システムアドミニストレーターになるには

  • 2020.02.28
  •        
システムアドミニストレーターになるには

システムアドミニストレーターの概要や仕事内容

システムアドミニストレーターとは?

 俗に言うシスアドとはシステムアドミニストレーターの略です。
日本語で言うとしたら「システム管理者」となります。
ここでいうシステムとは社内で使うネットワーク全般のことを指します。

本来的な意味で言うと社内ネットワークの設置に伴う機器の配置や、ケーブルの引き方、ルーターの取り付けなどハードウェアの面から、社内チャットの構築やセキュリティなどのソフトウェアに至るまで広く社内のネットインフラを一手に引き受ける存在といえます。

システムアドミニストレーターの仕事内容とは?

現代では、クラウドを使った社外システムを使用することも増えてきたので、社内ネットワークの新設などではなく、次に挙げるような業務を行うことが多くなっています。

●組織に合うクラウドサービスを見つけて有効的な活用方法を提供すること
世の中にはさまざまなクラウドサービスがあり、それぞれに特徴があります。
それらを見極めて組織の目的やスタンスに合致しているか、どのように利用したら雑務の現象や円滑なコミュニケーションを行うことができるか、などを判断して業務を円滑に進められるようにしています。

●安全性の確保
コンピュータはもちろんプリンターやルーターなどの周辺機器に至るまで、きちんと安全性を確保しなければなりません。簡単な判断基準としては“常に最新の状態を保っているか”ということです。
アップデートが提供されたということは何らかの不具合や脆弱性が発見された場合がありますので、そのままアップデートをせず放置しているとそこを狙われて会社の大切なデータが盗まれてしまう危険性もあります。

また、社員の研修も大事な仕事の一つです。
ITリテラシーの低い社員が一人でもいると、そこを原因に次から次へと攻撃されてしまう可能性もあります。ネットに存在する情報の価値が高い現代において、危険だからといって遮断してしまうのではなく、教育し利用させることが最もシスアドに求められています。

●不具合への対応
ソフトウェア・ハードウェアに関わらず、社内のネットインフラに関わる不具合が生じた場合にはきちんと対処しなければなりません。
自分に理解できない不具合が発生した場合に何をするべきなのか、いつ、誰に相談すればいいのかがわかっていれば被害を最小限に抑えることができます。いざという時に備えて何をすべきなのかしっかりと把握しておきましょう。

そこでご紹介するのがITパスポートです。
ITパスポートの試験で学ぶ法律、権利、経営戦略は、企業の経営管理や組織構成・日常の業務を分析する際などに活かせます。
また、システムやソフトウェアの設計・構築に関する知識やマネジメント知識は、管理職を始めとして、一般社員全般に活かすことができるでしょう。

システムアドミニストレーターになる方法(資格取得方法等)

ITパスポートは、情報処理技術者試験の中で入門編に位置付けられている国家資格です。この資格は 2009 年から開始された比較的新しい資格なのですが、このITパスポートが誕生する前の 2008 年までに実施されていた IT資格がありました。それが「初級システムアドミニストレータ試験」いわゆるシスアドです。

ITパスポートは、この初級シスアドの後継試験と言われています。
 
ITパスポートとは情報処理技術者試験のうち最も簡単なレベルの資格であり、情報処理の促進に関する法律に基づく国家資格です。
ITエンジニアだけでなく幅広い層に対してITに関する正しい知識が必要であるという認識が広がってきたことから新設された試験です。
2017年には早くも総応募者数は77万人を超える、人気資格です。

ITパスポートはIT系職種以外にも有効な資格で、事務系職種の方でも基本の情報リテラシーやセキュリティ対策を知っておくことは大きなメリットになっているため事務職の方が取得するケースも多くあります。実際に事務系職種への就職の場面では、PCスキルの証明として役立つことがあるそうです。

資格難易度や試験について

試験について

 ●試験の概要
受験書類の受付:ITパスポートのサイトの「受験申込み」ページから受験申込をすることができます。

試験日程:全国の試験会場で、CBT(Computer Based Testing)方式により随時実施されています。

試験地:47都道府県

試験科目:試験問題は非公開です。
受験者は受験にあたり、以下の事項に同意いただく必要があります。
同意いただけない場合は受験できません。

(1)試験問題を第三者に開示(漏洩)しないこと
(2)試験問題を開示(漏洩)した場合、関係法令等に基づき損害賠償請求等の措置が取られること
ただし、受験者の学習指針となるようITパスポート試験の問題100問を年2回、ITパスポート試験ホームページで公開されています。

合格発表:経済産業大臣による合格者の決定後、合格者の受験番号をITパスポートのサイトに掲載されます。

今後のシステムアドミニストレーターの将来性

業務用ソフトの活用やネットワークシステムの利用など、一般企業でも業務を行うにはコンピュータが必要不可欠なものとなっています。
業務を行う中でトラブルを回避し、快適な作業環境を提供するために、専門的な知識と技能を持っているシステムアドミニストレータへの需要は高くなっており、情報化が進むオフィスを支える役割が期待されています。

ITパスポートの取得することを推奨する企業もあると言いますので、就職する際に有利になる可能性がある資格です。
ITパスポートで基礎をしっかりと学んで将来に生かせると考えると、将来性は十分にあるのではないかと考えられます。

システムアドミニストレーターの就職先

ITパスポートの有資格者が狙う就職先は次のようなところがあります
・事務系の就職先
・銀行
・電機メーカー など

 ITパスポートはITの基本的操作や技術を満たしていることの証明となります。
事務職であれば、資格を持っていることでその能力は高く評価されることでしょう。
また、エントリーシートにITパスポートを社員研修に採用している企業もありますので、働きたい企業に就職するために取得するケースもあるでしょう。
 
 ただし、ITパスポートは使う側の資格ですので、作る側のエンジニアには有効な資格とは言えません。
 エンジニアを目指すのであれば、情報処理技術者試験の取得を目指しましょう。

システムアドミニストレーターの平均年収・MAX年収

ITパスポートの資格を持って働く場合、平均年収は380万~500万円ほどであると言われています。
ITパスポートの資格そのものが収入アップの付加価値として生きるというわけではなく、あくまで次なる情報処理系資格取得の土台として基礎知識を網羅しておくことが目的も言えます。
上位資格をとっている場合は資格手当が出るものもあります。
ちなみにその上位資格保持者の平均年収を見てみると
・ITストラテジストの平均年収…約800万~1200万円
・プロジェクトマネージャの平均年収…650万~990万円
・データベーススペシャリストの平均年収…550万~900万円
など、上位資格取得で年収は倍以上アップも望めます。
 なお、上記の3資格は情報処理技術者試験の区分です。全部で12区分ありますが、全種類取得する方はあまりいらっしゃらないようです。必要な区分だけの資格を取得するのだとか。給与が高めの上記資格ですが、作る側の資格であるため難易度も高いようです。

 ちなみにITストラテジストというのは、以前存在していた「システムアナリスト試験」と「上級システムアドミニストレータ試験」を統合して創設された試験という位置づけです。医師などのようにこの資格がなければ仕事が出来ないという資格ではありませんが、かなり難易度の高い試験のため、持っているだけで信頼性の高い資格なのです。

システムアドミニストレーターに向いているのはこんな人

 コンピュータを使った情報処理の分野は、技術革新のスピードが速いため、新しい技術への興味を持ち、情報収集や研究努力を続けられる人が向いている。システムの開発者に問題点や要求をうまく相談したり、利用者に改善されたシステムの使い方を説明したりすることが多いため、他の人にうまく意図を伝えるコミュニケーション能力の高さも必要だ。

システムアドミニストレーターに関連する職業や資格

関連する資格

ITストラテジスト
ITストラテジストは企業の経営改革や最適化のためにIT技術を用いて戦略の策定や提案、実行をする役割を果たす人のことをいいます。
前述したように資格も存在します。
ITストラテジストは、経営の面から企業に情報技術活用のアプローチを提案していく必要性があります。

システムアドミニストレーターになれる専門学校はこちら