【保育士を目指す人必見】保育士の仕事徹底解説!
保育士の一日をみてみよう!仕事内容を徹底解説!
保育士が働ける場所はいろいろありますが、代表的な職場は「保育園」です。
保育園では、どのような場所でも似たような勤務時間に働くことが多く、正規職員の場合はシフトを組み、交代で勤務しているのが一般的でしょう。
これから保育士を目指したい方、保育園での勤務を希望している方は、実際に保育士が1日どのような仕事をしているのか気になるのではないでしょうか。
今回の記事では、保育士の1日のスケジュールと仕事内容を、時間ごとに解説していきます。
保育士の仕事内容とは?
保育士の仕事というと、子供たちをお世話するのがメインだとイメージする方が多いでしょう。子供たちと直接関わる仕事には、このような仕事があります。
- 食事
- 睡眠
- お着換え
- トイレ(おむつ替え)
- 遊び
- 見守り
しかし、保育士は子供たちと直接関わる仕事以外にも、たくさんの業務をこなさなくてはなりません。
子供たちの数だけ記入しなければならない連絡帳、保護者対応など、子供や保護者が関わる業務がそのひとつ。
何十人もの連絡帳を書くのはかなり大変ですが、子供の1日の様子や成長を保護者に伝えるのは、保育士の大切な仕事です。
また、配布物の作成・教材準備・発表会に使用するものの作成など、デスクワークが多く、机に向かう時間もたくさんあります。
その他、清掃や設備点検も保育士が担う場合も多いです。
地域活動、イベント立案・実行、研修なども仕事内容に含まれることもあり、膨大な仕事量のため勤務時間内だけでは仕事が終わらず、残業したり、仕事を自宅に持ち帰ったりする人は少なくありません。
保育士の1日のスケジュール
保育士はシフト制で働く場合が多く、早番と遅番の2交代・早番、中番、遅番の3交代になっている場合もあります。
勤務時間によって仕事の内容は変わりますが、ここでは一般的な保育士の1日のスケジュール(早番)をご紹介します。
6:00~6:30 出勤
前日からの引き継ぎ事項のチェックや、登園する子供たちを迎える準備をするため、6時台に出勤する人が多いです。
出勤後は職員で朝礼を行い、園内の清掃や設備チェックを、子供たちが登園する前に行います。
7:30~9:30 登園
登園時間は園によって異なりますが、一般的には7時半~9時半ころまでに、保護者が園児を登園させます。
保育士は保護者から荷物や連絡帳を受け取り、保護者と申し伝えのヒアリングを行います。
同時に子供の顔色をチェックし、様子がいつもと違うと感じる場合には、保護者に体調の確認を行うことも必要です。
9:30~11:00 朝の会をし、各クラスで年齢に合う遊びをする
9時には遅刻して来る園児がいなければ、登園が終わります。
9時半ころには各クラスで朝の会や体操を行い、子供たちの年齢に合った遊びを行っていくのが一般的です。
遊びはその日によって異なり、教室で遊ぶ場合もあれば、ホールや外で遊ぶ場合もあります。
また、時期的に発表会が近ければ、発表会の練習なども行います。
11:00~11:30 給食準備
遊びの後片付けをし、食事をしやすいように机やイスを給食を食べる際の形に移動させます。
給食を食べる前には子供たちに手洗い・うがいをさせたり、場合によっては手洗いを嫌がる子供もいるため、サポートしましょう。
給食は各クラスに運ばれてくるので、保育士が配膳を行います。
このとき、食物アレルギーを持つ子供に、アレルギー食材を使用しない「除去食」がきちんと用意されているかの確認も必要です。
子供の年齢や成長に応じて、離乳食やミルクを作る場合もあります。
11:30~12:30 食事
配膳が終わったら、子供たちと一緒の空間で、保育士も同じメニューの食事をとります。
保育士も食事の時間ではありますが、気を抜くことはできません。
子供たちの食事の様子を確認しながら、誤嚥していないかチェックしたり、好き嫌いなく食べさせたり、正しい食器の使い方を指導します。
嫌いなものを無理矢理食べさせるのは子供のトラウマになる可能性が高く、近年は無理に食べさせることはなく、少しでも食べられるようにすることを目標にしています。
「ピーマンさんが泣いてるよ」「〇ちゃんと、せーので食べてみよう」など声掛けをし、子供が率先して食べるように工夫してみましょう。
食事が終わったら食器を片づけ、歯磨きをします。
13:00~15:00 お昼寝
給食の後片付け、歯磨きをしたら、子供たちのお昼寝の時間です。
お昼寝用の布団を用意し、トイレに行かせたりするなど、お昼寝の準備を進めます。
なかなか寝ない子には添い寝をし、安心して眠れるよう促します。
子供たちが寝静まったあとは休憩と思いきや、休む暇はありません。
連絡帳を書いたり、製作物を作ったり、デスクワークを行います。15:30
15:00~15:30 おやつ
お昼寝が終わるころになると、子供たちは小腹がすくタイミング。
おやつの準備をして、子供たちと会話を楽しみながらおやつタイムです。
食べ終わったあとは再び歯磨きを指導し、帰りの会まで絵本を読んだり軽く遊んだりします。
16:00~19:00 帰りの会、保護者対応
帰りの会では1日の生活を振り返り、明日も保育園に来たいと思わせるよう、楽しく帰りの会を行います。
楽しかったことを話したり、手遊びや歌を歌ったりし、さようならの挨拶をします。
多くの園児は16時~17時頃に保護者が迎えに来ますが、仕事の都合などでお迎えが19時頃になる場合もあるため、待機しましょう。
延長保育がある保育園では、遅番の保育士に引き継ぎをします。
19:00 退勤
全ての園児が19時までに帰れば、19時頃には退勤時間です。
1日の勤務時間中に終えられなかったデスクワークは、園に残って行うか、自宅に持ち帰ります。
保育士の休日はどんな過ごし方?
保育士は多くの場合土日が休みになります。
仕事では力仕事が多かったり、子供や保護者の対応をして心が疲れたりもするため、リフレッシュできるような休日の過ごし方をする方が多い傾向です。
- マッサージや整体で体を労わる
- 映画鑑賞・音楽鑑賞・読書・ゲームなどの趣味を楽しむ
- 家族との時間を過ごす
- 飲み会に行く
しかし、保育士には仕事が多いため、終わらなかった仕事を土日の間に行うことも少なくありません。
休日のようで休日ではない、そんな休みをとっている保育士は少なくないのです。
保育士のやりがい・大変な点
保育士は、子どもたちの成長や保護者の方々のサポートをする大切な仕事をしています。
子どもたちの健やかな成長に欠かせない存在であり、その役割はとても重要です。
しかし、保育士として働くことは簡単なことではありません。
保育士は子どもたちの安全や健康を守るために長時間働き、身体的、精神的な負担を強いられることがあります。
一方で、保育士として働くことには、やりがいを感じられることが多く、たくさんの人が惹かれている職業です。
本記事では、保育士が直面する大変なところと、やりがいを感じられるところについて詳しくご紹介していきます。
保育士のやりがいとは?
保育士は大変な仕事ですが、多くの人が魅力を感じるやりがいのある職業です。
主に3つのやりがいポイントがあるので、それぞれ詳しく解説していきましょう。
子供たちの成長を見られる
保育士が行う遊びや教育は、子どもたちの能力や興味を引き出し、自己表現や社会性を育てるために大切な役割を果たしています。
「昨日できなかったことが、今日できるようになった」など、子どもたちが成長していく過程を見ることができるのは、保育士にとって大きなやりがいとなります。
子供たちからの信頼・愛情を感じる
子どもたちと一緒に遊んだり話をしたりすることで、子どもたちは保育士に対して徐々に心を開いてくれます。
そうした中で、子どもたちからの愛情を感じることがあるのです。
例えば自分たちのことを好きだと言ってくれたり、抱きしめてくれたりすることがあり、その瞬間に大きなやりがいを感じることができます。
保護者の方々からの信頼を得られる
保護者の方々にも丁寧な対応をすることで、保護者の方々から信頼を得ることができ、やりがいを感じられます。
また、保護者の方々とのコミュニケーションを通じて、子どもたちの状況や成長についてより理解を深めることができるため、保護者からの信頼を得ることは、保育士にとって大きなメリットです。
保育士が向いている人とは?
保育士は子供や保護者、地域と関わる職業なので、適正があるというのは大事なポイントです。
以下は、特に保育士に向いている人の特徴となっています。
- 子どもが好きで、子どもと過ごすことが好きな人
- 忍耐力があり、ストレスに強い人
- 柔軟性があり、予定が変更された際に臨機応変に対応できる人
- コミュニケーション能力が高く、周りと良好な関係を築ける人
- チームワークを重視し、協調性がある人
- 創造性に富み、子どもたちに楽しいアイデアを提供できる人
- 学習意欲が高く、新しい知識や技術に興味を持ち、積極的に取り組める人
保育士の大変なところとは?
保育士はやりがいのある職業ですが、大変なところもたくさんあり、現役保育士たちを悩ませています。
さまざまな大変なところがありますが、共通しているのはどれも「身体的・精神的負担」に繋がっていくということです。
大きな責任がある
保育士は子どもたちの健やかな成長を支援するとともに、安全を確保する責任があります。
保育園や幼稚園などで働く場合には、たくさんの子どもたちを一人で見守らなければならないこともあるのです。
そのため、常に子どもたちの安全確保に意識を向け、常に慎重に行動しなければなりません。
さらに、子どもたちの成長や発達に関する知識を学び、保護者や周囲の専門家と連携しながら最適なサポートを行うことが求められています。
身体的・精神的負担がある
保育士は子どもたちを相手にする仕事であるため、身体的な負担が大きいことがあります。
子どもたちと一緒に遊ぶ・抱っこする・食事やトイレの介助をすることは体力を使う仕事です。
精神的な負担としては、子どもたちや保護者とのやり取りの中でストレスを感じることが挙げられます。
保育環境が悪いことがある
働く環境によっては、さまざまな困難が生じることがあります。
例えば、保育園や幼稚園の設備が不十分であったり、園児数が多すぎたりする場合、保育士は職場で十分なサポートが受けられないまま業務を行わなければならない場合があるのです。
保育環境の悪さは、「身体的・精神的負担」に繋がります。
保育士不足が深刻
日本全体で保育士不足は深刻な問題です。
地方自治体などが積極的に保育士の確保に取り組んでいるものの、まだまだ人材不足が続いており、保育士1人あたりが見る園児数が多くなってしまっています。
そのため、保育士は業務負担が大きいのが大変なところです。
業務時間外の責務
保育士の業務には、保護者との面談やイベントの企画、日誌の記入、清掃など、業務時間外に行わなければならない仕事があります。
また、研修や勉強会への参加も求められ、保育士はプライベートの時間を犠牲にして、業務に専念しなければならないことが大変なところの1つです。
まとめ
保育士の仕事にはやりがいがある一方で、人手不足による業務負担や業務時間外の仕事があり、ストレスを感じることがあります。
しかし、子どもたちと一緒に過ごすことで得られる感動や成長を目の当たりにすることができ、多くの保育士がやりがいを感じているのも事実です。
かなりの体力が必要ですが、とても素晴らしい職業なので、保育士という職業に魅力を感じている方は、ぜひ目指してみてください。
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