【国際文化学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
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投稿日:2024年2月28日 | 最終更新日:2024年3月18日
【国際文化学】って何が学べる?
国際的視点や比較文化的視点を重視しながら、文化を共有する集団を民族、言語、国家、宗教、小集団や大衆などさまざまな側面で捉え、学際的・実証的に分析します。
国際文化学の学びでは、国際コミュニケーション論や語学、文化人類学、民族文化論などの基礎研究分野で異文化理解に不可欠な知識やスキルを身につけます。
次に、国際関係学、平和学、現代社会学などの応用研究分野で国際社会に起こる課題を、文化の視点から捉えて解決策を探ります。最後に、文学史、文化史などの個別研究分野で、各国の文化の特徴や背景を深く理解します。
国際文化学を学ぶことで、自分たちとは異なる社会文化について考察し、それらを互いに比較し、「文化とは何か」「人間とは何か」を考えることができます。
また、国際社会で対立ではなく共存の道を探るために、諸国の異文化間相互理解をどのように図ればよいかを研究することができます。
さらに、世界各地域から言葉の壁を越えて発信される音楽、絵画、映像、ダンスなどの表象文化がどのように情報伝達され、受け取られるのかなど文化への理解が国・民族・性別を超えて人と人を結び付ける方法論を研究することができます。
【国際文化学】とはどんな学問?
文化とは、人間が生きるために創り出したさまざまな価値観や慣習、表現形式などの総体です。
文化は人間の思考や行動に大きな影響を与えますが、同時に人間の思考や行動によって変化していきます。一つの国や民族に限定されるものではなく、地域や時代、社会階層や性別、個人や集団などさまざまな要素によって多様な形をとるのが文化なのです。
国際文化学では、このような多様な文化を、歴史的・地域的・社会的・個人的な文脈の中で理解しようとします。また、文化の違いがもたらす問題や課題に対して、どのように対処すべきかを考えます。
例えば、国際紛争やテロリズム、人権侵害や差別、環境破壊や貧困などは、文化の違いが原因や要因となっている場合が多くあります。
これらの問題を解決するためには、文化の違いを無視するのではなく、文化の違いを認め、尊重し、対話し、協力することが必要です。
国際文化学は、文化の違いを尊重し、国際社会の課題に挑む学問です。文化の違いを理解し、異文化間のコミュニケーションや協働を促進することで、より平和で豊かな世界を実現することを目指します。
【国際文化学】に関連する学部
国際文化学は、学際的な学問であるため文学部や人文学部、外国語学部や国際学部、社会学部や教育学部などさまざまな学部に国際文化学に関連する学科やコースが設置されています。
国際文化学を学べる学部の中でも、国際文化学部や国際文化学科という名称のものは、国際文化学を専門的に学ぶことができます。
国際文化学部や国際文化学科では、国際文化学の基礎的な知識や理論を学ぶとともに、各国の文化や言語を深く学ぶことができます。また、留学やフィールドワークなどの実践的なプログラムも充実しており、現地の文化を体感することができます。
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【国際文化学】で学ぶ科目
国際文化学では、以下のような科目を学びます。
国際コミュニケーション論
異文化間のコミュニケーションの理論や方法を学びます。言語や非言語的な要素がコミュニケーションにどのように影響するか、コミュニケーションの障害や誤解をどのように解決するかなどを研究します。
語学
英語やフランス語、中国語などの外国語を学びます。外国語を学ぶことで、異文化とのコミュニケーション能力や国際感覚を養います。また、外国語の文化や歴史、社会などについても学びます。
文化人類学
人間の文化の起源や発展、多様性や共通性を学びます。人間の文化がどのように形成され、変化し、伝承されるか、文化の要素や機能、分類や比較などを研究します。
民族文化論
特定の民族や地域の文化を学びます。アジアやアフリカ、ヨーロッパなどの文化圏の特徴や歴史、社会、芸術などを分析します。また、グローバル化や移民などの現象が文化に与える影響についても考えます。
国際関係学
国際社会の構造や動態、問題や課題を学びます。国家や国際機関、非政府組織などの役割や関係、国際紛争や協力、安全保障や人権などのテーマを研究します。
平和学
平和とは何か、平和をどのように実現するかを学びます。戦争や暴力の原因や影響、平和の条件や要素、平和構築や平和維持の方法や事例などを研究します。
現代社会学
現代社会の特徴や問題を学びます。グローバル化や情報化、多文化主義やジェンダーなどの概念や現象、社会の変化や課題、社会の分析や評価などを研究します。
【国際文化学】に向いている人
国際文化学では、世界のさまざまな文化を学びますが、それだけではなく、文化の違いを尊重し、異文化間のコミュニケーションや協力を促進することも目指します。
そのため、国際文化学に向いている人は、以下のような特徴を持っていると良いでしょう。
異文化に対する好奇心や関心が強い
国際文化学では、自分の文化とは異なる文化に触れる機会が多くあります。
そのため、異文化に対する好奇心や関心が強い人は、国際文化学に向いています。
異文化に対する好奇心や関心が強い人は、異文化に対して偏見や先入観を持たず、オープンマインドで学ぶことができます。
異文化に対する理解や尊重ができる
国際文化学では、文化の違いがもたらす問題や課題に対して、どのように対処すべきかを考えます。
そのため、異文化に対する理解や尊重ができる人は、国際文化学に向いています。
異文化に対する理解や尊重ができる人は、文化の違いを認め、対話し、協力することができます。
国際社会で貢献したいという志向が強い
国際文化学では、国際社会で活躍できる人材を育てることを目指します。
そのため、国際社会で貢献したいという志向が強い人は、国際文化学に向いています。
国際社会で貢献したいという志向が強い人は、国際社会の課題に対して、積極的に取り組むことができます。
国際文化学に向いている人は、異文化に興味があり、国際社会で貢献したい人です。国際文化学を学ぶことで、自分の可能性を広げることができます。
【国際文化学】で目指せる職業/資格
国連職員や外交官
国連職員や外交官は、国際社会での協力や交渉を行う職業です。国際文化学で学んだ異文化理解や国際コミュニケーションのスキルが役立ちます。国連職員や外交官になるためには、国連や外務省などの試験や採用試験に合格する必要があります。
NGO/NPOやボランティア
NGO/NPOやボランティアは、国際社会での支援や活動を行う職業です。国際文化学で学んだ平和学や現代社会学の知識が役立ちます。NGO/NPOやボランティアになるためには、各団体の募集や選考に応募する必要があります。
翻訳家や通訳
翻訳家や通訳は、言語の壁を越えてコミュニケーションを行う職業です。国際文化学で学んだ語学や文化人類学の知識が役立ちます。翻訳家や通訳になるためには、各言語の資格や実務経験が必要です。
教育関係や研究者
教育関係や研究者は、国際文化学の知識や教育を行う職業です。国際文化学で学んだ文学史や文化史の知識が役立ちます。教育関係や研究者になるためには、教員免許や博士号などの資格が必要です。
企業やメディア
国際社会でのビジネスや情報発信を行う企業やメディアで働くことも、国際文化学で学んだ国際関係学や国際コミュニケーション論の知識が役立ちます。
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