【高校生の進路の種類って?】大学・専門学校・就職のメリットとデメリットを解説!

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投稿日:2022年2月22日 | 最終更新日:2022年2月22日

高校生の進路は、以下の3つに分かれます。
①大学や短大に進学する
②専門学校に進学する
③就職する

今回は、大学・専門学校・就職のそれぞれの進路のメリットとデメリットを解説します!

【大学?専門学校?就職?】

進路を決める上で、進学するか就職するかが一番初めの問題となります。
高校2年生の冬頃から対策を始めることができれば理想的です!
進路別のポイントについて紹介します。
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【大学のメリット&デメリット】

大学では、2年間または4年〜6年間、専門的な分野の勉強や研究を行います。
文系はゼミに所属し、理系であれば研究室に配属されます。

メリット①生涯収入が多い

政府の推計によると、大学・大学院卒が定年まで労働者(サラリーマン)として働いた場合の生涯収入は、
男性であれば [約2億7000万円]、
女子であれば [約2億2000万円]
にものぼります。

高卒就職との収入差は
男性であれば [約6000万円]、
女性であれば [約7000万円]
もの差があるのがポイント。

実際の収入は就職した業界や職種によって変化があるものの、その業界内においても大学・大学院卒は最も稼ぎやすい学歴となる場合がほとんどです。

メリット②選択肢が広がる

大学に進学する大きなメリットのひとつに、選択肢が広がるという点があります。
大学に進学すれば学生期間が4年以上延長するため、就職活動の前に勉強やアルバイトを通して自分自身を見つめ直すことができます。
また近年では、学期や学年が変わるタイミングで大学内の別の学部へ転入出来る制度が設けられている大学も多く、在学中に新しい自分やなりたい職業を発見した時の方向転換が比較的容易です。

デメリット①卒業までにかかるお金が多い

4年以上所属する大学では、卒業までにかかるお金が多いことを念頭に置かなければなりません。

[卒業までにかかる学費の総額] 国公立…約240万円
国公立大学(医学部などの6年制)…約350万円
私立文系…約400万円
私立理系…約550万円

多額の費用が必要になるため、奨学金制度を利用している学生も多いです。
奨学金は返済が必要ないタイプと、学生本人が就職後に払うタイプと、学生の保護者が払うタイプの3つのパターンがあります。
奨学金を使用する場合は、「どの奨学金を、どれくらい借り入れするのか。」を家族と話し合わなければなりません。家族の収入によって借りることができる奨学金や貸与額や利息率が変わるため、保護者の協力が必要不可欠です。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を借りる場合は、高校3年生に進級してすぐの段階から奨学金についての調査や申請準備を始めましょう。

デメリット②入試が大変

大学に入学するにあたって、必ず通らなければならないのが「入学試験」。
大学入試には大きく分けて以下の3タイプがあります。

・推薦

推薦入試で重要視されることは「高校生活で何をしてきたのか」についてです。
委員会の所属歴や、学習意欲や成績、過去の活動など、自分の過去に重点を置き合否を評価します。
推薦入試は学校長からの推薦が必要不可欠なのも特徴的です。

・AO

AO入試では「学生のポテンシャル」が評価されます。
「今までなにをしてきたのか」で評価するのが推薦入試、
「これからなにをしたいのか」で評価するのがAO入試というイメージです。

・一般

一般入試では、試験日のペーパーテストの点数で合否が決まります!
高校での成績やテストの点数は関係ありませんが、他の入試よりも遥かに倍率が高いため、入念な準備が必要です。
近年では、英検やTOEICなどの外部検定をペーパーテストの点数として扱ったり加点される制度を採用している大学が多く、受験勉強の他に外部検定対策もしなければなりません。
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【専門学校のメリット&デメリット】

専門学校は、なりたい職業や入りたい業界が既に決まっている人におすすめです。
就活支援体制が万全であったり、資格取得の授業が充実していたりなど、専門学校ならではの特徴も多くあります。

メリット①なりたい職業への近道!

大学が「学問を学び研究する場」だとすれば、専門学校は「将来の夢を叶えるための勉強が出来る場」ということがポイント◎
専門学校は業界に数多くの卒業生を排出していることもあり、業界とのパイプが太いため、その業界や職業になるためのノウハウを1年間みっちり勉強します!
1年生の冬〜2年生に進級する頃に就職活動を始めるため、実際の準備期間は1年間であることを念頭に置きながら勉強する必要があります。

・インターンシップ制度などで実際に働くことができる
・講師が元業界人/現業界人
・実習を通して職業体験ができる

など、専門学校でしか学べないことも多く、なりたい職業が明確に定まっている高校生にとってはピッタリの環境と言えるでしょう。

メリット②就職支援が手厚い!

専門学校は就職のための学校と言っても過言ではありません。
学校側も出来るだけ多くの生徒を業界に排出し、より業界と学校間のパイプを強化したいので、しっかりと就職活動をサポートしてくれます。

具体的なサポート方法は、
①企業説明会の開催
②履歴書の添削
③面接指導
④有利な資格取得

などの多岐に渡ります、
学校から企業に生徒を推薦してくれたり、内定が決まらなければ専門学校と提携している会社を紹介してくれたりなど、様々な支援制度があります。
これらの支援は学校によって大きく変わるので、学校選びの際は就職サポートのチェックも必須です◎

メリット③多くの専門学校は入試倍率が低い!

基本的に専門学校では入学希望者が全員入学することができるため、不合格になる心配がありません。
面接のみの試験が一般的ですが、面接で想定される質問の回答などを予め準備し、マナーを対策としては充分でしょう。

しかし、一部例外もあります。
医療系の専門学校は国家資格の取得を目標に勉強します。そのため入学者の適性を測るために化学や生物の入学試験が課される場合が多いです。
また、サポート体制やクラス数などの関係で入学定員が厳格な学校や学科もあり、そのような場合は倍率が高くなる傾向があります。

専門学校のオープンキャンパスに訪れた際に、入学試験の合格率や、面接対策を質問し、万全な状態で面接に挑みましょう!

デメリットキャリアアップが狙いにくいかも。
専門学校のデメリットは、職業に就いてからのキャリアアップが狙いにくい可能性がある点です。

多くの企業の新卒求人は[総合職]と[一般職]に別れており、一般的に[総合職]は大卒者向けとなります。
そのため[幹部候補]として入社した大卒者の数人は、専門学校卒や高卒と比べ、出世ルートに乗れる可能性が高く、キャリアを積み上げやすい傾向にあります。
しかし、専門学校卒だからといって昇進出できないわけではありません。
専門学校で実務を学び、それを活かしながら仕事で良い結果を出すことが出来れば、専門学校卒でも出世できる可能性は多くあります。
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【就職のメリット&デメリット】

「文部科学省平成29年度学校基本調査」によると、高卒で正社員として就職した人の割合は約17%で、全体の約2割を占めます。
高校が進学校か否かや、地域によっても差があるため、自分の通っている高校の卒業生の進路を学校に確認してみましょう。

メリット①10代のうちから自立できる!

高卒就職は同世代より1歩早く1人前の社会人として働くことができます。
経済面においても精神面においても自立するのが早く、稼いだお金も自由に使うことができます。
早く一人暮らししたい人や、高卒でも就職出来る職種を志望している場合は、高卒就職が最も近道になる方法です。

メリット②企業から求められている!

有名大学からしか採用しない企業でも、高卒就職であれば入社できる場合もあるほど、高卒就職者は企業から大人気なんです。
若さと体力があり、しっかりと育成すれば良い人材に成長します。
そのため大卒者の利点である幅広い知識があまり必要にならない技術面が重視される仕事において、高卒者は同世代より1歩早く1人前の技術者に成長するため、企業から求められるのです。

デメリット①給料が低い傾向にある

新卒から定年退職まで働いた場合の、高卒就職の推定生涯収入は、
男性であれば [約2億1000万円] 女性であれば [約1億5000万円]
になり、大卒者と6000万円〜7000万円もの差があります。

これは推計のデータ上なので、大卒だからといって必ずしも給料が高く、高卒だからと言って必ずしも給料が低い訳ではありません。
しかし実際にこのように大きな差がつく場合も多いので、その点においては家族や周りの大人に相談し意見を参考にしましょう。

デメリット②業界や職種によっては、専門・大卒以上の募集しかない場合もある

高卒就職において気を付けなければならないのは、業界や職業によっては、専門学校または大学卒以上の学歴しか受け付けていない場合があることです。
入りたい業界やなりたい職業が明確に決まっている人は、高卒求人が募集されているかどうかを確認した上で、高卒就職を検討しましょう。
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まとめ

進路のメリットとデメリットの検討は、学生自身の立場や家庭環境によって大きく変わります。
家族や担任の先生ともよく相談した上で進路を決定しましょう!

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