【建築学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
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投稿日:2024年3月14日 | 最終更新日:2024年4月3日
【建築学】は何が学べる?
建築学で学ぶ内容には、 建物や構造物の設計に関する「建築設計」や、建築の歴史的な発展や異なる建築様式、時代背景に基づく建築の変遷をたどる「建築史」、建築における構築プロセスや施工技術に関する知識を学ぶ「建築技術」などの分野が含まれます。
建築学は社会との関わりが深い分野です。東京オリンピックや大阪万国博覧会などの国際的なイベントでは、スタジアムや会場の建造方法がしばしば議論になりました。その背景には、斬新かつ国際的で先進的な意匠の追究と、公的な要請とのジレンマがありますが、これは特殊な建造物に限らず、一般の建築でも同じことです。
建築家は、永続的に使用できるデザインを追究しつつも、現実的な予算の制約や旧来の価値観を保つためのバランス感覚が常に求められます。また、ジェンダー問題や、バリアフリーなど人権意識にも配慮する必要があります。グローバル化がますます進み、変化し続ける現代社会において、建築学に求められる役割は今後ますます大きくなっていくことでしょう。建築学を学ぶと、建築家や大工、設計者、建築技師、都市計画者、建築プロジェクトマネージャーなどを目指すことができます。
【建築学】とは、どんな学問?
このように建築学は、快適な生活のための住宅や施設の設計・施工から、都市や地域の開発計画まで幅広く研究します。 建物の構造や材料、建築方法、さらに快適な室内についても世界の建築文化の流れや建物のデザインなどを参照しつつ、総合的に学んでいきます。
建築学は歴史的に表現手段としても重要であることから、社会学や教育系や芸術系の科目との関連もあります。その意味では、建築学は設計や構造力学などに通じる理系的・工学的要素が要求されると同時に、歴史・文化・デザインなど人文学的・美学的な教養も必要な学問であるともいえます。別の観点では、建築学は非言語コミュニケーションの側面もあり、グローバル社会に適した意義のある学問分野といえるでしょう。
【建築学】に関連する学部
学科やコース名などには「建築」「デザイン」がついていることが多いです。
建築学を学べる大学はこちら
【建築学】で学ぶ科目
【建築学】に向いている人
建築学は建物をゼロから作り上げていくため、大きなやりがいを実感できる分野です。建築学に向いている人は、さまざまな建物や建築に興味がある人、ビルやスタジアムなど新たな建築を自分で建ててみたい人、ものづくりが好きな人、美的センスがある人、地道に努力を積み重ねていけるような根気のある人、誰も見たことのない建造物を作り出せる独創的な人、などです。
また、他分野と連携するうえで、ひとつの専門領域にこだわらず、全体を見通せるような視野の広さがあることも建築学に向いています。大がかりな建築ほど一人でできるものではなく、仲間とチームを組んで行う共同作業・集団作業であるため、協調性やコミュニケーション能力がある人も建築学に向いています。
他には、国内外の世界遺産など建築を巡る旅行が好きな人、論理的思考が得意な人、理数系に強いこと、歴史や文化に興味がある人、知的好奇心が旺盛で行動力がある人が建築学に向いているといえます。
【建築学】で目指せる職業/資格
建築学を学ぶことで目指せる資格には、一級建築士、二級建築士、木造建築士、建築設備士、建築積算士、建築施工管理技士、管工事施工管理技士、宅地建物取引士などがあります。
建築学を学ぶことで目指せる職業としては、建築家や大工のほか、設計者、建築技師、都市計画者、建築のプロジェクトマネージャー、デザイナー、インテリアコーディネーターなどを目指すことができます。
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