【薬学】って何が学べる？学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します！

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投稿日：2024年3月7日 | 最終更新日：2024年3月13日

【薬学】って何が学べる？

伝統的な治療法から最先端技術まで幅広い領域を学ぶ！

元来、植物から採取された化学物質が薬の起源であり、薬と毒は紙一重のものでした。自然界における混合物をどのように採取、濃縮、分離すれば人間の救命や病気の治療に資するか、長年にわたり分析されてきた歴史から発展したのが薬学です。歴史上、幾度もコロナ禍のような感染症の流行に苦しんできた人類にとって、抗生物質の発見やさまざまなワクチンの開発も他ならぬ薬学の賜物です。

薬学は、社会のさまざまな側面と関連している総合的な学問です。社会を構成するひとりひとりの人間が心身ともに健康であることは、個人の幸福のみならず、国や社会にとってもたいへん有意義なことです。とりわけ、薬学の恩恵は寿命を延ばすだけでなく、健康寿命に影響を与え、患者のQOLを向上させます。「人生100年時代」と言われている現代の高齢化社会において、薬学は今後ますます発展し、必要とされることでしょう。

【薬学】ってどんな学問？

「人生100年時代」に人々のQOLを向上させる学問！

薬は私たちの生活に馴染み深いだけではありません。少子高齢化が著しい日本において、多種多様な疾患に苦しむ患者の方々を手厚くサポートすることは医療分野における急務です。薬学はさまざまな医療分野と連携し、そうした方々の日々の生活の質の向上に大きく関わっています。

ひとくちに薬学といっても、古来から伝わる漢方などの東洋医学から、近代に入ってから発展した物理や化学、西洋医学、20世紀に入って進展したバイオ・生物学、最先端のビッグデータやAIを扱うデータサイエンスを含む現代薬学に至るまで、カバーする範囲はきわめて膨大です。
こうした時代要請の急激な変化に応えるため、21世紀に入ると、薬学部の教育体制は４年制から６年制へと変更されています。薬学を志す方にとって、学ばなければならない分野や領域は年々広がっています。

【薬学】に関連する学部

「薬学」の名称がついている場合が多い

【薬学】で学ぶ科目

薬理学・薬剤学などの専門科目のほか、医学と重なるところも多い

これらの多くの科目は講義と実験・実習に分かれています。また、実地の研修として、薬局や病院への実習が課されます。

【薬学】に向いている人

他己的なこと、几帳面でコミュニケーション力がある、など

私たちの生活に馴染み深い薬局や病院を訪れる患者の方々は、お年寄りや子どもなど、さまざまな年齢の方です。薬剤師は老若男女に及ぶ患者の方の話を聞いて、適切に薬を処方する役割を担います。よって、コミュニケーション能力に長けていることも薬学に向いている資質です。

健康や病気などに常日頃から関心があると同時に、薬や化合物の仕組みや人体のはたらきに興味のある人は薬学に向いています。また、薬学的な知識に関心のある人、化学や生物の実験が好きな人、向学心がある人、几帳面な人、自身もしくは周囲に投薬治療経験がある人、なども薬学に向いています。

高度に発達した現代薬学では、ビッグデータなどを扱う機会もあり、理数的センスも必要になりますが、その一方で薬学は理系的な要素と文系的な要素を含む総合的な学問分野でもあります。知的好奇心が旺盛で、興味を持ったことに対して関心を深く掘り下げられる人、論理的思考力がある人などが向いています。

【薬学】で目指せる職業/資格

薬剤師のほか、製薬メーカーや厚生労働省などを目指せる

また、薬学を学ぶことで目指せる職業としては、薬剤師などがあります。
薬学が関連する分野は医療・健康・食品と広いため、目指せる職業も多岐にわたるのが特徴です。国内外の製薬メーカーはもちろんのこと、食品メーカー、バイオメーカーなど、幅広い分野の民間企業や厚生労働省や農林水産省といった公的機関の職員を目指すこともできます。
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