青二塾に入るには?倍率・学費・声優になるための入塾対策を徹底解説

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「声優になりたい。でも、どこで学べばいいのかわからない」「青二塾ってよく聞くけど、実際どんなところ?」——そんな疑問を持っている人は少なくありません。

青二プロダクション直属の俳優養成所である青二塾は、1年間学んだあとに所属オーディションへと進む仕組みになっています。声優界では最難関のひとつとして知られており、入塾自体が狭き門です。ただし、今からしっかり準備すれば、十分に挑戦できる道は開かれています。

この記事では、青二塾とはどんな場所か、どうすれば入塾できるか、入塾前に何を準備しておくべきかを、説明していきます。

青二塾とはどんな場所?

青二塾は、株式会社青二プロダクションが1982年に設立した附属俳優養成所です。東京校(港区西麻布)と大阪校(大阪市淀川区西中島)の2校があります。

もともと青二塾が作られた背景には、「声優を名乗るだけの安易な養成所が増えすぎている」という危機感がありました。声優である前にまず「俳優」を育てる——これが青二塾の根本にある考え方です。演技・感情表現・ダンス・ナレーションなど、声優スクールでは珍しいカリキュラムが組まれているのも、その哲学の表れです。

塾長を務めるのは声優界の重鎮・古川登志夫さん。青二塾の教育理念の根幹に「人格等身大表現」という概念を据えており、「演技力はその表現者の人格の99%でも101%でもなく100%等身大である」という考え方のもと、まず人格を磨くことが豊かな表現力につながると塾生に伝え続けています。

青二プロダクションとはどんな事務所?

青二プロダクションは1969年創業の老舗声優事務所で、俳優・スタッフを合わせて450名を超える規模を持ちます。神谷浩史さん、島﨑信長さん、津田美波さんをはじめ、アニメ・ゲーム・ナレーション・吹き替えと幅広い分野で活躍する声優が多数所属しています。

青二塾はその事務所が直接運営する養成所ですから、塾生は最初から「青二プロへの所属」を目標に据えてレッスンに臨むことになります。他の養成所のように複数の事務所オーディションを受けるという仕組みではなく、チャンスは1年に一度の卒塾オーディションのみ。その分、覚悟と集中力が問われる場所です。

東京校・大阪校の基本情報を比較

青二塾には東京校と大阪校の2校があります。どちらで学ぶかは今後の活動拠点にも影響するため、受験前に整理しておきましょう。

東京校 大阪校
所在地 港区西麻布 大阪市淀川区西中島
授業形態 全日制(週5日制) 全日制(週5日+隔月1日)
期間 1年制(4月〜翌3月) 1年制(2024年度より変更)
定員 60名(30名×2クラス) 公式サイトで要確認
入塾金 220,000円(税込) 公式サイトで要確認
卒塾公演・オーディション 2月:卒塾公演
3月:青二プロオーディション
1月:卒塾制作
2月:青二プロオーディション

声優の仕事は東京への集中度が高く、長期的にプロとして活動したい場合は東京を拠点にすることを視野に入れる必要があります。地方在住の場合は、大阪校で学んでから東京に移るというルートも選択肢のひとつです。

声優・ナレーターという仕事

まず「声優」「ナレーター」がどんな仕事なのかを整理しておきましょう。

声優は、アニメキャラクターへのアフレコだけでなく、海外ドラマや映画の吹き替え、ゲームのキャラクターボイス、ラジオドラマ、CMなど非常に幅広い現場で活躍します。声だけで感情や人物を表現しなければならないため、演技力・読解力・表現力が三位一体で求められる仕事です。

ナレーターはドキュメンタリー番組や報道番組、企業のプロモーション映像などで情報を声で伝える役割を担います。感情を前面に出すよりも、聴き手に内容をわかりやすく届ける技術が中心になってきます。

青二塾はどちらの道も視野に入れており、入塾後も声優部門・ナレーター部門のどちらかに応じた指導が行われます。

入塾から事務所所属までの流れ

青二塾に入ってから声優として仕事を得るまでには、いくつかのステップがあります。

▼ 東京校の年間スケジュール(目安)

重要イベント
審査・公演
通常授業

ステップ1:入塾オーディションを受ける

まず入塾自体がオーディション制です。一次審査(書類・ボイスサンプル)と二次審査(面接・実技)の2段階があり、合格した60名(東京校)だけが入塾できます。

ステップ2:1年間のカリキュラムを修了する

週5日制の全日制で、4月から翌年3月まで1年間みっちり学びます。東京校では9月に中間審査、2月に卒塾公演、3月に青二プロダクション所属オーディションが行われます(大阪校は1月が卒塾制作、2月がオーディション)。ダブルスクールや働きながらの通塾は想定されていないため、この1年間は青二塾に全力を傾ける覚悟が必要です。

ステップ3:卒塾オーディションを受ける

1年間のレッスンを終えると、青二プロダクションへの所属オーディションが行われます。合格者は「ジュニアタレント(若手声優)」として青二プロに所属し、マネジメントを受けながらプロとして活動していきます。

卒塾オーディションに合格できる割合は高くはなく、長い目で見れば入塾した塾生の中からプロとして正所属になれる人はほんのわずかという厳しい世界です。それでも、入塾した事実そのものが声優を目指す上での大きな一歩になります。

入塾試験の内容・倍率

入塾試験は一次審査と二次審査の2段階で構成されています。倍率はおおよそ3倍程度と言われており、他の養成所と比べると選考基準は厳しめです。以下の図で内容を確認しておきましょう。

一次審査(書類・ボイスサンプル審査)

応募フォームに必要事項を入力し、写真(バストアップ・全身)とボイスサンプルを提出します。一次審査の受験料は無料です。ボイスサンプルは単なる発声録音ではなく、「私と○○」というテーマで自分が関心を持っていることについて450字以内の作文を自分で書き、それを読み上げた音声データを提出するものです。表現の素直さだけでなく、自分の考えを言葉にする力も問われます。

二次審査(実技・面接)

一次審査を通過した人のみ、会場での対面審査に進みます。受験料は5,500円(税込)。実技は「セリフ・ナレーション・歌唱」の3種目で構成されており、歌唱が含まれる点は見落としがちなので注意が必要です。面接では青二プロダクションや声優という仕事に対する理解度、コミュニケーション能力などが問われます。課題は一次審査合格通知と同時にメールで送られます。

ただし「経験者しか受からない」というわけではありません。未経験で合格した人も実際にいます。演じることへの抵抗がなく、自分の言葉で話せる素直さがあれば門戸は開かれています。

入塾資格について

入塾には高卒以上の学歴が必要です(現役の高校生は入塾できません)。また、他のプロダクションやレコード会社と契約・所属中の人は応募できません。未成年の場合は二次審査の際に保護者同意書の提出が求められます。

入塾してからの「もうひとつの壁」——合格率の現実

青二塾の難しさは、入塾試験だけにあるわけではありません。むしろ本当に厳しいのは、入塾後の1年間を経てから待っている卒塾オーディションです。

入塾倍率が約3倍であることを踏まえると、応募者の中でまず入塾できるのは3人に1人。そこからさらに1年間の全日制カリキュラムをやり抜き、卒塾オーディションで青二プロダクションへの所属を勝ち取れるのは、業界の声を総合すると入塾者の中でもひと握りとされています。

「入塾=プロになれる」ではないという現実は、チャレンジ前にしっかり理解しておく必要があります。ただし、こうした厳しさを知ったうえでも挑みたいという気持ちがあるなら、それは本物の動機と言えます。青二塾が評価するのは、まさにそういった「本気」の姿勢です。

また、卒塾後に青二プロへの所属が叶わなかった場合でも、1年間で培った演技力・発声力・表現力は他の事務所のオーディション、あるいは俳優・ナレーターへの転向など、さまざまな道に活かすことができます。

青二塾で学ぶこと

青二塾のカリキュラムは「声優を育てる」ではなく「俳優を育てる」ことを軸にしています。これが他の養成所との最大の違いです。現在の公式カリキュラムには演技・感情表現・ナレーション・アテレコ実習・発声・ダンス・特別講義・卒塾公演の8科目が設けられています。

演技

オリジナルテキストを使い、演技論を徹底的に叩き込みます。演技プランが基準に達するまで何度でも指導が入ります。「本気さと愚直さ」を求められる、妥協のない授業です。塾長・古川登志夫さん自らが担当する演技の授業は、青二塾でしか学べない核心です。

発声・ナレーション

呼吸法や滑舌練習に加え、発声に適した姿勢の習得から始まります。台本を使ったセリフの立体化、つまり「どうすれば言葉が生きるか」を追求します。ナレーションの授業では自分の「地声」を知ることから始まり、ナチュラルに情報を届ける技術を鍛えます。

感情表現

「恥ずかしい」という気持ちを取り払い、喜怒哀楽を豊かに表現する訓練です。「集中=解放」という考え方のもと、自分の実体験から感情を引き出し、表現者として的確に使いこなせるようコントロール力を習得します。

アテレコ実習・ダンス

マイクワークや映像と台本を使ったアテレコ実習では、自社スタジオでプロと同じ環境を経験します。ダンスは体幹トレーニングとリズム感の養成が目的で、表現者として「見られること」を意識する訓練でもあります。

特別講義

通常の授業とは別に、年に数回の特別講義があります。青二プロ所属の現役声優や業界関係者が講師を務め、現場のリアルな話を聞くことができます。

費用と制度

青二塾の学費は声優養成所の中でも高い水準にあります。費用の全体感を把握したうえで、使える制度を確認しましょう。

費用の種類 金額(東京校・税込) 備考
入塾金 220,000円 入塾時のみ。返還不可。
前期受講料 440,000円 入塾時に納入
後期受講料 440,000円 9月末日までに納入
二次審査受験料 5,500円 一次審査は無料

特待生制度

青二プロダクション主催の「声優・ナレーター発掘オーディション」に合格した場合、青二塾の授業料が全額または半額免除になる特待生として入塾できます。このオーディションに合格できれば金銭的な負担を大幅に抑えられます。

国の教育ローン

分割払いを希望する場合は、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」を利用することができます。お近くの銀行・信用金庫でも取り扱いがあるので、経済的な理由で諦める前に確認してみてください。

今からできる準備

青二塾への入塾を目標にするなら、今から積み上げておけることがいくつかあります。在学中から少しずつ始めておくと、卒業後の動き出しが格段に変わります。

声と言葉の基礎を鍛える

発声・滑舌の練習は早く始めるほど有利です。「あいうえお」の口の形から丁寧に習慣づけること、アナウンサーの発声練習テキストや早口言葉などを毎日続けるだけでも、1年後には大きな差が出ます。録音して自分の声を聴き返す習慣をつけると客観的に改善点が見えやすくなります。

演劇・演技を経験しておく

学校の演劇部や地域のワークショップに参加しておくことは、入塾試験でも入塾後のレッスンでも大いに活きます。「演じることへの抵抗をなくす」という点では、本番の舞台経験に勝るものはありません。専門学校や声優スクールに通ってから入塾する人も多く、こうした経験の積み重ねが選考時の差になることもあります。

アニメ・ドラマ・映画をよく観る

作品を観るときに「どんな演技をしているか」「どんな声色を使っているか」という視点を意識するだけで、表現の引き出しが増えていきます。特に吹き替え作品と原語版を見比べる習慣は、声優の仕事に対する理解を深めるうえでとても有効です。

文章を書く力をつける

一次審査のボイスサンプルは「私と○○」というテーマの作文(450字以内)を自分で書き、それを読み上げた音声データとして提出します。つまり文章を書く力が試験のスタートラインから問われます。日頃から自分の関心ごとや考えを文章にまとめる習慣をつけておくことが、そのまま一次試験対策になります。

高校卒業後のスケジュールを考えておく

青二塾は高卒以上が対象で、在学中は入塾できません。卒業後すぐに入塾を目指すのか、ほかの声優スクールで基礎を固めてから挑戦するのかを、早めに考えておくことが大切です。入塾後は1年間ほぼ毎日通学が必要になるため、生活費や引越しの準備(地方から来る場合は特に)も含めて計画を立てておきましょう。

「俳優を育てる」という独自の哲学

ほとんどの声優スクールがマイクの前での演技やキャラクターボイスの表現を中心に教えるのに対し、青二塾がひたすら「俳優としての身体と感情」を磨くことにこだわる理由は、単に伝統やこだわりだけではありません。

声優の仕事は、マイク前だけで完結しない場面が増えています。舞台朗読劇、アニメイベントでのライブパフォーマンス、映像への出演——プロとして長く活躍するには、「声だけ」では対応できない現場が確実に増えているのです。

青二塾が全身の演技・感情表現・ダンスまで取り入れているのは、そうした時代の変化を見据えた判断でもあります。「優れた声優は、優れた俳優でもある」という塾の言葉は、現代の声優業界のリアルを射抜いている言葉でもあります。

これは言い換えると、青二塾で学ぶことは「声優になること」以上の何かを身につける経験になり得るということです。仮に卒塾オーディションで青二プロへの所属が叶わなかったとしても、俳優としての素地を持った表現者として、別の道を切り拓いていける土台が形成されます。

よくある質問

高校在学中に青二塾に入ることはできますか?
入塾資格は高卒以上です。現役の高校生は入塾できません。高校卒業後に改めて出願するか、専門学校や声優スクールで基礎を積んでから挑戦する人が多いです。
未経験でも受かりますか?
未経験で合格した人は実際にいます。ただし、複数年にわたって声優レッスンを受けてきた人とも同じ土俵に立つことになります。完全未経験であれば、演技ワークショップや声優スクールで基礎を積んでから挑戦するほうが現実的です。「演じることが好き」「コミュニケーションに抵抗がない」という素直さは、経験がなくても評価される部分です。
社会人でも通えますか?
青二塾は週5日制の全日制のため、会社員が働きながら通うことは実質的に難しい仕組みです。入塾を真剣に考えるなら、その1年間は青二塾に専念できる状況を作ることが前提になります。退職・休職の可否や生活費の計画を事前に整えたうえで挑む社会人もいます。
大阪校と東京校、どちらがよいですか?
東京校・大阪校ともに週5日制の全日制1年制という点は共通ですが、スケジュールが異なります。東京校は2月が卒塾公演・3月が青二プロダクション所属オーディション、大阪校は1月が卒塾制作・2月がオーディションと、大阪校のほうが1ヶ月早く進みます。声優の仕事は東京に集中しているため、将来的に本格的な活動を目指すなら東京への拠点移動も視野に入れておく必要があります。
特待生制度を使うにはどうすればよいですか?
青二プロダクションが毎年実施している「声優・ナレーター発掘オーディション」に合格すると、青二塾の授業料が全額または半額免除になる特待生として入塾できます。こちらは別途応募が必要で、オーディションの詳細は青二プロダクションの公式サイトで確認できます。
入塾試験に向けて何をしておくといいですか?
一次審査のボイスサンプルは「私と○○」というテーマで作文を書き、それを読み上げた音声データを提出します。普段から自分の考えを文章にまとめる練習をしておくことが大切です。二次審査の実技はセリフ・ナレーション・歌唱の3種目。特に歌唱は見落とされがちなので、基礎的な発声と音程感は事前に練習しておきましょう。面接では「なぜ青二塾なのか」「声優・ナレーターとしてどんな仕事をしたいか」を自分の言葉で語れるよう整理しておくことが重要です。
在学中にアルバイトはできますか?
芸能活動は在塾中一切できませんが、時間の融通が利くアルバイトは状況に応じて可能です(青二プロダクション公式サイトにも明記されています)。ただし週5日制の全日制であるため、スケジュールはかなりタイトになります。生活費の計画は入塾前にしっかり立てておくことが大切です。

青二塾を目指すなら

青二塾は決して楽な場所ではありません。それでも、声優・ナレーターという仕事に本気で向き合いたいなら、これほど真剣にプロを育てようとしている場所は多くありません。今できることを積み上げながら、その門を叩く準備を始めてみてください。

まずは青二塾公式サイトから募集要項をダウンロードして、説明会の日程・試験スケジュールと自分の卒業時期を照らし合わせてみましょう。「いつ入塾できるか」が明確になると、それまでの準備期間の使い方も具体的に見えてきます。

※本記事は青二塾公式サイトの2025年度募集要項(第47期生)および公開情報をもとに執筆しています。最新情報は青二塾公式サイトでご確認ください。

 

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