保育士になるには

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保育士になるには、この2ルート!

ルート①

指定保育士養成施設を卒業

大学・短大・専門学校などで
必要な科目や実習を履修
↓
保育士試験は原則不要

または

ルート②

保育士試験に合格

大学・短大・一定の専門学校の卒業者など、
受験資格を満たす人が受験
↓
試験合格+保育士登録

高校卒業後に保育士を目指すなら、大学・短大・専門学校などの指定保育士養成施設で学ぶ方法が代表的です。

保育士の概要や仕事内容

保育士とは

保育士とは、専門的な知識や技術をもとに子どもの保育を行い、保護者への子育て支援や助言なども行う仕事です。

保育所をはじめ、認定こども園や児童福祉施設など、さまざまな場所で活躍しています。

保育所では、主に0歳から小学校入学前までの子どもたちと関わります。食事や着替え、排せつなどの生活をサポートするだけでなく、遊びや活動を通して子どもの心や体の発達を支えることも大切な役割です。

また、子どもの性格や発達のスピードは一人ひとり違います。そのため、保育士にはそれぞれの子どもの様子をよく見ながら、年齢や発達に合わせて適切に関わることが求められます。

さらに、保育士は子どもだけでなく保護者を支える仕事でもあります。日々の子どもの様子を伝えたり、子育てについて相談を受けたりするなど、家庭と連携しながら子どもの成長を支えていきます。

保育士の仕事内容とは

保育士の仕事内容は、子どものお世話だけではありません。

年齢や発達に応じて、食事や着替え、排せつ、睡眠などの基本的な生活習慣を身につけられるようサポートします。

また、絵本の読み聞かせや歌、お絵かき、工作、運動、屋外遊びなどを通して、子どもの興味や好奇心を広げることも大切な仕事です。

特に0歳児や1歳児などの乳児を担当する場合は、食事やおむつ交換、午睡など身の回りのお世話をする機会も多くなります。年齢が上がるにつれて、自分でできることを増やしたり、友達との関わり方を学んだりできるようサポートしていきます。

そのほかにも、次のような仕事があります。

  • 保護者への連絡・相談対応
  • 保育記録や連絡帳の作成
  • 保育計画や指導案の作成
  • 行事の企画・準備
  • 園内の清掃や安全確認
  • 職員同士の打ち合わせ
  • 保育教材や制作物の準備

子どもたちが安全に過ごせる環境をつくりながら、保護者やほかの職員と協力して保育を進めていくことが、保育士の大切な役割です。

保育士になる方法

保育士になる代表的な方法は、「指定保育士養成施設を卒業する方法」と「保育士試験に合格する方法」の2つです。

①指定保育士養成施設を卒業する

高校卒業後に、厚生労働大臣や都道府県知事などの指定を受けた「指定保育士養成施設」へ進学する方法です。

指定保育士養成施設には、大学・短期大学・専門学校などがあります。

学校で保育に必要な科目や実習を履修し、所定の課程を修了して卒業すれば、保育士試験を受験せずに保育士資格の取得要件を満たすことができます。

2025年4月1日時点では、全国に667か所の指定保育士養成施設があります。内訳は大学284か所、短期大学219か所、専修学校153か所、その他の施設11か所です。

高校卒業後から保育士を目指す場合は、このルートが一般的です。

学校で基礎から学べるだけでなく、保育所や児童福祉施設などで実習を経験できることも大きなメリットです。

②保育士試験に合格する

もうひとつは、各都道府県が実施する保育士試験に合格する方法です。

大学や短期大学を卒業した人など、所定の受験資格を満たしていれば、保育士養成施設を卒業していなくても受験できます。

独学や通信講座などを利用して試験対策を行い、資格取得を目指すことも可能です。

ただし、保育士試験では幅広い分野から出題されるため、計画的な学習が必要です。

また、保育士資格を取得しただけでは、まだ「保育士」として業務を行うことはできません。

資格取得後、都道府県知事への保育士登録を行い、「保育士証」の交付を受けてから保育士として働くことになります。

保育士に必要な資格

保育士として働くために必要なのが、国家資格である「保育士資格」です。

保育士は児童福祉法に定められた資格で、名称独占資格でもあります。

資格取得の要件を満たした後、都道府県に保育士登録を行うことで、保育士として働けるようになります。

幼稚園で「幼稚園教諭」として働くためには、保育士資格とは別に幼稚園教諭免許状が必要です。

認定こども園などでは両方の資格・免許が役立つ場合もあるため、学校を選ぶ際には「保育士資格だけを取得するのか」「幼稚園教諭免許状もあわせて目指すのか」を確認しておくとよいでしょう。

保育士試験の難易度・試験内容

保育士試験は、筆記試験と実技試験で構成されています。

令和7年度の保育士試験では、受験申請者数54,807人に対して合格者数は10,621人でした。受験申請者数をもとに計算すると、合格者の割合は約19.4%です。

ただし、保育士試験には一度合格した筆記試験科目が一定期間免除される制度があります。そのため、すべての科目を一度に合格する必要はなく、複数回に分けて資格取得を目指すこともできます。

保育士試験概要(2026年のスケジュール例)

項目 内容
前期筆記試験 2026年4月18日(土)・19日(日)
前期実技試験 2026年6月28日(日)
後期筆記試験 2026年10月24日(土)・25日(日)
後期実技試験 2026年12月13日(日)
受験手数料 12,700円
※申請方法に応じて事務手数料や郵送料などが別途必要
試験形式 筆記試験・実技試験
筆記試験の合格基準 原則として各科目で満点の60%以上

※2026年9月時点の情報です。試験日程・受験方法などの最新情報は、保育士試験事務センターで確認してください。

保育士試験の受験資格

保育士試験には受験資格があります。

例えば、大学・短期大学などを卒業した人や、一定の条件を満たす専門学校を卒業した人などが対象です。

高校卒業者については、卒業時期や児童福祉施設などでの実務経験によって受験資格が異なります。

また、大学に一定期間在学して所定の単位数を修得している場合などにも受験資格が認められるケースがあります。

受験資格は学歴や卒業時期などによって細かく条件が分かれているため、自分が受験できるかどうかは保育士試験事務センターの最新情報を確認しましょう。

保育士の将来性

少子化が進んでいる一方で、保育士には現在も高い求人需要があります。子どもの保育だけでなく、保護者への子育て支援や多様な保育ニーズへの対応など、保育士が担う役割は広がっています。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、令和7年度の保育士の全国有効求人倍率は3.37倍です。

これは、保育士を求める求人が求職者数を上回っていることを示しています。

一方で、以前社会問題となっていた待機児童は全国的に大きく減少しており、「待機児童が多いから保育士の需要が高い」と単純に説明することはできなくなっています。

これからの保育では、通常の保育所だけでなく、認定こども園や小規模保育、障害児支援、子育て支援など、さまざまなニーズへの対応が求められます。

また、保育記録や事務作業などではICTの活用が進んでいますが、子どもの表情や体調の変化を読み取ったり、一人ひとりに合わせて声をかけたりする仕事は、人と人との関わりが欠かせません。

そのため、保育士は今後も社会に必要とされる職業のひとつだと考えられます。

保育士の主な就職先

「保育士=保育園」というイメージがあるかもしれませんが、保育士資格を活かせる職場は保育所だけではありません。

代表的な就職先には、次のような施設があります。

  • 保育所
  • 認定こども園
  • 小規模保育事業所
  • 企業内・事業所内保育施設
  • 乳児院
  • 児童養護施設
  • 障害児入所施設
  • 児童発達支援施設
  • 放課後等デイサービス
  • 児童館など

公立の保育所で正規職員として働く場合は、自治体が実施する採用試験などを受けるのが一般的です。採用方法や応募条件は自治体によって異なります。

私立保育所の場合は、社会福祉法人や学校法人、株式会社など、それぞれの運営法人が採用を行います。

園によって保育方針や勤務条件、福利厚生なども異なるため、就職先を選ぶときには給与だけでなく、保育方針や職場の雰囲気、休日、研修制度なども確認するとよいでしょう。

保育士の平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、保育士の全国平均年収は427.6万円です。

これは令和7年賃金構造基本統計調査をもとにしたデータです。平均年齢は40.3歳となっています。

ただし、実際の年収は勤務先や地域、年齢、経験年数、役職、雇用形態などによって大きく変わります。

また、ハローワーク求人統計による令和7年度の保育士の求人賃金は、全国平均で月額23.9万円となっています。

経験を積んで主任保育士や施設長などの役職に就いた場合は、給与が上がることもあります。

保育士を目指して学校を選ぶ際には、資格取得だけでなく、卒業後の就職先やキャリアアップについても確認しておくとよいでしょう。

保育士に向いているのはこんな人

保育士は、子どもと長い時間を過ごし、その成長を近くで支える仕事です。

そのため、「子どもが好き」という気持ちは大切です。ただし、それだけでなく、一人ひとりの子どもの様子を丁寧に観察できることも求められます。

子どもは、自分の体調や気持ちをうまく言葉で伝えられないことがあります。いつもと違う表情や行動に気づき、必要に応じて周囲の職員と相談しながら対応する観察力や判断力が必要です。

また、保育士は多くの子どもを見守りながら、保護者対応や記録作成、行事の準備なども行います。そのため、周囲と協力できるコミュニケーション力も重要です。

体を動かして子どもと遊んだり、抱っこをしたりすることも多いため、一定の体力も必要になります。

「子どもの成長を支えたい」「人と関わる仕事がしたい」「誰かの役に立つ仕事がしたい」という人にとって、保育士はやりがいを感じやすい仕事でしょう。

保育士に関連する職業や資格

保育士に関連する職業

保育士と同じように子どもの成長や生活を支える仕事には、幼稚園教諭やベビーシッターなどがあります。

幼稚園教諭は、幼稚園で幼児教育を行う仕事です。保育士とは必要な資格が異なり、幼稚園教諭として働くには幼稚園教諭免許状が必要です。

また、個人宅などで子どもの世話をするベビーシッターや、海外で子どもの生活・教育を支援する「ナニー」と呼ばれる仕事もあります。

子どもと関わる仕事を目指すなら、それぞれの仕事内容や必要な資格を比較し、自分に合った進路を考えてみましょう。

保育士に関連する資格・免許

保育士とあわせて取得を目指せる代表的な資格・免許には、次のようなものがあります。

  • 幼稚園教諭免許状
  • 社会福祉士
  • 社会福祉主事任用資格
  • 子育て支援員
  • 認定絵本士
  • ベビーシッター関連の民間資格

学校によって取得できる資格は異なります。

特に保育士と幼稚園教諭の両方を目指したい場合は、短期大学との併修が必要な学校もあるため、入学前に資格取得の条件を確認しておくことが大切です。

保育士を目指せる専門学校を探す

保育士を目指せるおすすめの専門学校

ここからは、保育士を目指せる専門学校をご紹介します。

学校によって、保育士資格の取得方法や修業年限、幼稚園教諭免許状など同時に目指せる資格、授業内容は異なります。

気になる学校があれば、まずは資料請求やオープンキャンパスを利用して、学び方や学校の雰囲気を比較してみましょう。

※学科・コース・取得可能資格などは2026年9月時点の情報です。募集状況や制度は変更される場合があります。

大原医療秘書福祉保育専門学校【東京都千代田区】

◆関連学科:こども保育学科

東京都千代田区にある大原医療秘書福祉保育専門学校では、2年間で保育士を目指せるこども保育学科を設置しています。

保育士資格の取得を目指すコースに加え、短期大学との併修によって幼稚園教諭二種免許状の取得を目指せる学び方もあります。

保育の専門知識だけでなく、実習を通して現場で必要となる力を身につけたい人に注目の学校です。

大原医療秘書福祉保育専門学校の詳しい紹介はこちら

東京福祉専門学校【東京都江戸川区】

◆関連学科:こども保育科

東京福祉専門学校のこども保育科は、2年制で保育士・幼稚園教諭を目指せる学科です。

2026年度入学生については募集停止となっていますが、学校公式情報では2027年度入学生から募集再開と案内されています。

2027年4月以降の進学を検討している高校生は、最新の募集状況を確認してみましょう。

東京福祉専門学校の詳しい紹介はこちら

日本児童教育専門学校【東京都新宿区】

◆関連学科:総合子ども学科、保育福祉科

東京・高田馬場にある、子ども・保育分野を専門的に学べる学校です。

3年制の総合子ども学科では保育士資格を目指せるほか、通信制短期大学との併修によって幼稚園教諭二種免許状や小学校教諭二種免許状の取得も目指せます。

保育福祉科では、ライフスタイルに合わせた通い方も用意されています。

保育だけでなく児童福祉や教育分野にも興味がある人は、学科ごとの違いを比較してみるとよいでしょう。

日本児童教育専門学校の詳しい紹介はこちら

総合学園ヒューマンアカデミー チャイルドケアカレッジ【東京都新宿区ほか】

◆関連学科:こども保育専攻

総合学園ヒューマンアカデミー チャイルドケアカレッジは、厚生労働大臣・府県知事指定の保育士養成校です。

こども保育専攻では、所定の課程を修了することで保育士資格の取得を目指せます。

2026年度募集要項では、東京校のほか横浜校、大阪心斎橋校、広島校、福岡校でもこども保育専攻が案内されています。

総合学園ヒューマンアカデミー チャイルドケアカレッジの詳しい紹介はこちら

大阪バイオメディカル専門学校【大阪府大阪市】

◆関連学科:医療福祉心理学科

大阪バイオメディカル専門学校の医療福祉心理学科は、3年間で心理・福祉分野を幅広く学べる学科です。

心理学や福祉について学びながら、保育士資格の取得も目指せることが特徴です。

一般的な保育専門の学科とは学び方が異なるため、「保育だけでなく心理学や福祉にも興味がある」という人はチェックしてみるとよいでしょう。

大阪バイオメディカル専門学校の詳しい紹介はこちら

慈恵福祉保育専門学校【愛知県岡崎市】

◆関連学科:保育学科

慈恵福祉保育専門学校の保育学科は、2年制の学科です。

保育士資格を目指せるほか、豊岡短期大学通信教育部との連携によって、幼稚園教諭二種免許状や短期大学士などの取得も目指せます。

2026年度の保育学科の入学定員は40名です。

慈恵福祉保育専門学校の詳しい紹介はこちら

国際こども・福祉カレッジ【新潟県新潟市】

◆関連学科:こども保育学科、こども福祉教育学科、児童教育・大学科など

国際こども・福祉カレッジは、保育・教育・福祉分野を幅広く学べる新潟県の専門学校です。

こども保育学科には、2年制の「保育士コース」と「幼稚園教諭・保育士・短大コース」があります。

さらに、3年制のこども福祉教育学科や4年制の児童教育・大学科などもあり、将来目指す職業や取得したい資格に合わせて学科を選べます。

国際こども・福祉カレッジの詳しい紹介はこちら

まとめ:保育士を目指すなら資格の取り方から進路を考えよう

保育士は、子どもの生活や成長を支えるだけでなく、保護者への子育て支援も担う仕事です。

保育士になるには、指定保育士養成施設を卒業する方法と、保育士試験に合格する方法があります。

高校卒業後から保育士を目指す場合は、大学・短大・専門学校などの指定保育士養成施設へ進学し、必要な知識や技術を学びながら資格取得を目指す方法が一般的です。

専門学校によって、修業年限やカリキュラム、幼稚園教諭免許状を同時に目指せるかどうか、実習内容などは異なります。

「保育士になりたい」と思ったら、まずは複数の学校の資料を取り寄せて、取得できる資格や授業内容、実習、学費などを比較してみましょう。

学校の雰囲気や先生・在校生の様子を知りたい場合は、オープンキャンパスへの参加もおすすめです。

保育士を目指せる専門学校を探す

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