【航空・船舶・自動車工学】って何が学べる?研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【航空・船舶・自動車工学】って何が学べる?研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

投稿日:2024年3月14日|最終更新日:2024年9月3日

この記事は約 5 分で読めます。

【航空・船舶・自動車工学】は何が学べる?

現代の移動手段に不可欠な航空・船舶・自動車の設計や開発を学ぶ!
航空・船舶・自動車工学では、何が学べるのでしょうか?航空・船舶・自動車工学では、機械やその要素の設計、製作などから、輸送用機械及び乗り物としての効率や精度を追求すると同時に、安全性や快適性、環境配慮などを学びます。また、近年のコンピュータ化に対応するため、ハードウェア及びソフトウェア技術を学びます。

航空・船舶工学において具体的に学ぶこととしては、動力付きの航空機より軽い航空機、グライダー、固定翼の飛行機とジェット機、ヘリコプターなどの航空機の設計や、船舶の設計が含まれます。
一方、自動車業界は「CASE」と呼ばれる100年に一度の大変革期を迎えています。各メーカーはハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車、自動運転車など、新しいタイプの自動車を開発・生産しており、自動車工学ではこれらの開発分野で主導的な役割を担う技術を学びます。具体的には、電気自動車を製作するなどし、完成車両の走行性能を評価するプロセスと通して、強度計算や3DCADによる車体の設計力、製作スキルを養います。

【航空・船舶・自動車工学】とは、どんな学問?

航空機や船舶、自動車の開発、設計、運用などを研究する学問

航空・船舶・自動車工学は、航空機や船舶、自動車の開発、設計、運用などを研究する学問です。航空機やロケット、船舶、自動車などを研究・開発する設計・製造・運用の理論を学び、追究します。
航空・船舶・自動車工学は、物理学や機械工学、材料工学、通信・情報工学などを結集した総合工学といえます。具体的には、製造現場でも利用される三次元CADや3Dプリンターなどを用いて、各種機械の設計や開発を学びます。

目的に適した原理を力学的に研究する「設計工学」のほか、機械の安全・安定性を研究する「計測・制御工学」、空気や水の中で働く力について研究する「流体力学」、材料加工をテーマに研究する「加工工学」「材料工学」など、分野は細分化されています。

また、航空・船舶・自動車工学は、日本の伝統的なお家芸である「ものづくり」の精神が発揮しやすい学問といえます。手先が器用で、数理的センスに長けている日本人は、航空・船舶・自動車工学の資質に比較的恵まれているともいえます。事実、20世紀後半には自動車メーカーを始めとする輸出産業が世界を席巻し、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の代名詞ともなりました。このように、現代社会と日本の工業的発展の象徴ともいえる航空・船舶・自動車工学は、これから始まる一大変革期において、今後ますますの発展が期待されています。

【航空・船舶・自動車工学】関連する学部

工学部や理工学部で学べる航空・船舶・自動車工学

航空・船舶・自動車工学に関連する学部としては、工学部をはじめ、理工学部・創造理工学部などがあります。
また、学科やコース名などに航空・船舶・自動車工学科など、「機械」とついている場合が多いので、注意して検索してみましょう。
航空・船舶・自動車工学を学べる大学はこちら

【航空・船舶・自動車工学】で学ぶ科目

工学系の科目を中心に、自動車工学やジェットエンジン理論まで幅広い

航空・船舶・自動車工学で学べる科目には、材料力学、流体力学、熱力学、航空流体力学、制御理論、粘性流体力学、ジェットエンジン理論、飛行力学、自動車工学、航空宇宙工学、工学デザイン(機械製図・設計)やものづくり実習などがあります。

【航空・船舶・自動車工学】に向いている人

工作や実験が得意な人、地道な努力を積み重ねていける人

航空・船舶・自動車工学に必要な資質としては、ものづくりをしたい、なかでも目に見えるものを作りたいという人に航空・船舶・自動車工学は向いています。試行と分析を何度も繰り返すため、地道な努力をコツコツと積み重ねていける力や、物事を解決する発想力や創造力が求められます。

また、世界にない新たな仕組みの機械を生み出すためには、工作や実験が得意な人、手先が器用な人、身の回りの機械を分解することが好きな人、機械的な原理や仕組みに詳しい人、論理的思考力がある人、新たな技術に興味・関心がある人、理系的センスがある人、独創的なアイディアをもっている人など、知的好奇心が旺盛な人が航空・船舶・自動車工学に向いているといえます。

【航空・船舶・自動車工学】で目指せる職業/資格

機械メーカーなど製造業でのエンジニアが中心

航空・船舶・自動車工学を学ぶことで目指せる資格には、航空特殊無線技士、自家用操縦士(回転翼航空機)、事業用操縦士(回転翼航空機)、航空無線通信士など、航空や操縦に関する資格があります。

航空・船舶・自動車工学を学ぶことで目指せる職業としては、製造業でのエンジニアがあります。なかでも中心になるのが機械メーカーです。
また、航空機や宇宙機の基礎研究や運用を行うJAXAなどの研究機関、航空機・宇宙機の設計などを行う重工業、さらに国土交通省など公的機関の職員などを目指すこともできます。
航空・船舶・自動車工学を学べる大学はこちら