サウンドクリエイターになるには?仕事内容・年収・必要なスキルを紹介
- 2020.05.14
投稿日:2020年5月14日|最終更新日:2025年1月10日
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音楽、ゲーム、映像など、あらゆるエンターテイメントの世界で、音は作品の魅力を大きく左右する重要な要素です。その音を作り出すのが、サウンドクリエイターという仕事。心に響くメロディー、迫力満点の効果音、臨場感あふれる環境音など、音を通して作品に命を吹き込みます。
「音楽が好き!」「音で人を感動させたい!」「クリエイティブな仕事がしたい!」そう思っているなら、サウンドクリエイターはとっても気になる職業のひとつ。この記事では、サウンドクリエイターの仕事内容から、必要なスキル、就職、年収、将来性、向いている人の特徴まで、徹底的に解説していきます!
サウンドクリエイターってどんな仕事?
サウンドクリエイターとは?
サウンドクリエイターとは様々な種類の音源から音楽を生み出す職業のことです。映画やコマーシャル、ゲームなどの作品を盛り上げる効果音などを作ります。
サウンドクリエイターの仕事内容とは?
サウンドクリエイターは例として次のような音楽を生み出します。
- 映画のサウンドトラック
- ドラマのサウンドトラック
- ゲームの効果音
- コマーシャルの音楽
- 携帯電話の着信メロディ
など
このように様々な分野で音楽制作をします。場合によっては地方公共団体や美術館などからの依頼によって音楽を作ることもあります。
サウンドクリエイターは作曲家とは何が違うのかというと、サウンドクリエイターは「曲を作る」というだけではなく映像や音を使用されるシーンを想定した曲を作っているのです。
さらには音源を曲に変えてプログラムに落とし込むというところまで行うケースが増えていると言いますので、曲作りだけでなくコンピュータを操作する技術も必要です。
では具体的にどういった曲作りをしているのかチェックしてみましょう。
●打ち合わせをする
仕事を依頼してくれたクライアントや、作品作りをするチームなどと“どのような企画なのか”“どういった方向性で作品を作るのか”“どういった雰囲気の曲が求められているのか”など音楽のイメージを、複数回打ち合わせをすることによって決めていきます。
すでに完成している映画や動画などに対して音を作る場合もあります。その場合もクライアントからの要望を詳しく聞いて音の作成を進めていきます。複数のサンプルを作成してから打ち合わせを進めることもあります。
●音源を採集する
依頼された条件に合うように音源を採集します。
例えばヒーリング効果のあるヨガの動画に使用する音楽が求められているのであれば、実際にヒーリング効果があると期待されるような清流の音源を採集します。
そのために清流を求めて上流まで足を運ぶこともあります。水道水では聞くことができないリアルな音源を採集するのです。
ある会社によると、ゲームの効果音を作る場合はゲーム全体のサウンド容量を決めて、作品の世界観を考慮してイメージを作り、外から音を採集してきたり、フリー素材から音を持ってきたりするそうです。
そのうえでコンピュータからゲーム上に音を移し、ゲーム上で鳴る音を確認する…という作業を行っているといいます。
多くの音を集めて、その上で決められた容量(サウンド容量は少ないそうです)のなかでゲームの世界観に合った効果音を決めなければならないため、まさに職人技だそうです。
●プログラミング作業を行う
音楽を作るだけでなくプログラミング作業を行い、音をデータ化することも仕事の一つです。チームで作業をしている場合はエンジニアがプログラミング作業を行うこともありますが、フリーランスの場合は自分で行うことが多いようです。
サウンドクリエイターになる方法
サウンドクリエイターになるために特別な資格などは必要ありません。
では、どのようにしてサウンドクリエイターになるのかをみていきましょう。
●学校で学ぶ
音楽系・美術系の大学や専門学校などで音楽やアートについて学んだ上でサウンドクリエイターを目指す方法があります。
例えば音楽大学や美術大学では、音楽理論を詳しく学ぶだけでなくアートの感性を磨くなどして豊かな音作りをすることができるようになるでしょうし、専門学校ではクリエイターを生み出す学科で学ぶなどして、作曲やアレンジなどを詳しく学んでいくことができます。音楽の編集に必要なプログラミングのソフトの利用方法を学んだり、実際に楽曲をつくる経験を積むことができます。
商業上の理由にとらわれず、幅広いジャンルの音楽や情報に接したり身につけたりできるのは、学校で学ぶ大きなメリットです。
●興味がある分野のサウンドクリエイターを目指す
サウンドクリエイターが活躍する分野は多いため、興味がある分野で働くサウンドクリエイターを目指す方法もあります。
例えば映画音楽が作りたいから映画製作会社に入ろう、ゲームが大好きでゲーム音楽にはまってしまったのでゲーム効果音を作りたいからゲーム制作会社に就職しようといった感じです。
今や自分で動画を作る時代で、スマホでも動画の編集ができてしまいます。
サウンドクリエイターは、センスがあれば年齢も性別も学歴も関係なく仕事をすることができます。それこそフリーランスで仕事を依頼されることも夢では無いでしょう。
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サウンドクリエイターに関連する資格
サウンドクリエイターになるための資格は無いと言いましたが、あると役に立つ資格がいくつかありますのでご紹介しておきます。
●サウンドレコーディング技術認定
JAPRS(一般社団法人日本音楽スタジオ協会)が主催する認定試験で、音響の理論、電気音響とスタジオシステム、レコーディング技術と先進技術、音楽・音楽著作権・音楽録音の流れ、録音の歴史などが試験範囲として出題されます。
取得することによってこれらの知識があることが証明できます。
●Pro Tools技術認定
こちらもJAPRSが主催する認定試験で、現在の音楽録音の標準機となっているアビッドテクノロジー社の「Pro Tools」に対応できるスキルの認定を受ける試験です。
●映像音響処理技術者資格認定
映像音響処理技術者資格認定試験とは、テレビ番組やCM・映画などを手がける映像・音響関連業界で働く人が最低限知っておかなければならない技術の基礎知識を正しく理解し、効果的な学習がすすめられるように設けられた資格で、映像に感情や臨場感を与える音楽・効果音・ナレーション等を加える音声処理の技術レベルを示すことができる試験です。
今後のサウンドクリエイターの将来性
映画やゲームなど、今も昔も変わらずサウンドクリエイターの仕事がありますし、スマホの普及でスマホゲームなどの音作りで活躍するサウンドクリエイターもいますので、活躍する領域も増え、需要は増えていると言えます。そのため将来性は十分にあるといえるでしょう。
一方、誰でも動画編集を行えるようになっている、つまり比較的簡単にサウンドクリエイターの仕事のようなことができるようになっていることから、サウンドクリエイターの仕事の単価は減少しているといいます。
優れた感性・センスを持って価格競争を勝ち抜いていく必要があることは間違いないでしょう。
サウンドクリエイターの就職先
サウンドクリエイターの主な就職先には以下のような場所があります。
・ゲーム制作会社
・音楽制作会社
・アニメ制作会社
・映像制作会社
・コンテンツ制作会社 など
サウンドクリエイターの平均年収・MAX年収
サウンドクリエイターの平均年収は約500万円だそうです。
求人サイトなどで調査した結果正社員の月給が約20~40万円で、ボーナスが約4ヶ月分、こちらを平均すると480万円になりますのでおおよそ合致しているかと考えられます。
ただし、サウンドクリエイターは正社員からフリーランスまで様々な形態で働いていますので、働き方によって大きく年収は異なります。
中でもフリーランスは依頼される仕事の量や金額によって変わるため、ギリギリ生活できる程度の金額から1,000万円以上稼ぐプレイヤーまでいますので大きな開きがあります。
サウンドクリエイターに向いているのはこんな人
サウンドクリエイターとして企業に就職した場合はフリーランスのように自らを売り込む必要はありませんが、同じ人が作る曲には癖が出てくるため多くのクライアントの希望に添う曲作りをすることが難しくなるケースがあります。
サウンドクリエイターとして活躍していくためには、常に自分を売り込むということを念頭に置いて、作品やクライアントが求めていることは何なのかを考え、その要求を同じ目線でとらえて曲作りをして、打ち合わせや修正を繰り返し、より良い作品作りをすることができる人であることが求められるでしょう。
特にフリーランスの場合は他との競争を勝ち抜いていくために自らを売り込むことが非常に重要です。
多くのデモテープを作成し売り込むことで実績を積み上げていく人が大半です。
また、いずれにしてもクライアントとの打ち合わせやチームでの打ち合わせや作品作りを進めて行くに当たって、コミュニケーション能力は必須です。
仮に自宅で主に作業をするとしても打ち合わせをすることは必須となっていますので、メールだけでなく電話やスカイプを利用することもあるでしょう。
もちろん自分を売り込むためには直接顔を見て話すこともあるでしょうし、いくらいい作品ができても、上手に話を進めることができなければ仕事をもらうことも難しいでしょう。
このように高いコミュニケーション能力が求められるのです。
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おすすめのサウンドクリエイターに関連する専門学校
ここからは、おすすめのサウンドクリエイターに関連する専門学校をご紹介します。
いずれも音楽に関連する分野でとても評価の高い学校なので、サウンドクリエイターについて専門的に学びたいという方には最適です。
ウッド pro art group【東京都新宿区】
◆関連学科:ウッド大学部 [ 短大・大学 ] 、ウッド高等部
WOODは音楽・芸能・漫画などのプロを目指す方の『遊びじゃない!本気で挑戦!』に確実に応える学校です。
格安学費で、作曲家・アーティスト・ミュージシャン・アイドル・声優・漫画家などを目指せます。
また大学進学も同時にできる『ウッド大学部』も開講。
尚美ミュージックカレッジ専門学校【東京都文京区】
◆関連学科:アレンジ・作曲学科、音楽総合アカデミー学科
1926年創立。創立90余年のノウハウで「音楽と生きよう」という想いに応えます。
デビューに向けた強力なバックアップ、就職のための充実したサポート、一流の講師陣など、”音楽を仕事にする”ための環境がそろっています。
バンタンゲームアカデミー【東京都目黒区】
◆関連学科:ゲーム学部
バンタンゲームアカデミーは創立30年を迎えた
日本で最も歴史ある、ゲームをはじめとするコンテンツクリエイター専門校です。
専門学校 東京ビジュアルアーツ・アカデミー(専門学校東京ビジュアルアーツより校名変更)【東京都千代田】
◆関連学科:音楽総合学科
人々に感動を与えるあのアーティスト。社会を驚かすトップクリエイター。
みんな、最初からプロだったわけじゃない。
専門学校東京クールジャパン・アカデミー(専門学校 東京クールジャパンより校名変更)【東京都渋谷区】
◆関連学科:ゲーム総合学科
東京クールジャパンは、“遊び心”を発見するための学びを、カリキュラムに導入。
企業とともに「おもしろい!」を創造する産学協同プロジェクト。
サブカルチャーなど「楽しい!」を取り入れたゼミや校外授業。
専門学校ESPエンタテインメント東京【東京都新宿区】
◆関連学科:ゲーム総合学科
日本最大級の音楽専門学校
国内外のトップアーティストが多数来校。また、音楽業界とのコラボも活発で恵まれた環境です。
国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校【新潟県新潟市】
◆関連学科:音楽アーティスト科、ダンス科、K-POPエンタテイメント科、音楽ビジネス科、映像・空間デザイン科、音響・照明科、サウンドクリエイター科、総合芸能科、大学併修・総合芸能科、
エンタテイメント研究科
⼤好きな⾳楽・ダンス・K-POPを仕事にするための⾳楽専⾨学校。
デビュー実績、事務所実績多数!!韓国でのデビューも!!
さらに6年連続就職率100%、音楽業界就職率75.8%*!
夢に合わせた10つの学科でみなさんの夢を全力サポート!
まとめ
いかがでしたか?サウンドクリエイターの仕事は、音楽や効果音、サウンドデザインなど、音を通じて人々に感動や興奮を届ける、とてもクリエイティブな仕事です。音楽が好き、音で表現することが好き、人の心を動かす音を作りたい、そう思っているあなたにとって、サウンドクリエイターはまさに天職かもしれません。
必要なスキルを身につけるのは簡単なことではありませんが、努力と情熱があれば、必ず道は開けます。音楽理論やDTMの知識を深め、様々な音に触れ、自分だけの音を探求していく過程は、きっと楽しいはずです。
今はまだ遠い夢のように感じているかもしれませんが、一歩ずつ着実に進んでいけば、必ず目標に近づけます。この記事が、あなたの夢を叶えるための小さなきっかけとなれば幸いです。さあ、あなたも音の世界で、自分だけの物語を紡ぎ出してみませんか?あなたの挑戦を心から応援しています!
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