ゲームキャラクターデザイナーになるには?学び方から就職まで徹底解説
- 2024.12.25
投稿日:2024年12月25日|最終更新日:2024年12月25日
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ゲームをプレイしていて、心に残るキャラクターに出会った経験はありませんか?そのキャラクターの魅力を作り出しているのが、ゲームキャラクターデザイナーというお仕事です。ゲームの世界をより深く楽しむためには、魅力的なキャラクターデザインが欠かせません!
この記事では、ゲームキャラクターデザイナーの仕事内容や必要なスキル、なる方法について詳しくご紹介します。
初心者からプロを目指す方まで、ゲームキャラクターデザイナーを目指す方に役立つ情報をお届けするので、どうぞお楽しみください! 🎮✨
ゲームキャラクターデザイナーってどんな仕事?
ゲームキャラクターデザイナーとは
ゲームキャラクターデザイナーは、ゲームの中に登場するキャラクターの外見や性格、背景を考え、そのデザインを担当する仕事です。プレイヤーが操作する主人公、対戦相手となる敵キャラクター、街中にいるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)など、あらゆるキャラクターのビジュアルデザインを手掛けます。ゲームの世界観が豊かになり、プレイヤーの没入感を高めることができる、重要な役割を担います。
ゲームキャラクターデザイナーの仕事内容
ゲームキャラクターデザイナーの主な仕事は、キャラクターのコンセプトアート(キャラクターの基本的なデザインやアイディアを視覚的に表現したもの)を作成することです。
ゲームキャラクターデザインのプロセス
- ブレインストーミング: キャラクターの設定や背景、性格などを考え出す。
- ラフスケッチ: 初期のアイディアをざっくりと描く。
- リファレンス収集: アイディアに合った写真やイラストを集める。
- コンセプトアート: 詳細を描き加えてキャラクターを具体化する。
- フィードバック: 他のチームメンバーの意見を聞き、必要に応じて修正。
1.まず、ゲームプランナーやディレクターなどと連携して、ゲームのテーマやストーリーに合ったキャラクターの基本的なアイディアを考えます。キャラクターの外見や服装、アクセサリーなどのデザイン要素も検討します。
2.アイディアが固まったら、ざっくりとキャラクターの形をスケッチします。
3.リファレンス画像などを参考にしながらデザインの細部を詰めます。
4.デジタルツールを使用して詳細なデザインを作成します。Adobe PhotoshopやIllustrator、さらには3Dモデリングソフトウェア(ZBrushやMayaなど)を駆使して、キャラクターを具現化します。
5.デザインが完成したら、アニメーターやプログラマーと連携し、キャラクターがゲーム内でスムーズに動作するように、細かな調整を重ねていきます。
ゲームキャラクターデザイナーは、ゲームの開発プロセス全体で重要な役割を果たします。プロデューサーやシナリオライター、さらにはマーケティングチームと連携し、キャラクターのデザインがゲーム全体のコンセプトと一致するように努めます。さらに、プレイヤーからのフィードバックを基にデザインを改良し、より魅力的なキャラクターを提供することも求められます。
ゲームキャラクターデザイナーになる方法_学習編
ゲームキャラクターデザイナーを目指したいけれど、どこから始めればいいのか迷っている方も多いかもしれません。
ゲームキャラクターデザイナーの仕事に特別な資格は必要ありませんが、キャラクターのデザインや3Dモデリングの技術、クリエイティブな発想力といったスキルが求められます。
では、ゲームキャラクターデザイナーになるための具体的な方法をご紹介します。それぞれにメリットを把握して、自分に合ったルートを見つけてください!
専門学校に通う
ゲームやデザイン分野が学べる専門学校では、ゲームキャラクターデザインに関連する技術や知識を体系的に学べるのが大きな魅力です。
例えば「3DCG」や「アニメーション」といった、ゲームキャラクターを生み出すために必要なツールの使い方や表現方法を基礎から応用までしっかり習得できます。また、現場経験豊富な講師から直接指導を受けられるため、実践的なスキルを効率よく身につけられるのもメリットです。
さらに、ゲーム業界の最前線で活躍するプロとの交流機会も豊富で、就職活動時に役立つネットワークを築ける点も魅力的です。ゲーム会社でのインターンからそのまま就職というルートも豊富に用意されています。一口にゲームやキャラクターデザインを学べる専門学校といっても、プログラミング、アニメ、アート、プロダクトなどそれぞれの強みがあるので、資料請求やオープンキャンパスへの参加で確認しましょう!
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大学で学ぶ
ゲームキャラクターデザイナーになるには、大学に入学して学ぶのも一つの選択肢です。
文科系の学部・学科では「デザイン学」や「メディアアート」などがゲームキャラクターデザイナーに関連する分野としてよく取り上げられます。理系では「情報システム」や「プログラミング」など、ゲーム開発の基本となる分野を学ぶことができます。
大学の役割は、「広い知識」と「研究スキル」を高めることにあります。アカデミックな観点からキャラクターデザインをとらえられるので、大規模な作品作りを目指す人にはピッタリです。
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独学で技術を身につける
最近は、オンラインコースやチュートリアルといった、インターネットを使った学習方法がすごく充実しています。特に「Blender」や「Unity」のような、ゲーム開発に欠かせないツールが無償で使えるバージョンが増えていて、自分のペースでじっくり学べる環境が整ってきています。
ただ、独学というのは、基本的に全部自分で進めていくことになるので、「どうすれば効率よく学べるか」や、「周りの経験者や詳しい人をどうやって頼ればいいか」といったことを意識することが大切になってきます。
例えば、目標を立てて実際にゲームの一部を作ってみたり、簡単な作品を完成させてみたりしながら、自分のスキルを磨いていくのが効果的です。周りに詳しい人がいれば、積極的に質問したり、アドバイスを求めたりすることで、さらに効率よく学習を進められるでしょう。自分で課題を見つけて、それをクリアしていくことで、着実にプロのレベルに近づいていくことができます。
ゲームキャラクターデザイナーになる方法_キャリア編
ゲームキャラクターデザイナーになるために、学校や独学で必要なスキルを身につけた後、具体的にどのような方法でゲームキャラクターデザイナーの職業に就くのでしょうか。いくつかのルートとそれぞれのポイントを詳しく解説します!
ゲーム会社への就職
ゲームキャラクターデザイナーになるための最も一般的なルートです。ゲーム会社には、大手から中小、インディーゲーム開発会社まで様々な規模の会社があります。
◆就職活動の準備
- ポートフォリオの作成
これが最重要です!自分の実力を示す作品集を作成しましょう。自分が得意な分野、描けるキャラクターの種類(人型、モンスター、メカなど)、使用できるツール(Photoshop、Illustrator、3Dソフトなど)を明確に示せるように構成します。企業の求める作風に合わせた作品を入れることも重要です。 - 企業研究
自分がどんなゲームを作りたいのか、どんな会社で働きたいのかを考え、企業研究を行いましょう。企業のWebサイト、採用情報、過去の作品などを確認します。 - 求人情報の確認
ゲーム業界専門の求人サイト、転職サイト、企業のWebサイトなどで求人情報を確認します。 - 面接対策
面接では、ポートフォリオの説明、自己PR、志望動機などを聞かれます。しっかりと準備しておきましょう。
◆就職後のキャリアパス
ゲーム会社に就職後は、まずアシスタントデザイナーとして経験を積み、先輩の指導を受けながら実務を通してスキルアップを目指します。その後、実力が認められればキャラクターデザイナーとしてデザイン業務を担当するようになります。
さらに経験を積むことで、ゲーム全体の監督をするゲームディレクターや、プロジェクト全体を統括するプロデューサーといった上位職を目指すことも可能です。会社によっては、スペシャリストとして特定の分野(例:クリーチャーデザイン専門)を極める道もあります。
フリーランス
会社に所属せず、個人で仕事を受ける働き方です。ゲーム開発スタジオや独立したゲーム開発者と契約し、キャラクターデザインの仕事をこなしていきます。
自由な働き方ができる、仕事を選ぶことができる、というメリットがある一方、収入が不安定、自分で仕事を探す必要があるというデメリットがあります。
◆仕事を獲得するには?
- ポートフォリオサイトの作成
自分の作品を公開するWebサイトやSNSアカウントを作成したり、ポートフォリオサイト(例えばArtStationやDeviantArt)に投稿したりして、積極的にアピールします。 - クラウドソーシングサービス
外部に仕事を発注したい企業を紹介するサイト(例えばクラウドワークスやランサーズ)で仕事を探し、キャラクターデザインの依頼を受けることができます。最初は小さな仕事から始めて実績を積んでいきます。 - 人脈作り
イベントや交流会などに参加し、人脈を広げることがフリーランスは特に重要です。
インディーゲーム開発
個人または少人数でゲームを開発し、販売する方法です。開発者が自らの資金やリソースを使って制作するので、自由な発想や独自のスタイルを追求することが可能です。
ただし、ゲーム開発には、プログラミング、ゲームデザイン、サウンドなど、キャラクターデザイン以外のスキルも必要になります。開発したゲームは、 Steamなどのプラットフォームで販売したり、イベントなどで頒布したりします。
どの方法を選ぶにしても、常に新しい技術やトレンドを学び続けることが重要であり、クライアントやチームメンバーと円滑にコミュニケーションを取る能力は不可欠です。また、ポートフォリオは定期的に更新し、自分のスキルアップをアピールしましょう。
ゲーム関連のコンテストやイラストコンテストなどに積極的に応募することで、実績を作ったり注目を集めたりすることができます。ゲーム開発者やイラストレーターのオンラインコミュニティに参加することでも、情報交換や交流ができます。
ゲームキャラクターデザイナーに役立つ資格
ゲームキャラクターデザインの分野では、特定の資格が必須というわけではありません。しかし、スキルや実績を証明するために役立つ資格については以下のようなものがあります。
- CGクリエイター検定
CGや3Dモデリング、デジタルアートのスキルを証明するために役立つ資格です。キャラクターデザインにおいても、特に3Dモデリングを行う場合に有利です。 - Photoshop®クリエイター能力認定試験
Photoshopはゲームキャラクターデザインにおいて非常に重要なツールです。「スタンダード」「エキスパート」の2グレードがあり、即戦力として認められるには「エキスパート」が有効です。 - アドビ認定プロフェッショナル
PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品について、一定の知識を持つことを認定する資格です。基礎知識が多く問われるため難易度は高くなく、入門編といえるでしょう。
ゲームキャラクターデザイナーに向いている人
物語を形にする想像力がある人
ゲームキャラクターデザイナーに向いている人は、まず何よりも絵を描くことが好きで、豊かな発想力を持っていることが大切です。キャラクターデザインは、ただ見た目を作るだけでなく、そのキャラクターが持つ背景やストーリー、感情を視覚的に表現することが求められます。ゲームの世界観に深く共感し、その中でキャラクターがどう生きるのかを考えられる人は向いています。
「人間観察」が好きな人
キャラクターは多くの場合、「人」や「動物」などの存在をもとにしています。そのため、現実の人間や生物の動き、仕草、表情を観察する力が大切です。例えばカフェでのんびりしながら周りの人々を眺めたり、映画や舞台の登場人物の動きや性格を楽しんで分析するのが好きな人などは、ゲームキャラクターデザイナーに向いていると思われます。
細部へのこだわりが強い人
ゲームのキャラクターは、最近ではプレイヤーの画面にかなり近い距離で表示されることが多くなっています。そのため、デザインの細部までリアルであることがとても重要です。装飾や服の縫い目、素材感、顔のシワや表情の微妙な変化など、細かな部分にまで気を配れる人には、この仕事がぴったりです。
チームプレイが得意な人
ゲーム制作はチームで進めることが多いので、コミュニケーション能力や、人の意見を素直に受け入れる柔軟性が重要です。建設的な批評を受け入れ、それをデザインに反映させることができると、キャラクターのデザインがさらに魅力的になり、作品がより良くなります。自身の成長にもつながるでしょう。
ゲームキャラクターデザイナーの将来性
ゲーム業界は常に進化し続けていて、新しい技術やトレンドが次々と登場してきます。特に、バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)の普及に伴って、キャラクターデザインの需要がどんどん高まっていくでしょう。
さらに、インディーゲームが増えていることやモバイルゲーム市場の拡大により、多様なデザインが求められる時代になってきました。また、ゲームキャラクターは、グッズ展開、アニメ化、映画化など、様々なメディアで活用されることが増えています。そのため、最新の技術を学び続け、創造力を発揮できるデザイナーには、今後も多くの活躍の場が広がりそうです。
ゲームキャラクターデザイナーになれる専門学校
ゲームキャラクターデザイナーを目指せる専門学校はたくさんあります。どの学校も特色があり、カリキュラムや強みも異なるため、自分の目標や学びたいことに合った学校を選ぶことが重要です。
学校選びの主なポイントは、カリキュラム・就職実績・設備・学費・学校の雰囲気・講師陣です。
まずは自分の目標を明確にして、複数の学校を比較検討することが大切です。オープンキャンパスなどに積極的に参加して、自分に合った学校を見つけてくださいね。
▼ゲームキャラクターデザイナーを目指せるおすすめの専門学校・スクールについては、以下の記事で詳しく解説しています。気になるポイントを比較できるので、ぜひ参考にしてください!
▼ゲームキャラクターデザイナーになれる学校を全国から探すならこちら!
ゲームを学べる学校一覧
まとめ
この記事では、ゲームキャラクターデザイナーの仕事内容から、必要なスキル、目指し方まで、幅広くご紹介しました。
キャラクターデザインは、見た目だけでなく、そのキャラクターの背景や性格まで表現する、とってもクリエイティブなお仕事です。専門学校や大学で基礎をしっかり学んだり、オンラインでスキルを磨いたり、方法は色々。大切なのは、「好き」という気持ちと、常に新しいことに挑戦する気持ちです!さあ、あなたも魅力的なキャラクターを生み出す仲間入りをしませんか?
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