グランドホステスになるには|仕事内容、年収、英語は必要?おすすめの専門学校も紹介します!
- 2020.12.04
投稿日:2020年12月4日|最終更新日:2024年5月22日
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空港でカウンター業務や搭乗案内などを行うグランドホステス。
グランドスタッフと呼ばれることもありますね。
この記事では、グランドホステスに興味を持つ方のために、グランドホステスになる方法や仕事内容、必要なスキル、就職先、年収、将来性、そしてグランドホステスに向いている人の特徴などについて解説します。
グランドホステスに関連する職業や資格、グランドホステスを目指せるオススメの専門学校も紹介するので、進路選択にも役立ちます!
グランドホステスとは
グランドホステスとは、カウンター業務や顧客案内など、空港でのサービス業務を行う職業です。
チケットの発券や荷物の預かりなどといった搭乗手続きをはじめ、搭乗案内や搭乗アナウンス、利用客の誘導など、空港におけるさまざまな地上業務を担っています。
そのため、航空機を飛ばすためにグランドホステスの存在は欠かせません。
グランドホステスによる手続きや案内があってこそ、航空機は搭乗予定客を漏れなく乗せ、スケジュール通りにフライトを行うことができるのです。
また、グランドホステスはグランドスタッフと呼ばれることも多い職業です。
空港スタッフとして、接客等を行う仕事は「グランドホステス」や「グランドスタッフ」と呼ばれ、マーシャラーなど飛行機に関する地上業務を行う仕事は「グランドハンドリング」と呼ばれています。
航空関連職種としては、長年キャビンアテンダントやパイロットが花形として知られてきましたが、近年ではグランドホステスの仕事にも注目が集まり、人気職種の一つとなっています。
現代社会において航空機の利用は一般的になり、空港利用者は多様化しつつあります。それに伴い空港でのサービスにも幅広い対応が求められるため、今後グランドホステスはより重要な役割を担っていくことでしょう。
グランドホステスの仕事内容とは
グランドホステスは空港での接客を総合的に担当しており、業務は大きく「搭乗手続き業務」と「搭乗降機案内業務」に分けられます。
具体的な仕事内容を挙げてみましょう。
搭乗手続き業務
- 航空券の発券
- 予約確認
- 座席指定手続き
- 乗り継ぎ案内
- パスポートやビザの確認
- 荷物預かり
- 問い合わせ対応
搭乗降機案内業務
- 搭乗アナウンス
- 搭乗・降機客の誘導
- チェックイン機械の操作説明
- 荷物返却
空港には多くの人々が訪れるため、グランドホステスはこのような定型業務の他にも、空港内で搭乗予定客を探したりさまざまなトラブルに対応したりと多様な業務を行なっています。
うまく業務をこなすには、優れた対応力や判断力が必要でしょう。
グランドホステスになる方法
グランドホステスになるために、定められている学歴や経歴、資格などはありません。
大学や短大、専門学校卒業後に、グランドホステスを採用している会社にグランドホステスとして就職すれば、グランドホステスとして勤務することができます。
学歴が特に問われることもないですが、外国語学部で英語スキルを身に付けていたり、航空系の専門学校でグランドホステス業務について学んでいたりすれば、就職は有利になるでしょう。
また、グランドホステスとして働くための就職先としては、航空会社やハンドリング会社が挙げられます。
近年、職業としてのグランドホステスの人気は高いため、どちらの場合であっても就職倍率は高く、採用されるためには強みとなるスキルが必要でしょう。
そのため就職までにアピールできる英語や接客スキルを身に付けておくのが理想です。
グランドホステスに求められる資格や試験
グランドホステスには、取得しておかなければならない資格・試験はありません。
しかし、空港にはさまざまな国籍の人が訪れるため、接客サービスを行うグランドホステスには、英語スキルが求められます。
よって、英語資格として高いステイタスを誇る「TOEIC」で高スコアを取得しておけば、グランドホステスとしての自身のスキルを証明することが可能でしょう。
「TOEIC」について
「TOEIC」とは、世界約160カ国で実施されている英語のコミュニケーションスキルを測るテストです。
5種ある試験の中でも「TOEIC Listening & Reading Test」という種類のテストがよく知られており、グランドホステスの場合は、550点以上(990点満点)のスコアが就職条件とされることも多いようです。
ただし、会社によって資格条件の有無やスコアは違うため、事前によく確認しておくようにしましょう。
「TOEIC」の難易度や試験について
「TOEIC」には合否や級がなくスコアで結果が出るため難易度を測ることは難しいのですが、全体の平均スコアは500〜600点程度です。
「TOEIC Listening & Reading Test」の試験詳細については、以下の表、および「TOEIC」公式ホームページをご確認ください。
受験日程 | 毎月1~2回(日曜または土曜) |
受験料 | 7,810円(税込) |
試験会場 | 全国の指定会場 |
試験形式 | マークシート |
試験時間 | リスニング45分、リーディング75分 |
受験資格 | なし |
合格条件 | 合否なし(990点満点、5点刻みのスコアで評価を行う) |
※2023年現在の試験概要です。
今後のグランドホステスの将来性
現代において、航空機の利用は人々の生活に欠かせないものとなりました。
旅行や仕事のために人を運ぶだけではなく、商品の輸出入においても航空機は多く利用されています。
今後も航空機の安定的な利用は続いていくでしょう。
しかし、近年の航空業界にはLCCをはじめとした新会社が次々と参入し競争が激化しています。
価格の幅も広くなり、それぞれの航空会社による個性も見られるようになりました。
そして競争が激化する中、重要視されているのが各航空会社のグランドホステスによるサービスです。
グランドホステスは客室乗務員と同じく航空会社の顔とも言える職種で、そのサービスは航空会社の評価に直結します。
チェックイン業務の機械化によりカウンター業務が短縮される中、グランドホステスにはより手厚いサービスが求められるようになってきているのです。
つまり、グランドホステスによるサービスの質こそが、グランドホステス自身だけでなく航空会社の将来性をも担っていると言えるでしょう。
航空業界は2020年から大きくダメージを受けた新型コロナウイルスの影響から回復しようとしています。
今後も航空機の利用がなくなることはなく、グランドホステスは活躍していくでしょう。
グランドホステスの就職先
グランドホステスの主な就職先は、航空会社やハンドリング会社(航空会社から地上業務委託を受けている会社)、空港業務の代理店です。
最近では航空会社が直接グランドホステスを雇用していることは少なく、ハンドリング会社による雇用が一般的になっています。
大手航空会社のJALやANAの場合、グランドホステスはそれぞれのグループ会社に所属しています。
グランドホステスは派遣社員として働けることもあるため、グランドホステスの派遣会社に登録するのもひとつでしょう。
ただし、グランドホステスの就職競争率は客室乗務員と同様に高く、就職は狭き門となっています。
よって、グランドホステスとして採用されるためには、アピールできる強みやスキルの習得が必要でしょう。
グランドホステスの平均年収・MAX年収
グランドホステスの平均年収は、約350万円です。月収にすると、25〜35万円が相場でしょう。
しかし、雇用されている会社によって年収には大きく差があり、年収200万円代のグランドホステスも、400万円代のグランドホステスもいます。
大手の航空会社であれば、比較的高い年収が得られるでしょう。
ただし、グランドホステスの年収は他の航空系職種よりも低い傾向にあります。
日本人全体の平均年収(約440万円)と比べてもその水準は低く、全体的にあまり年収の高い職業ではないと言えるでしょう。
グランドホステスに向いているのはこんな人
空港にはさまざまな国の人々が訪れます。
そのため空港で接客案内を行うグランドホステスには、英語をはじめとした外国語スキルはもちろん、優れた接客スキルも求められます。
よって、外国語と接客が好きな人はグランドホステスに向いています。
また、グランドホステスはトラブル対応を行ったり搭乗客を探して空港内を走り回ったりと、身体的にも精神的にも忙しい職業です。
そのため、身体的、精神的な体力があることも、グランドホステスにとって必要な要素のひとつに挙げられます。
さらに、航空機をスケジュール通り安全に飛ばすために重要な仕事を担っているという自覚や、航空機・航空関連職に対する熱意もあれば、責任感を持って実務をこなすことができるでしょう。
グランドホステスに関連する職業や資格
グランドホステスに関連する職業
グランドホステスの他にも、空港では以下のような職種が働いています。
- グランドハンドリング
エアポートでの地上作業を行う。 - 航空機整備士
航空機の整備や点検を行う。 - 航空管制官
航空機に離着陸の指示を出す。 - ディスパッチャー
フライトプランを作成する。 - 入国審査官
出入国する外国人の審査や管理を行う。 - 税関職員
貨物・荷物の検査や関税徴収を行う。
また、航空機内ではキャビンアテンダントや操縦士(パイロット)が勤務しています。
そして、グランドホステスは必要に応じてこのような職種と連携を取りながら、業務を行なっています。
グランドホステスに関連する資格
先述の通り、グランドホステスには外国語スキルが求められます。
もっとも一般的な語学資格は「TOEIC」ですが、「英検」や「中国語検定」、「フランス語検定」、「韓国語能力検定」また「DELE(スペイン語検定)」なども取得しておけば、より多くの顧客とコミュニケーションが取れます。
さらに、聴覚障害のある顧客に対応するため、「手話通訳士」資格を取得するのもひとつでしょう。
このように、グランドホステスの仕事には、さまざまな人のニーズに応えられるようなコミュニケーション系資格が有効です。
おすすめのグランドホステスになるための専門学校
ここからは、おすすめのグランドホステスになるための専門学校をご紹介します。
いずれもグランドホステス分野でとても評価の高い学校なので、グランドホステスになるために専門的に学びたいという方には最適な学校です。
早稲田外語専門学校【東京都新宿区】
◆関連学科:総合英語学科
当校は1992年に開校し、今年で創立30周年を迎えました。主要科目(英会話、英文法、読解・作文、発音、TOEIC(R)は少人数制レベル別授業でそのほとんどが外国人講師により行われています。将来目指す進路は就職、大学編入が主で、就職は専門の講座を、大学編入は専門のコースで希望会社や大学に決まるまで指導を継続します。
国際航空専門学校【埼玉県所沢市】
◆関連学科:エアロサポート科ビジネスコース
航空発祥の地で「空の仕事」のスペシャリストに!
就職率100%(航空業界就職率96%)の空にいちばん近い伝統校
グランドホステスに直結する接客英会話やマナーを学べる充実したサービスプログラムと航空会社での実務研修でエアラインを目指せます。
校内の茶室にて茶道講師による実習を行い許状も取得。美しい所作やおもてなしの心、日本の伝統文化についても学べます。
国際航空専門学校の詳しい紹介はこちら
国際観光専門学校 名古屋校【愛知県名古屋市】
◆関連学科:エアポートビジネス学科
授業時間外に著名ホテルなどで働き、確かな実践力を磨きながら、その給与を、学費や生活費に充てられる制度です。
実践で身につけた専門知識、サービスマナーは就職活動に有利です。
大阪外国語・ホテル・エアライン専門学校【大阪府大阪市】
◆関連学科:エアライン科
少人数制教育のもと、エアライン業界に欠かせない英語力と実践力が身につきます。
元キャビンアテンダントや現役のグランドスタッフが教える授業は現場で役立つ内容ばかり。
憧れの業界への夢を一緒に叶えます。
駿台観光&外語ビジネスカレッジ大阪(2025年4月駿台観光&外語ビジネス専門学校より校名変更予定<認可申請中>)【大阪府豊中市】
◆関連学科:エアライン科、韓国語学科、英語学科
スンダイは2年間でその夢に到達するお手伝いをいたします。
大学よりもずっと近道で実現させてきたエアライン業界への高い内定率がその証です。
大阪航空専門学校【大阪府堺市】
◆関連学科:エアライン学科
客室乗務員、グランドスタッフ、航空貨物、グランドハンドリング、航空整備士、
航空機製造、パイロットなど、あなたがなりたい航空業界の職種、すべて引き受けます。
麻生外語観光&ブライダル専門学校【福岡県福岡市】
◆関連学科:エアライン科
麻生外語観光&ブライダル専門学校は、語学・運輸・旅行・ホテル・ブライダルそして製菓と、各分野で活躍できるための幅広い専門知識習得を目指しております。
グローバルなフィールドで活躍できる実践教育を行う学校として、各業界からも高い評価をいただき、毎年、専門性を生かした高い業界就職率を達成しています。
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