共通テスト新科目「情報Ⅰ」とは?基本情報と対策方法を解説!

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投稿日:2024年12月6日|最終更新日:2024年12月6日

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「情報Ⅰ」は2025年度から大学入学共通テストに新たに追加される科目です。

2022年度以降に高校生になった人たちは皆学んでいる科目ですが、共通テストへの登場は2025年がはじめて。試験の情報が少なくて、不安に思っている人もいるのでは?

今回は、共通テスト新科目「情報Ⅰ」について、基本情報と対策方法を解説していきます!

「情報Ⅰ」とは

「情報Ⅰ」は、旧学習指導要領での「社会と情報」と「情報の科学」の2つの基礎科目を統合した科目で、情報リテラシーやプログラミングの基礎を学びます。

「情報」には「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」がありますが、共通テストで出題される科目は新課程のカリキュラムで必履修となっている「情報Ⅰ」のみです。

「情報Ⅰ」は、2022年度に高校1年生になった生徒からは全員が履修している科目なので、2025年度大学入学共通テストを受けようとする高校3年生であれば、必ず一度は学んでいる科目です。

2025年度入試から多くの国公立大学で必須科目となることが多く、私立大学でも選択科目として扱われることがあるため、大学受験を検討している高校生にとっては避けて通れない科目と言えるでしょう。

共通テスト「情報Ⅰ」の基本情報

「情報Ⅰ」試験は60分で100点満点。大問4問構成で、知識問題と問題解決能力が問われます
コレくま
コレくま

●試験時間

試験時間は60分間で実施されます。

具体的な時間割は、2025年度共通テストの場合、2025年1月19日(2日目)の17:00~18:00。7教科の最後に実施されます。

●配点

「情報Ⅰ」の配点は100点満点。「情報Ⅰ」が加わったことで、共通テスト全体の満点は900点から1000点に変更されます。

ただし2025年時点では、「情報Ⅰ」の得点は入試の成績に含めない(配点しない)と公表している国公立大学もあります。配点比率に関しても大学によって異なるため、各大学の方針を確認しましょう。

●問題構成

「情報Ⅰ」の問題構成は大問4問。全問マークシート方式です。出題範囲は「情報Ⅰ」の全範囲が対象となります。

●出題内容

「情報Ⅰ」の試験は、知識と読解力を問う問題が中心です。出題内容は以下の4つの章から成り立っています。

※各章の点数は出題分野ごとの合計配点。各大問の配点は、第1問20点、第2問30点、第3・第4問 各25点の合計100点です。(試作問題より)

  • 情報社会の問題解決【7点】:
    情報やメディアの特性、法規や制度、情報セキュリティなどを学びます。
  • コミュニケーションと情報デザイン【16点】: デジタル化された画像や動画、情報デザインの役割について理解します。
  • コンピュータとプログラミング【46点】:
    コンピュータの基本的な仕組みやプログラミングの基礎を学びます。
  • 情報通信ネットワークとデータの活用【31点】:
    ネットワークの仕組みやデータ管理、分析方法について学びます。

試験では情報技術や情報社会に関する基本的な知識が問われるほか、情報の正確な理解や、与えられた情報をもとにした問題解決能力が試されます。

配点が多いプログラミング分野ですが、共通テストの「情報Ⅰ」の回答方式はマークシートのみで、プログラミングスキルが直接問われるわけではありません。

学校で教えているプログラミング言語が高校によって違うこともあり、共通テストでは公平になるように、『受験者が初見でも理解できる大学入試センター独自のプログラム表記を用いる』とされています。受験生はプログラミングの実技よりも、知識の理解と読解力が重要となってくるでしょう。

共通テスト「情報Ⅰ」の対策方法

「情報I」の受験対策で気にかかるのは、やはり過去問がないことでしょう。でも、基本は教科書の内容からとなるため、必ずしも過去問にこだわる必要はありません。

「情報Ⅰ」の試験対策のポイントは、次のようになるでしょう。

●教科書に沿った学習

教科書に沿った内容が出題されるため、教科書をしっかりと理解しておくことが大切です。特に法律や情報モラルに関する知識は確実に覚えておきましょう。

●試作問題の活用

過去問はありませんが、大学入試センターから公開されている試作問題は確認しておきましょう!解くことで、出題形式や問題傾向がつかめます。市販の予想問題集もあります。

●プログラミング言語に慣れる

プログラミングの基礎的な構造やルールを理解しておくことはとっても重要。反復処理や条件分岐といった基本的な構文はマスターしておきましょう。

●データ分析能力の強化

グラフや表が含まれる問題が多いと考えられるので、それらを読み解き、その情報をもとに考える力を身につけましょう。データ分析や論理的思考力を高めるためには、数学Aや数学I・IIの学習もおろそかにしないことが大切です。

試作問題では路線図をもとにした出題もあったので、日常生活でも情報技術やデータ活用について意識しておくとよさそうです。

●時間管理

60分の試験時間で多くの問題を解く必要があります。各大問にどれだけの時間をかけるか事前に計画して、効率よく解答することが重要です。

まとめ

実は2025年の「情報Ⅰ」は、初年度となるため難易度が比較的低いと予想されています。多くの受験科目を持つ高校生にとっては不安と負担が大きいものですが、しっかりと準備を進めることで高得点が狙えるかもしれません。

「情報Ⅰ」は、現代社会で必要とされる情報リテラシーを育成するための科目です。日常生活でもよく目にする例を用いた出題も多いと考えられるので、きっと楽しく学べる人も多いでしょう。

まずは試作問題や教科書を中心に問題に慣れておくことが重要です。あなたの得意科目となるように応援しています!
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