【環境科学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
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投稿日:2024年3月14日 | 最終更新日:2024年3月14日
【環境科学】は何が学べる?
世界的な気候変動や長年にわたって続く環境破壊から近年、「持続可能な開発目標(SDGs)」を目指した環境保護運動が活発化しています。数年前にスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏が当時の米ドナルド・トランプ大統領に環境保護を強く訴えたように、環境科学は今や国際政治と切っても切り離せず、発言力のある分野です。このように、環境科学には世界的な注目が大きく集まっています。
環境科学には、46億年前の地球の成り立ち以来、近年問題視されている現代的な環境課題まで、時空を超えた普遍的な問題意識をもって向き合う姿勢が必要です。温暖化現象ひとつとっても、近代の数百年間だけで捉えず、巨視的なスパンで考える必要があります。さらに、環境を大気圏にまで広げると、使用されなくなった人工衛星等によるいわゆる「宇宙ゴミ」問題も生じており、環境科学は今後ますます発展が望まれる分野といえます。
【環境科学】とは、どんな学問?
近年、大規模な気候変動の影響で、地球環境やその生態系は大きな影響を受けています。前例のない人口爆発や、それによって引き起こされる二酸化炭素を始めとする温室効果ガス排出による地球温暖化、及び食糧不足・水不足の問題は非常に深刻で、解決待ったなしの状態にあります。そうしたさまざまな環境問題について体系的に学ぶことは、もはや環境学の専門家のみならず、多くの人々にとって現在の社会情勢を正確に理解するうえで必須項目といえます。
現在、カーボンニュートラルによる「脱炭素社会化」を目指し、諸外国は工場の排ガス規制やガソリン車の規制を進め、およそ2030年までに電気自動車(EV)に切り替える目標を立てています。中国・米国など各国に比べてEV化は立ち遅れている日本ですが、わが国独自で開発されている次世代鉄道のリニアモーターカーは、環境にやさしい新時代の交通機関として海外からも注目を浴びています。水資源が豊かという地質学的特徴もあり、日本の環境科学に果たす役割は小さくないといえるでしょう。
【環境科学】に関連する学部
また、学科やコース名などに「環境」とついている場合が多いので、注意して検索してみましょう。
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【環境科学】で学ぶ科目
これらの講義のほか、実習やフィールドワークも盛んに行われています。
【環境科学】に向いている人
フィールドワークも多いため、キャンプや山登りが得意など、広くアウトドアが好きであることも環境科学に向いています。
環境科学は机上の学問ではなく、現実社会の有り様を対象にした学問です。ときには環境活動家のグレタ・トゥーンベリ氏のように、政治や行政相手にも適切かつ合法的な手段で訴え、世論を正しく誘導することも大事です。よって、常識的な範囲で行動力を備えていることも環境科学に向いているといえます。
また、環境科学は、爆発的な人口増加による世界的な食料供給・食糧難などの難題に直面しており、新たな技術に興味・関心がある人、独創的なアイディアをもっている人など、知的好奇心が旺盛な人にも向いているといえます。
【環境科学】で目指せる職業/資格
環境科学を学ぶことで目指せる職業としては、学校教員、環境計量士、気象予報士、環境カウンセラー、森林インストラクター、公害防止管理者、環境活動家など、広く環境関係の職業を目指すことができます。また、環境ビジネスを手掛ける民間企業や研究所、環境省や都道府県庁のような公的機関を目指すこともできます。
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