【医用工学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
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投稿日:2024年3月14日 | 最終更新日:2024年3月14日
【医用工学】は何が学べる?
医用工学のカリキュラムとしては、まず物理・数学など医学と工学に共通する基礎科目を学びます。次に、電気・電子工学、機械工学、プログラミングなどの工学系、および生理学・解剖学などの基礎医学系の科目群を履修します。さらに、医療機器の仕組みや操作法、安全管理などを学びます。また、実験や実習を通して、医用工学の技術者に求められる技術とコミュニケーション能力を培います。
融合領域である医用工学を学ぶことで、医療と工学の両方に通じた人材になれるため、これらの分野に興味のある人には向いています。医用工学を学ぶことで病院などのエンジニアや、医療機器メーカー、分析機器メーカーなどの開発職などを目指すことができます。
【医用工学】とは、どんな学問?
医用工学は具体的には、心電図計や電子メス、MRIなどの医療にかかわる機器や技術の開発を目指します。「人命を救う」という最終目的は医学と共通していますが、医用工学は工学の研究や技術開発の成果を医療に活かすことを目的としています。医用生体工学、または生体医工学も医用工学に含まれます。
医用工学は工学と医学の交差点に位置する学問分野であり、他分野と連携して複合的な研究が行われます。「ものづくり」は日本の伝統産業であり、その観点では医用工学も手先な起用で数理能力に優れた日本人の特性を活かすことができます。少子高齢化が進む日本では医療需要は増大しており、最先端医療に関わるテクノロジーは日々絶え間なく進展しているため、今後ますます医用工学は重要な分野となっていくことでしょう。
【医用工学】に関連する学部
また、学科やコース名などに「医用工学」「医療」とついている場合が多いです。
医用工学を学べる大学はこちら
【医用工学】で学ぶ科目
医用工学で学べる科目には、生理学・解剖学・電気電子工学・機械工学・制御工学・医用材料工学・臨床免疫学・臨床生理学・医用機器安全管理学・機械工学・計測工学・プログラミング演習・生命倫理・バイオマテリアルなどがあります。
【医用工学】に向いている人
医用工学は、医学に興味がある人、人体の仕組みやメカニズムに興味ある人が医用工学に向いています。
また、医用工学は工学との関係が深いため、ものづくりが好きなことや、手先が器用であることは大きな資質です。なかでも 医療・医学に関心がある人にとって、医学と工学の両面を学べる医用工学は向いています。
常に最先端の技術に触れていたい、医療の発展に何かしらの形で貢献したい、という思いがある人にも医用工学は向いています。そして他分野と連携するうえでは、ひとつの専門領域にこだわらず、全体を見通せるような視野の広さがあることも医用工学に向いています。
医用工学は医学と工学の境界領域であるため、物理学・化学・生物学など理系科目が好きな人、身の回りの工業製品の原理や仕組みに詳しい人、技術全般に興味・関心がある人、数理的センスがある人、社会と積極的に関わりをもちたい人など、知的好奇心が旺盛な人が医用工学に向いているといえます。
さらに、患者のために役立つ医療機器を開発することが医用工学の使命であるため、「人の役に立ちたい」「人命を救いたい」と思えるような性格や人間性、コミュニケーション力を備えていることも医用工学に向いているといえます。その意味では、理系的センスと人文学的資質の双方が求められる学際分野であるといえるでしょう。
【医用工学】で目指せる職業/資格
医用工学を学ぶことで目指せる職業としては、病院や診療所等、医療機関の病院エンジニアや、医療機器メーカー、分析機器メーカー、測定機器メーカー、産業用機械メーカーの開発職や技術職などがあります。
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