栄養士になるには

  • 2020.05.14
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栄養士の概要や仕事内容

栄養士とは

栄養士とは、人の健康を栄養に関する分野からアドバイスする職業です。個人もしくは、学校の生徒や施設の利用者といった集団に対して、食事内容や食生活をアドバイスしたり提供する食事メニューを考えたりと、栄養面でのサポートを行なっています。
そんな栄養士という職業は、栄養士と管理栄養士の2種に分かれます。そして、これらには保有資格の違いはもちろん、仕事内容にもやや違いがあり、管理栄養士は病院の患者やアスリートに対する栄養管理・指導までも担います。これは、栄養士には行えません。つまり、管理栄養士は栄養士よりも幅広い仕事を行えるのです。
近年、日本では健康志向が高まりを見せ、さらに高齢化が進んでいます。そんな中で、食の観点から健康を支える栄養士は、ますます、重要な役割を担っていくでしょう。

栄養士の仕事内容とは

栄養士の仕事は栄養のアドバイスだけではなく、多岐に渡ります。ここでは主な仕事内容を挙げてみましょう。

  • 栄養計算
  • 提供食の献立作成
  • 食材の発注
  • 衛生管理
  • 栄養相談、栄養指導
  • 学校などでの食育授業
  • 健康に関する講座・イベントへの参加
  • 商品開発
  • 研究

栄養士は就職先も幅広く、それによって業務に違いが出ます。また、最近では食育が重要視されるようになり、それに伴う授業やイベントなどの仕事も栄養士が行うようになりました。
栄養士はこのような仕事を日々こなし、人々の栄養、そして健康を支えています。

栄養士になる方法

栄養士になるためには、栄養士養成カリキュラムのある学校を卒業しなければなりません。
4年生大学や短大、専門学校の栄養士養成課程で学べば、修了時に「栄養士」資格を取得できます。その後は、栄養士を募集している企業や施設に就職できれば、晴れて栄養士として仕事を始めることができるでしょう。また、フリーランスの栄養士として働く人もいるようです。
このように、学校で所定のカリキュラムを学び修了できれば、栄養士として働くのに不可欠な「栄養士」資格が取得できます。ただし、栄養の管理を行う管理栄養士になるには、「栄養士」資格を取得した上で、さらに「管理栄養士」資格を取得しなければなりません。この点については、次章で詳しくご説明しましょう。

栄養士に求められる資格や試験

先ほどもご紹介したように、栄養士にはまず「栄養士」資格が求められます。これは、大学や専門学校などで所定のカリキュラムを修了し、都道府県知事に申請することにより取得できるもので、それにより栄養士としての勤務が可能になります。
また、栄養士ではなく管理栄養士として働きたいなら、「栄養士」資格とともに「管理栄養士」資格が必要に。ただし、「管理栄養士」資格には受験条件が定められており、実務経験が必要な場合もあります。「管理栄養士」資格の受験条件については、次章でご紹介しましょう。

難易度や試験について

「栄養士」資格が所定カリキュラム修了により取得できるのに対し、「管理栄養士」は国家試験を受けて合格しなければ、資格の取得はできません。その合格率は約60%(平成30年の場合)ですが、その数字は直近で受験対策を受けている栄養士養成課程新卒者が引き上げているようです。一方の既卒者の合格率は20%前後であり、試験のレベルは決して優しくはないことが予想されます。
「管理栄養士」資格試験の概要は以下の表をご確認ください。

受験日程 3月
受験料 6,800円
試験会場 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県及び沖縄県
試験形式 マークシート
試験時間 約5時間(午前、午後に分かれる)
受験資格 ・文部科学大臣、厚生労働大臣指定の管理栄養士養成施設(4年生大学、4年生専門学校)で学んで栄養士免許を取得したもの

・厚生労働大臣指定の栄養士養成施設(4年制の場合)で学んで栄養士免許を取得し、さらに実務経験を1年以上持つもの

・厚生労働大臣指定の栄養士養成施設(3年制の場合)で学んで栄養士免許を取得し、さらに実務経験を2年以上持つもの

・厚生労働大臣指定の栄養士養成施設(2年制の場合)で学んで栄養士免許を取得し、さらに実務経験を3年以上持つもの

合格条件 総得点の60%前後の得点率

※2019年の概要です。

今後の栄養士の将来性

食事の栄養に対する関心は、世界的に見て年々大きくなっています。テレビ番組や記事では健康・栄養を取り上げた特集が目立ち、それらに紹介された食品は瞬く間に売り切れに。さまざまなダイエット法も流行っています。つまり、時代は健康志向へシフトしつつあると言えるでしょう。そんな中、健康や栄養に対する豊富な知識を持つ栄養士の役割は、次第と大きくなっていくと予想されます。
また、日本では高齢化が深刻化し、さらに近年ではセルフメディテーションが推進されています。よって高齢者の健康やセルフメディテーションをサポートする意味でも、栄養士への期待は高まっていくでしょう。
栄養士は長く働きやすい職業でもあるため、総合的に見てその将来性は高いと言えます。

栄養士の就職先

食事における栄養が重要視されるようになった昨今、栄養士の就職先は多岐に渡っています。主なものをご紹介しましょう。

  • 給食施設
  • 医療機関
  • 学校
  • 幼稚園・保育園
  • 介護施設
  • 地方自治体
  • 研究機関
  • 食品メーカー
  • スポーツ関連企業

多くの栄養士は、学校や幼稚園、病院、施設などの給食施設・会社に就職し、給食の献立組みや栄養計算などを行っています。
また、医療機関や学校、施設に直接就職して栄養指導を行うケースや、地方自治体に就職して保健センターなどで栄養指導を行うケースもあります。(後者は行政栄養士と呼ばれます。)
さらに、栄養に関する研究機関や食品メーカー、スポーツ関連企業なども栄養士の就職先のひとつ。栄養に関する研究や開発を行ったり、スポーツ選手をサポートしたりするためです。
ただし、食品メーカーやスポーツ関連企業などは特に就職先として人気が高く、また栄養士の採用枠が少ない場合もあります。

栄養士の平均年収・MAX年収

栄養士の男女総合の年収は、約350万円になります。これは月給にすると約24万円で、正社員の場合であればそれに賞与がプラスされます。
とはいえ、栄養士の働き方には幅があり、それぞれで年収や給与は違ってきます。契約社員の場合には、正社員よりもやや給与が下がり、またパートやアルバイトの場合には、1時間1,000円前後の時給制で働くことが多いでしょう。
また、栄養士は栄養士と管理栄養士に分かれますが、一般的に栄養士よりも管理栄養士の方が、年収・給与は高く設定されることが多いようです。

栄養士に向いているのはこんな人

栄養士には、栄養や食材に関する幅広い知識が求められます。また、知識だけではなく、味と栄養のバランスやメニューのバリエーションの追求も必要になるでしょう。そしてそのためには、知識やアイディアを増やすための努力が求められます。よって、栄養士には勉強や情報収集、メニュー開発など、常に向上心を持って努力を続けられる人が向いていると考えられます。
また、栄養士は学校に通う子どもや施設の利用者、病院の患者などの栄養管理を行うこともあり、それは人の健康に大きく関わります。そのため、強い責任感を持つ方や几帳面な方も栄養士に向いていると言えます。
さらに、調理師や医療現場のスタッフと連携したり人に栄養のアドバイスをしたりするための協調性やコミュニケーション能力、優れた栄養・食事を追求するための食への探究心もあると、より栄養士として広く活躍できるでしょう。

栄養士に関連する職業や資格

栄養士に関連する職業

栄養士に関連する職業には、調理士があります。これらはどちらも食事に関わる職業ですが、栄養士が栄養指導や栄養計算を仕事のメインとしているのに対し、調理士は実際に調理を行います。栄養士の作った献立に基づいて調理を行うことも多いでしょう。
また栄養士は、場合によっては医師や看護師、教育機関スタッフや施設スタッフなどと連携しながら仕事を行うこともあり、これらも関連職だと言えます。

栄養士に関連する資格

栄養士に関連する資格としては、先ほどご紹介した「栄養士」、「管理栄養士」の他に、「食育インストラクター」や「食生活アドバイザー」、「フードコーディネーター」などが挙げられます。これらは全て食に関わる資格であり、通信教育でも学べる民間資格として注目を集めています。
また、心身の健康を重視する「マクロビオティック」や薬膳にフューチャーした「薬膳コーディネーター」など、ある一部の分野に特化した食関連の資格も近年人気を高めています。

栄養士になれる専門学校はこちら

おすすめの栄養士に関連する専門学校

ここからは、おすすめの栄養士に関連する専門学校をご紹介します。
いずれも栄養士に関連する分野でとても評価の高い学校なので、栄養士に関連する分野について専門的に学びたいという方には最適な学校です。

東京栄養食糧専門学校【東京都世田谷区】

◆関連学科:栄養士科、栄養士科、健康スイーツ研究科

食生活や生活スタイルが多様化し、
様々な場面で「食と健康のスペシャリスト」が求められています。

東京栄養食糧専門学校の詳しい紹介はこちら

西武学園医学技術専門学校【埼玉県所沢市】

◆関連学科:栄養士科

1966年の創立から約50年、誠実(Sincerity)、信頼(reliance)、奉仕(Service)の3つを我が校の理念としてきました。そして、生徒一人ひとりの無限の可能性や、優れた素質や能力を伸ばすことに教育の根幹があると考え、積極的に取り組む姿勢を身につけさせることを重視してまいりました。

西武学園医学技術専門学校の詳しい紹介はこちら

東京健康科学専門学校【東京都品川区】

◆関連学科:栄養士科

差をつけろ!ニーズが高まる運動×食事指導。正しい知識を身につけ人を幸せにする職業につこう!

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IFC栄養専門学校【栃木県宇都宮市】

◆関連学科:栄養士養成科

FC栄養専門学校は、栃木県内で40年以上の歴史ある食専門の養成スクールです。
創業以来の伝統と精神を大切にしつつも、心新たに「食」を見つめ、地域の食文化の発展に貢献しています。

IFC栄養専門学校の詳しい紹介はこちら

国際調理製菓専門学校【新潟県新潟市】

◆関連学科:シェフ学科、健康給食学科、カフェ学科、調理師学科、栄養士学科、パティシエ学科

新潟で調理・カフェ・製菓・製パン・栄養の世界を目指すなら
”新潟県で唯一の食の総合専門校”Food(フード)国際調理製菓専門学校
Foodは、食を通じて多くの人を笑顔にする本物の食の職人を目指します。
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