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【入試対策にも!】配置基準の問題点を徹底解説!

保育士のイメージ
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度々話題になる配置基準の話ですが、改めて配置基準とはなにか、現状の配置基準の問題点をご紹介します。

保育士の配置基準とは、保育士1人当たりが対応できる子どもの人数の基準のことで、厚生労働省の「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第33条に定められています。
子どもの安全の確保のために定められたもので、保育施設の運営に当たり満たさなければならない基準の1つです。

国が定める現在の配置基準    

子どもの年齢子どもの人数:保育士の人数
0歳児3:1
1~2歳児6:1
3歳児20:1
4歳児以上30:1

しかし、この配置基準にはいくつかの問題点があります。

基準が古い

現在の配置基準は1948年に定められたものであり、75年もの間改正されていません。
そのため、現在の保育の状況に合っていない部分があります。
例えば、0歳児の配置基準は1対3ですが、近年では0歳児でも一人で過ごす時間が長いため、1対2程度の配置が必要だと考える専門家もいます。

基準が厳しすぎる

配置基準は、保育士の負担を軽減するために設けられているものですが、現状では厳しすぎるという意見もあります。例えば、3歳児の配置基準は1対20ですが、これだけの人数を担当すると、保育士は一人ひとりの子どもに十分な関わりをとることができません。

2023年4月にこども家庭庁が発足し、「75年ぶりの改善」と言われていたものの
実際は基準が変わるのではなく、保育士を手厚く配置した施設に運営費を加算支給するというものが発表されました。
改善されているのか曖昧な点もあり、見直しを求める団体が新たに設立されたようです。

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新たに設立されたのは、愛知県の園児の保護者らが中心となった「全国保護者実行委員会」です。
実行委員会は、厚生労働省で17日会見を開き、政府がことし3月に公表した保育士の配置基準の改善案について、見直しを求めました。

首都圏 NEWS WEB
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長い記事ですが、現在の問題点を把握するために、おすすめの記事です。

まとめ

保育士になるにはまず保育を学ぶことができる専門学校・短大・大学に進学することが一般的です。
入試の小論文では、題材として保育士不足などの現在の保育分野の問題点などが挙げられることもあります。
保育士を取り巻く環境についての背景を理解しておくと入試の際に焦らずに対応ができるため
保育分野に関連する時事問題に目を向けることも重要です。

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