【リハビリテーション学】って何が学べる?研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【リハビリテーション学】って何が学べる?研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

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投稿日:2024年3月7日 | 最終更新日:2024年3月13日

【リハビリテーション学】って何が学べる?

機能障害回復の手助けにより「人生100年時代」のQOL向上を学ぶ
リハビリテーション学では「個人の生理的な機能障害、環境の制約、個人の希望および寿命と一致した可能性が最大に達するまで個人を手助けする」ことを学びます。
たとえ機能障害をもたらした病理学的過程が不可逆であったとしても、最適な生活機能を獲得するための計画を成し遂げるように協力することを学びの目標としています。昨今では、職場復帰や経済的自立を支援する目標にとどまらず、障害の原因となる疾病などの予防や治療のためのリハビリテーションが行われています。

リハビリテーション学では、人体の構造や機能解剖学、運動学、生理学など、人体を理解するための基礎知識を学びます。また、病気・障害と回復病理学、整形外科学、病気・障害やその回復過程に関する医学の基礎知識、さらに社会制度・医療倫理保健医療福祉の概念や、リハビリテーションに共通する理念や法規、倫理などについても学びます。

【リハビリテーション学】とはどんな学問?

第1次大戦が起源の「再び人間らしく生きること」をサポートする学問
リハビリテーション学は、病気や怪我によって生じた身体機能の障害を軽減し、最大限豊かな生活の質を追求するための学問です。リハビリテーション学の学びを通じて、患者が可能な限り機能的な生活を営むためのサポートが提供できるようになります。

リハビリテーションはラテン語で「再び」「人間らしく」「できる」が合わさった語です。文字通り患者の方々が「再び人間らしく生きる」ことをサポートするために必要な知識をリハビリテーション学では学びます。その歴史は比較的新しく、およそ百年前の第1次世界大戦前後に負傷した兵士の短期回復のための「兵士リハビリテーション」がきっかけと言われています。その後、1950年代前半~60年代後半にかけて、リハビリテーション医学という言葉が急速に広まっていきました。

リハビリテーションについて、世界保健機関(WHO)では「障害がある場合、機能的能力が可能な限り最高の水準に達するように個人を訓練あるいは再訓練するため、医学的・社会的・職業的手段を併せて、かつ調整して用いること」と定義しています。少子高齢化が進行する現代では、「生活の質(QOL)」の向上が、リハビリテーションの目標として重視されるようになりました。

【リハビリテーション学】に関連する学部

「リハビリテーション」が大学名になっているところも!
リハビリテーション学に関連する学部としては、リハビリテーション学部、保健医療学部、健康科学部、医学部保健学科などがあります。

また、大学の中には、「リハビリテーション」が大学名についている場合もあります。医療系の大学には「リハビリテーション学部」「リハビリテーション学科」がある場合が多いので、注意して調べてみましょう。
リハビリテーション学を学べる大学はこちら

【リハビリテーション学】で学ぶ科目

医学部で学ぶ科目のほか、療法系の科目が充実
リハビリテーション学で学べる科目には、解剖学、生理学、基礎医学、理学療法、作業療法、言語療法、リハビリテーション実習などがあります。
また、実地の研修として、病院などで実習が課されます。

【リハビリテーション学】に向いている人

優しさと思いやりがあり、共感力やコミュニケーション力、忍耐力に長けている人
リハビリテーション学に向いている資質としては、お年寄りや入院患者など、弱者が自らの身体的能力を回復する過程に日々向き合い、しっかり寄り添えるだけのいくつかの人間性を兼ね備えていることが最も大事です。具体的には、優しさや思いやりといった共感力、コミュニケーション力や忍耐力、医学やリハビリテーション学に関する知識、といったものになります。

病院を訪れる患者の方々には、お年寄りや子どもなど、さまざまな年齢の方がいます。どのような相手に対しても、スムーズにわかりやすく説明できる能力や、広い意味でのコミュニケーション能力があることが向いている要素になります。また、医療現場では同僚となる看護師や医師と協力できる協調性も必要です。

健康や病気などに常日頃から関心があるとともに、人体の仕組みや薬のメカニズムに興味があり、面倒見がよい人などがリハビリテーション学に向いています。経頭蓋磁気刺激治療などの新たな治療の開発、ロボットスーツの開発、ICTの利用も進んでおり、テクノロジーが好きな人、好奇心のある人も必要とされています。

【リハビリテーション学】で目指せる職業/資格

国家資格である理学療法士や作業療法士を目指せる!
リハビリテーション学を学ぶことで目指せる資格には、理学療法士国家資格、作業療法士国家資格、言語聴覚士国家資格があります。

リハビリテーション学を学ぶことで目指せる職業としては、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などがあります。代表的な就職先は医療機関などが多く、大学病院や総合病院、診療所、クリニックなどに配属され、これらの場所でチーム医療の一員として活躍します。

リハビリテーション学を学べる大学はこちら