【材料工学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
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投稿日:2024年3月14日 | 最終更新日:2024年3月14日
【材料工学】は何が学べる?
現代社会を支えているさまざまなテクノロジーは材料工学の大きな恩恵を受けているといえます。たとえば、寒い季節でも暖かい素材の衣服には、化学的に開発された新素材が使われています。スマートフォンやタブレットを構成しているICには、シリコンなどの半導体材料が用いられています。地球温暖化防止のための脱炭素化の主役である電気自動車に搭載されているバッテリーには、無機材料であるリチウムイオン充電池が使用されています。
このように、私たちの日常生活に化学を応用するためには、物質の基本単位となる元素の知識や分子の性質を記述する化学の基本原則を、実際の問題や技術に当てはめていく材料工学が不可欠です。材料工学を学ぶと、材料メーカー、化学メーカー、食品メーカーなど、ものづくり産業の開発者を目指すことができます。
【材料工学】とは、どんな学問?
さまざまな材料によって作られるテクノロジーを基盤とする現代社会において、材料工学の可能性はたいへん大きいものです。たとえば、コンピュータを構成する半導体の材料ひとつとっても、よく知られているシリコンのほか、ゲルマニウム・セレン・ヒ化ガリウム・炭化ケイ素・リン化インジウム・窒化ガリウムなど多様な種類があります。
このように元素自体の種類は限られているものの、それらの組み合わせによってほぼ無限の種類の材料が考えられるため、開発応用の可能性は大きく広がっています。材料工学の適用範囲は広範で、医療、農業、食品、エレクトロニクス、宇宙など幅広い分野で実践的な研究が行われています。テーマのひとつである新素材の開発では、高分子材料、生体材料、セラミックスなどを扱っています。
材料工学は、いわば化学と工学を使った「ものづくり」の学問であり、化学だけでなく、電気工学・電子工学・情報工学などの理工学と複合的な研究が行われます。化学の基礎的な素養があり、かつ基礎法則を解明する研究よりも、日常用いられる新素材の開発など産業応用や社会応用のほうにより興味のある人にとって、材料工学は満足のいくフィールドになることでしょう。
【材料工学】に関連する学部
学科やコース名などに「材料」「マテリアル」がついている場合が多いので、注意して検索してみましょう。
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【材料工学】で学ぶ科目
【材料工学】に向いている人
また、物理学や化学など理系科目が好きな人、身の回りの工業製品の原理や仕組みに詳しい人、技術全般に興味・関心がある人、数理的センスがある人、社会と積極的に関わりをもちたい人、独創的なアイディアをもっている人など、知的好奇心が旺盛な人が材料工学に向いているといえます。
物質をさまざまにデザインすることで、新しい機能を導き出すことが材料工学の使命であるため、「人の役に立ちたい」と思えるような性格や人間性をもっていることも材料工学に向いているといえます。
【材料工学】で目指せる職業/資格
材料工学を学ぶことで目指せる職業としては、材料系のメーカーはもちろん、電機、自動車、印刷、重工業など、幅広い分野の技術者があります。 また、化学メーカー、食品メーカーなどで開発者を目指すこともできます。
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