【土木工学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
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投稿日:2024年3月14日 | 最終更新日:2024年4月3日
【土木工学】は何が学べる?
土木工学はインフラストラクチャーの名前の通り、社会の基盤を下支えする重要な学問で、土木構造物やインフラの設計・建設・管理について安全性・持続可能性・効率性などの観点から学んでいきます。土木工学は歴史のある学問分野で、古くは江戸時代の治水工事や飲料水確保のための水路工事などが行われてきました。
土木工学では、快適な生活のための住宅や施設の設計・施工から都市や地域の開発計画に至るまで幅広く研究します。構造物やインフラの設計から、維持管理に関わる広範な技術やスキルを身につけ、社会の基盤整備に貢献します。社会を支える施設の建設・維持管理と、自然環境の維持を工学的な観点から学びます。
土木工学は具体的には、道路、港湾、上下水道、ダム、トンネルなどの施設や河川、海岸などを対象に、安全で快適に人が利用できるように計画・造成・管理するための知識や技術を身につけていきます。土木工学を学ぶことで建設コンサルタントなどを目指すことができます。
【土木工学】とは、どんな学問?
また、土木工学は災害対策のうえで重要な役割を果たしています。近年、地球規模の激しい気候変動から台風や大雨による気象災害が増加しています。河川の氾濫による浸水被害や交通機関の麻痺などが大きな社会問題になっており、これらの解消は喫緊の課題です。土木工学は河川の氾濫を防ぐスーパー堤防の建設や、気象災害や地震に強いリニアモーターカーの南アルプストンネル工事によって早期開通を手助けし、課題解決に役立っています。
このように、自然災害に対して土木工学に求められているのは、最新技術を活用して人々の暮らしを安全に守ることです。同時に、大がかりな工事による環境汚染の影響にも目を配る必要があります。気候変動への早期対応が迫られる現代において、土木工学に求められる役割は非常に大きいといえるでしょう。
【土木工学】に関連する学部
また、学科やコース名などに「土木」「まちづくり」「社会」「環境」などとついている場合があります。
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【土木工学】で学ぶ科目
【土木工学】に向いている人
土木工学は建物をゼロから作り上げていくプロセスに関わるため、大きなやりがいを実感できる分野です。土木工学に向いている人は、建物や建築が好きでこの分野に貢献したい人、ビルやスタジアムなどの建設に関わってみたい人、ものづくりが好きな人、何かを形にしたいと思っている人、美的センスがある人、地道に努力を積み重ねていけるような根気のある人、誰も見たことのない建造物を作り出せる独創的な人、などです。気質としては、縁の下の力持ちの人が土木工学に向いています。
土木工事は一人でできるものではなく、仲間とチームを組んで行う共同作業・集団作業であるため、協調性やコミュニケーション能力がある人も土木工学に向いています。他分野と連携するうえで、ひとつの専門領域にこだわらず、全体を見通せるような視野の広さがあることも土木工学に向いています。
さらに、土木工学は人命に関わる社会的に重要な学問分野であり、責任感の強い人や、自然災害から多くの人々を救いたいという使命感のある人が土木工学に向いているといえます。
【土木工学】で目指せる職業/資格
土木工学を学ぶことで目指せる資格には、土木施工管理技士、建設機械施工技士、技術士、コンクリート診断士、コンクリート技士、測量士、下水道技術検定などがあります。
大学によっては、指定の科目を修得して卒業すれば一級建築士試験や二級建築士試験の受験資格が得られる学校もあります。
土木工学を学ぶことで目指せる職業としては、ダムや橋梁、道路などを作る際の、計画・設計・施工・維持管理といった一連の実務を担当する技術職です。設計・計画・調査に特化した建設コンサルタントや、建設関連、あるいは施工・維持管理に特化した土木建築系の民間企業、国土交通省や都道府県庁などの公的機関を目指すことができます。
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