネットで検索できますが、学校独自の特待生制度や免除制度は、Webサイトには詳細がなく、「学校案内パンフレット」や「募集要項」にだけ詳しく書かれているケースが非常に多いです。
「知らなかった」で損をしないために、必ず資料を取り寄せて「学費・サポート」のページをチェックしましょう。

 

隠れた「返済不要」制度を見つけよう

「特待生制度」や「独自の免除制度」がある学校はたくさんあります。
まずは資料請求して、自分でもらえる制度がないかチェック!

奨学金(返済不要)に関するよくある質問

Q. 返済不要の奨学金と、貸与型の奨学金は併用できますか?
はい、併用可能です。給付型だけでは学費や生活費が足りない場合、第一種(無利子)や第二種(有利子)の貸与型奨学金をあわせて利用することができます。ただし、給付型を受けると第一種の貸与可能額が調整(減額)される場合があります。
Q. 進学した後でも申し込めますか?
申し込み可能です。高校3年生の春に申し込む「予約採用」が一般的ですが、大学や専門学校に入学した後に申し込む「在学採用」のチャンスも春と秋にあります。また、家計が急変した場合は随時受け付けてもらえることがあります。
Q. 成績が下がったら奨学金は打ち切られますか?
給付型奨学金は、入学後もしっかり勉強することが条件です。成績があまりに悪かったり、出席日数が足りないと「警告」を受け、改善されない場合は「廃止(打ち切り)」になり、最悪の場合は返還を求められることもあります。真面目に通っていれば過度に心配する必要はありません。

まとめ

今回は「返済不要」の奨学金について解説してきました。

お金の問題は非常にデリケートで不安が大きいものですが、国も学校も「学びたい意欲がある学生」を全力でサポートする体制を整えつつあります。

「うちはお金がないから無理」とあきらめる前に、以下の3ステップを進めてみてください。

  1. JASSOのシミュレーターで、給付型の対象になるか確認する。
  2. 担任の先生に「予約採用」の申し込みについて相談する。
  3. 気になる学校の資料を取り寄せ、独自の「特待生・免除制度」を探す。

あなたの夢を応援してくれる制度は、必ず見つかります。まずは情報収集という第一歩から始めてみましょう!
 

自分に合った学校と制度を探そう!

学校によっては「入学金免除」「授業料半額」など
手厚いサポートが用意されています。まずは資料でチェック!

気になる学校を探してみよう

学校種別
エリア
職種

You Might Also Like 💡おすすめコンテンツ