【システム・制御工学】って何が学べる？研究内容や学ぶ方法についてご紹介します！

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投稿日：2024年3月14日 | 最終更新日：2024年4月3日

【システム・制御工学】では何が学べる？

目的や機能を実現するシステムと、機器の自動制御を学ぶ

一方、制御工学では、ロボットの制御、航空機や船舶の自動航行、自動車の自動車間制御や燃料噴射装置の電子制御、ハードディスクなどのヘッドの精密位置決め制御、人工衛星の制御など、広く活用されている自動制御工学が含まれます。また、システム工学と制御工学の両者が合わさった「システム制御工学」では、いろいろなシステムにおける制御のしくみ（フィードバック制御など）を数理的に明らかにし、工学的に応用します。

システム・制御工学を学ぶ目的は、いわばどのような業界でも欠かせない効率的なシステムを開発し、自動的あるいは効率的な制御をすることにあります。すなわち、システムや制御は活用する現場やセクターが限られないため、幅広い製造や生産の現場で知識や経験を活かせるという汎用性の高さがシステム・制御工学を学ぶ強みになります。システム・制御工学を学ぶことで目指せる職業としては、機械メーカーなど製造業でのエンジニアがあります。

【システム・制御工学】とはどんな学問？

目的に叶ったシステムの設計・動作制御を工学的に研究する

システム・制御工学は、幅広い産業分野から介護、家庭用まで機械や機器開発の基本を学び、機械や機器の操作技術を機械・電子などの工学的視点から研究する学問のことです。物理学や機械工学、材料工学、通信・情報工学などを結集した総合工学といえます。

より厳密にいうと、システム工学は生物学、医学、社会学を含む広範囲な領域で最適なシステムを作ることであるのに対し、制御工学は機械動作を数理モデルで理論化し、実モデルに応用したり、機械・電子・化学工学的な制御を行うことを指し、自動運転などにも応用されます。

システム・制御工学はわかりやすくいうと、たとえばロボットの場合、ロボットに動きを与えるための学問分野です。仮にロボットを人間のように自由自在に動かすには、今どのような状態なのかを適切に把握し、それに対応して必要な動きができるようにするための動作プログラムを組み込んだ制御システムを設計・開発することになります。また、自動運転車の場合も、従来の自動車に目的地までのルートを組み込んだシステムを搭載し、目的地まで車体をナビゲート制御することになります。そのために必要な工学的ロジックを学びます。

システム・制御工学は、日本の伝統的なお家芸である「ものづくり」の精神が発揮しやすい学問といえます。手先が器用で、数理的センスに長けている日本人は、システム・制御工学の資質をもっています。システム・制御工学は、機械やロボット、そしてコンピュータと情報が融合する今後の社会において、ますますの発展が期待されています。

【システム・制御工学】に関連する学部

工学部や理工学部で学ぶことのできる！

【システム・制御工学】で学ぶ科目

工学系の科目を中心に、物理・化学の基礎科目も充実

システム・制御工学で学べる科目には、工業数学・電気回路・電子回路・システム工学・制御工学・データサイエンス・情報処理・情報リテラシー・力学・熱力学・物理学・化学、工学デザインなどがあります。

【システム・制御工学】に向いている人

論理的思考が得意な人、数理的センスがある人など

システム・制御工学に必要な資質としては、論理的思考が得意な人、システム思考が得意な人にシステム・制御工学は向いています。また、さまざまな業種に関わるため、ひとつの専門領域にこだわらず、全体を見通せるように視野が広いこともシステム・制御工学に向いています。

また、物理学が好きな人、工作や実験が得意な人、機械やシステムの原理や仕組みに詳しい人、技術全般に興味・関心がある人、数理的センスがある人、独創的なアイディアをもっている人など、知的好奇心が旺盛な人がシステム・制御工学に向いているといえます。

【システム・制御工学】で目指せる職業/資格

製造業でのシステムエンジニアや制御エンジニアが中心

システム・制御工学を学ぶことで目指せる資格には、組込み・IoT系エンジニア向けの情報処理技術者試験のひとつであるエンベデッドシステムスペシャリスト試験や、技能検定(シーケンス制御作業)があります。

システム・制御工学を学ぶことで目指せる職業としては、製造業でのシステムエンジニアや制御エンジニアがあり、なかでも中心になるのが機械メーカーです。その他、幅広い業種の製造現場や生産現場におけるシステムエンジニアや制御エンジニアを目指すことができます。
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