オサレカンパニーに就職するには?難易度と対策を解説

  • 📅 投稿日 2026年02月27日│最終更新日 2026年02月27日
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アイドルのステージ衣装、舞台の煌びやかなドレス、テレビで見かける華やかな衣装たち。

「こういう服を作る仕事がしたい」と思ったとき、調べていくうちにオサレカンパニーという名前にたどり着いた人も多いんじゃないでしょうか。

この記事では、オサレカンパニーで働きたい!と考えている人に向けて、会社のことから就職の難易度、ポートフォリオの具体的な目安までお伝えします。

オサレカンパニーってどんな会社?

まず、就職を考える前に会社のことを知っておきましょう。「なんとなく憧れている」から「ここで働きたい」に変わるには、会社の実態を知ることが最初の一歩です。

事業内容と会社の規模感

オサレカンパニーは、衣装・コスチュームの企画・デザイン・制作・販売を一貫して手がける会社です。アイドルグループのライブ衣装、演劇・ミュージカルの舞台衣装、テレビ番組の衣装など、エンタメ業界を幅広く支えています。

アイドルグループAKB48の専属チームを前身とする企業で、東京に本社を置いています。規模は中規模の専門会社。いわゆる大企業ではありません。でもそれって、悪いことじゃないんです。入社してすぐ「実際の制作に関わる」可能性が高いということでもあるので。大きな会社の歯車のひとつ、ではなくチームの一員として手を動かす働き方に近い環境です。

事業の柱はエンタメ業界向けの衣装制作・スタイリング・ヘアメイクのマネジメント、衣装管理、ユニフォーム事業など。AKB48グループの発足当初から携わり、年間3,000着以上を制作してきた実績があります。

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一貫制作体制

企画・デザイン・制作・販売をすべて社内で完結。現場と近い距離で仕事ができる。

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東京・港区に本社

従業員49名(2024年3月時点)。入社後すぐに制作に関われるチーム制の環境。

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年間3,000着以上を制作

AKB48グループ発足当初から携わり、2.5次元舞台・アイドル・テレビ衣装まで幅広く対応。

ただ、エンタメ業界と深く関わっているということは、ライブやツアーのスケジュールに引っ張られやすいということでもあります。春〜夏と年末にかけてはライブシーズンが重なりやすく、その時期は納期が一気に集中します。「華やかだけど繁忙期は本当に忙しい」というのはこの業界の共通した実情で、本番前日にミシンの前で朝を迎えることだってある。オサレカンパニーも例外ではないです。

どんな職種があるの?

就職を考えるなら、まず「自分はどの職種を目指したいのか」を整理しておきましょう。大きく分けると4つあります。

👗

衣装デザイナー

アーティストやステージのコンセプトをもとにデザインを起こし、クライアントとやり取りしながら形にする。ステージ映えの発想が求められる。

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パタンナー

デザイン画をもとに型紙を作る。「絵を現実の衣装に変換する人」。制作工程の中心にいる存在で、技術力が直接問われる。

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縫製・制作スタッフ

実際に衣装を縫い上げる。ライブ本番直前まで制作が続くこともある。体力と集中力が同時に必要な仕事。

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販売・ECスタッフ

ダンスウェアや衣装のオンライン販売に関わる。衣装の知識を持ちながら販売・マーケティングの視点も必要。

デザイナー職でとくに大事なのは、一般的なファッションデザインとは少し違う視点が求められること。遠くの客席からシルエットがどう見えるか、照明の下で素材がどう輝くか、激しいダンスに耐えられる構造になっているか——そういう「ステージ映え」の発想がないと、エンタメ衣装のデザイナーとしてはなかなか難しいです。

就職難易度は、正直なところ

はっきり言うと、難易度は高めです。

就職難易度

採用枠の少なさ

ポートフォリオの重要度

※業界内での相対的な目安です

理由はシンプルで、採用枠が多くないからです。中規模の専門会社なので毎年大量に新卒を採用するわけではなく、職種によっては欠員が出たタイミングでの募集が中心になることもあります。エンタメ衣装という仕事の華やかさから応募者は集まりやすいので、競争率は自然と高くなります。

ただ、「入れない場所」ではありません。服飾・衣装系の学校でしっかり技術を学んでいて、エンタメ衣装への本気の関心があって、チームで働くことに前向きな人なら、現実的な可能性は十分にあります。

新卒一発勝負にこだわらなくていい、というのも正直な話です。関連他社でキャリアを積んでから中途採用を目指すルートも、業界のなかでは普通にあります。それについては後でもう少し詳しく書きます。

採用情報と就職の進め方

「どうすれば応募できるのか」を、具体的に整理していきます。

学歴って関係ある?

「学歴フィルターはあるの?」と不安に思う人も多いですよね。大企業のような学歴フィルターは、衣装制作会社にはあまり馴染みません。服飾専門学校・美大・大学、いずれも就職実績があります。

それよりずっと大事なのは「何を学んできたか」「何を作れるか」という実績です。衣装制作会社への就職では、学歴よりポートフォリオの内容のほうが評価に直結します。「どの学校を出たか」より「何を作ってきたか」で見てもらえる世界、と思っておいたほうがいいです。

比較ポイント 服飾専門学校 美大・大学
実技・縫製時間 ◎ 多い △ 少なめ(自主補完が必要)
制作物の量 ◎ 積みやすい ○ 自主制作次第
デザイン言語化力 ○ 実践寄り ◎ 強い
業界推薦・つながり ◎ 学校推薦あり ○ 学校による
学習期間 2〜3年 4年
向いている人 早く実践スキルを積みたい人 デザインを深く考えたい人

どちらが有利か、という話より。自分の学びをエンタメ衣装の文脈でどう活かすかを語れる人が強い、というのが実態に近いと思います。

採用プロセスはどんな感じ?

STEP 1

オンラインエントリー

公式採用ページのフォーム記入+ポートフォリオを提出。

STEP 2

一次面接

ポートフォリオ持参・プレゼンが求められるケースあり

STEP 3

二次面接 / 実技確認

制作スタッフ職は縫製スキルの実技テストが設けられることも

GOAL

内定

エンタメ衣装の現場へ

デザイナーや制作職では、面接にポートフォリオを持参してプレゼンする場面があります。「なぜこのデザインにしたのか」「どんな素材を選んだのか」「作るうえで難しかった部分をどう解決したのか」——こういったことを自分の言葉で説明できる準備をしておきましょう。作品そのものと同じくらい、話せるかどうかが見られています。

また面接では、急な変更への対応力やチームでの仕事への姿勢を問われることが多いです。「修正や変更が来たとき、どう対処しますか」という質問に、具体的なエピソードで答えられると印象がぐっと上がります。

給料・待遇のリアル

22.5万〜23万円

基本給は15〜21万円台、残業手当を加えた月額総支給の目安は22.5万円前後になるでしょう。

衣装制作業界全体として、基本給は他業種と比べて高くはない傾向があります。ただしオサレカンパニーの場合、残業見込み手当を含めた月額総支給は22〜23万円前後が実態に近く、求人によっては月給23万円〜のケースもあります。一人暮らしが維持できる水準ではありますが、最初から高収入を期待するのは現実的ではないです。

繁忙期は残業が増えることも覚悟しておいたほうがいい。「好きな仕事でお金を稼ぐ」ことの嬉しさと、給与水準の現実と。その両方を最初から見据えておくことが大事だと思います。

どんなスキルと人柄が求められるの?

技術があれば入れる、と思いがちです。でも実際は、技術と同じくらい「一緒に仕事ができるか」が見られています。

デザイナーを目指すなら

IllustratorやPhotoshopを実際に使えることと、「ステージ映え」するデザインを考えられることが基本です。

加えて知っておいてほしいのは、エンタメ衣装のデザインはクライアントからの変更依頼が頻繁に発生するということ。「ライブ本番の3日前にアーティスト側からカラーチェンジの依頼が来る」なんてことは、この業界では珍しくないんです。在庫の素材を確認して、縫い直しのスケジュールを組み直して、他の案件との優先順位も調整する。そういう対応を「問題が起きた」ではなく「仕事の一部」として受け入れられる人が、ここでは求められています。

パタンナー・制作スタッフを目指すなら

パタンナーには、デザイン画を現実の型紙に落とし込む確かな技術が核心です。さらに舞台衣装特有の「激しい動きへの対応」「装飾の取り付け位置の設計」なども理解していると、即戦力として評価されやすいです。

制作スタッフには、ミシン操作・型紙の読み方・各種素材の扱い方が基本として求められます。装飾・刺繍・ビーディングなど舞台衣装ならではの技法を知っていると、さらに差がつきます。

全職種に共通して求められること

🔄

修正・変更への柔軟さ

本番直前のカラーチェンジも「仕事の一部」として受け入れられること。

🤝

チームで作る前向きさ

デザイナー・パタンナー・縫製スタッフのリレーで一着が完成する。前後の工程への配慮が大切。

エンタメのスピード感

締め切りは絶対。プレッシャーの中でも丁寧な仕事ができること。

逆にいうと、「コツコツ作るのが好き」「ステージが好き」「チームで何かを作り上げる充実感が好き」という人には、本当に向いている仕事です。完成した衣装がステージの照明を浴びる瞬間。あの達成感は、この仕事をしている人だけが知っているものだと思います。

就職へのルートと学校の選び方

「どこで学べばいいか」「どんな道があるか」を整理します。

新卒ルートと中途ルート

ルート A

🎓 新卒採用ルート

在学中に応募 → 倍率は高め。ポートフォリオを在学中に充実させ、インターンを経験しておくと有利。

ルート B

🔄 中途採用ルート

関連他社で2〜3年経験を積んでから転職。「新卒で入れなかったが中途で入った」というルートは業界内では普通にある。

最初からの直接入社にこだわりすぎず、「この業界でキャリアを積み上げる」という視点を持つと、現実的な道筋がいくつも見えてきます。寄り道じゃなくて、戦略的な道です。

他社経由で積む経験、具体的にはどこ?

1

舞台・ミュージカルの衣装制作会社 / テレビ・映画の衣装部門

エンタメ衣装の実務経験を積める場として一番直接的。ライブ衣装・舞台衣装のスピード感を肌で学べる。

2

アパレルメーカーの縫製・パターン部門

縫製・パターンの技術を体系的に磨ける。制作スタッフとしての土台を作るには有効なルート。

3

コスチューム・イベント衣装のレンタル・制作会社

衣装業界のスピード感や多様な素材への対応力を学べる。納期感覚と現場対応力が身につく。

どこで経験を積んでも、最終的に「エンタメ衣装の現場で作った実績」があれば、それは武器になります。

インターンシップはある?

衣装制作会社や関連するエンタメ業界では、インターンシップや現場見学の機会が設けられることがあります。学校経由の紹介だけでなく、自分で問い合わせてみる行動力も、「この業界に本気で来たい人」として評価される材料のひとつです。在学中に積極的にアプローチしてみましょう。

入社後のキャリアはどうなっていくの?

縫製・制作スタッフ

入社後まずここから

パタンナー

型紙・構造の専門家へ

衣装デザイナー

全工程を理解した上での提案力

↓ さらに先へ

🌱 独立・フリーランス / 他社・劇団・テレビ局の衣装担当

エンタメ衣装の実績はキャリアとしての価値が高く、将来の選択肢も広がっていく。入口はひとつじゃない。

ポートフォリオはどのくらいのレベルが必要?

「自分のポートフォリオで通用するのかな」——これ、一番不安になる部分ですよね。

結論から言うと、完璧な技術よりも「エンタメ衣装という文脈への理解」が伝わるかどうかが大事です。

デザイナー職

8〜12点

うち半数以上をエンタメ・ステージ系の作品に。デザイン画+コンセプト説明をセットで。

縫製・制作スタッフ職

5〜8点

実際に縫製した作品の写真を、制作工程がわかる写真とセットで揃える。

「ステージ映え」が伝わるかどうか

遠くから見たときのシルエット、照明の下での素材の見え方、動いたときの美しさ。そういった視点が作品から滲み出ているかどうかが、一般的なファッションデザインとの違いとして見られます。「きれいな服を作りました」じゃなく「このステージで映える服を作りました」が伝わるかどうか、です。

プロセスを見せよう

完成品の写真だけじゃなく、型紙・素材サンプル・制作過程の写真も入れましょう。「作れる人だ」とわかるポートフォリオになって、格段に説得力が増します。

コンセプトを言葉にする習慣を

「なぜこのデザインにしたのか」「どんなステージや人物を想定したのか」を短くでもいいので添えておきましょう。面接で必ず同じことを聞かれるので、書くことで自分の頭の整理にもなります。

粗削りでも、誠実さは伝わる

表面だけ整えたポートフォリオより、真剣に作った痕跡があるほうが評価されることがあります。学校の課題だけじゃなく、自主制作の作品が1〜2点でも入っていると「自分から動ける人」という印象を与えられます。ここ、けっこう大事です。

今日からできる準備:タイプ別アドバイス

自分に合ったタブを選んでください。




高校生のあなたへ

まず服飾・デザインの基礎知識を独学で触れてみてください。「パターン」「ソーイング」「衣装デザイン」に関する本を読んで、基本的な用語と工程を知っておくだけで、専門学校や大学に入ったあとのスタートが変わります。

コスプレやハンドメイドをやっている人は、それをしっかり記録しておきましょう。写真に撮る、制作メモを書き残す。その習慣が後でポートフォリオに直結します。

学校選びのときは「ステージ衣装・舞台衣装に特化した授業があるか」「業界とのつながりはあるか」を基準に加えてみてください。オープンキャンパスで「エンタメ衣装の仕事に就いた卒業生はいますか?」と直接聞いてみるのも、すごく有効ですよ。

  • 服飾・衣装の基礎本を1冊読んでみる
  • コスプレ・ハンドメイドの制作を写真で記録する
  • オープンキャンパスで業界実績を直接確認する

服飾専門学生のあなたへ

在学中の作品数と質の積み上げが、今のあなたの最大の武器です。課題をこなすだけじゃなく、「エンタメ・ステージ向け」というテーマで自主制作に取り組む時間を意識的に作りましょう。

劇団・学校演劇・地域イベントへの衣装提供など、外の制作現場に関われる機会も自分で探してみてください。「学校の外でも動ける人」という評価は、就職のときにじわじわ効いてきます。

IllustratorやPhotoshopは在学中に身につけておくのが断然おすすめです。

  • 「エンタメ・ステージ向け」をテーマに自主制作する
  • 劇団・地域イベントの衣装サポートに参加する
  • Illustrator/Photoshopを在学中に習得する

美大・大学生のあなたへ

デザインのコンセプトを言葉にできる力は、あなたの強みです。「このアーティストのイメージに合う衣装」「このミュージカルの世界観を表す衣装」という設定で自主制作に取り組むと、ポートフォリオに具体性が生まれます。

縫製技術は短期スクールや独学で補う意識を持っておくと、「作れるデザイナー」として評価されやすくなります。

  • 「このアーティスト向け衣装」など具体的テーマで自主制作する
  • パターン・ソーイングの基礎を短期スクールで補う
  • ポートフォリオにコンセプト説明を添える習慣をつける

社会人・転職希望のあなたへ

全く別の業界からでも、制作実績とポートフォリオで技術を証明できれば可能性はあります。コスプレ衣装の制作、劇団の衣装サポート、オーダーメイド衣装の受注——「誰かのために作った経験」を意識的に積んでいきましょう。夜間の専門学校コースを並行して検討することも、ひとつの選択肢です。

  • コスプレ・劇団・オーダーメイドで制作実績を作る
  • 夜間の服飾スクールで技術の基礎を習得する
  • まず関連他社でエンタメ衣装の実務経験を積む

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よくある質問

服飾系の学校で基礎技術を学んでいれば応募は可能です。ただ制作スタッフ職は特に技術の裏付けが大事なので、学校での制作実績やポートフォリオが判断の中心になります。全く別の業種からの転職なら、まず関連他社で実務経験を積むルートが現実的です。

どちらも実績があります。専門学校は実技と作品量で有利、美大・大学はデザインの言語化力で有利です。「どちらが優れているか」より「自分の学びをエンタメ衣装の文脈でどう語れるか」のほうが大事です。

デザイナー職なら8〜12点が目安で、半数以上はエンタメ・ステージ系の作品にしましょう。制作スタッフなら5〜8点の実制作物を工程写真とセットで揃えることを意識してください。

採用枠が多くないため難易度は高めです。ただ「服飾系の学校で技術を学んでいる」「ポートフォリオが充実している」「エンタメ衣装への本気の関心がある」が揃えば、十分狙える範囲です。新卒にこだわらず中途採用も視野に入れると可能性は広がります。

衣装制作業界全体として初任給は高くはなく、月額18〜22万円程度が目安です。一人暮らしができる水準ではありますが、最初から高収入は期待しないほうがいいです。繁忙期は残業が増えることも覚悟しておきましょう。

公式情報は採用ページで確認してください。学校経由の紹介や自分で問い合わせることで、現場見学や短期参加の機会が生まれることもあります。在学中に積極的にアプローチしてみましょう。

最後に、「自分はいけるのか」というあなたへ

この記事を読みながら、ずっとこう思っていた人もいると思います。「で、結局、自分はいけるの?」って。

正直に答えると、服飾の基礎技術を学んでいて、エンタメ衣装への本気の関心があって、チームで働くことへの前向きさがある。その3つが揃っている人なら、可能性はあります。採用枠が少なくて競争率が高いのは事実です。

でも、だからこそ「新卒一発勝負」じゃなく「業界でキャリアを積み上げる」という視点を持てる人が、結果的に近づいていけます。

ステージで衣装が照明を浴びる瞬間の達成感は、この仕事をしている人だけが知っているものです。

その瞬間のために、締め切りに追われた夜があって、何度も修正した型紙があって、本番3日前のカラーチェンジ依頼に必死で対応した経験がある。

そのリアルを知った上で「それでも作りたい」と思えるなら、あなたはすでに十分な動機を持っています。あとは今日から、少しずつ準備を積み上げていくだけです。

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