編集者になるには?必要やスキルや将来性、向いている人の特徴とは

  • 2020.09.15
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編集者になるには?必要やスキルや将来性、向いている人の特徴とは
      
              

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投稿日:2020年9月15日|最終更新日:2024年10月18日

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「本が好き」「文章を書くのが好き」そんなあなたにぴったりの仕事が、編集者です。編集者の仕事は、ただ単に文字を並べるだけではありません。企画から完成まで、一冊の本を世に送り出すすべての工程に関わり、読者に感動や知識を与える、やりがいのある仕事です。

この記事では、編集者の仕事の魅力や、なるための方法、役立つ資格、就職先、年収、将来性、向いている人の特徴を詳しく解説。編集者を目指せる学校についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!

編集者ってどんな仕事?

編集者とは

編集者とは、出版物を企画し、制作する仕事です。「編集者」と聞くと、本や雑誌を作る仕事とイメージする人が多いでしょう。しかし、編集者の仕事は、ただ文章をまとめるだけではありません。企画段階から携わり、読者に面白く、有益な情報を届けるために、作家やライター、デザイナー、印刷業者など、様々な人たちと協力しながら作品を作り上げていく、総合的な役割を担っています。

編集者が担当する出版物は、大きく「書籍」、「漫画」、「雑誌」に分けられます。担当する出版物によって具体的な仕事は変わりますが、どの場合も編集者は制作へ総合的に関わり、人や進捗を管理して、企画した出版物を完成させていきます。

また、近年ではウェブメディアも多く運営されており、ウェブ専門の編集者も多く活躍しています。ウェブの編集は紙の出版物の編集とはノウハウが異なるため、独自の編集スキルが求められますが、インターネットの普及によりその需要は増していくでしょう。

編集者の仕事は、出版物の出来を左右する重要なものです。なりたい職業として憧れる人も多く、花形の職業として知られています。

編集者の仕事内容とは

編集者の仕事は、出版物の企画を行い、小説家や漫画家をフォローしながら、出版物の編集を行うことです。そして、その具体的な仕事内容は手掛ける出版物によって違います。ここでは「書籍」「漫画」「雑誌」に分けて、その仕事内容を見てみましょう。

  • 書籍編集者の仕事
    小説や実用書、ビジネス書など、さまざまなジャンルの書籍制作を手がけるのが、書籍編集者の仕事です。
    具体的な仕事は、マーケティング、企画立案、執筆依頼、打ち合わせ、スケジュール管理、原稿の受取・チェック、レイアウトディレクション、ゲラチェック、校正などです。
  • 漫画編集者の仕事
    漫画編集者は、漫画家とともに、漫画雑誌や単行本の制作を行うことが仕事です。
    具体的な仕事は、企画立案、漫画家との打ち合わせ、資料集め、スケジュール管理、セリフ校正、写植貼り、広報活動、新人の発掘などです。
  • 雑誌編集者の仕事
    ファッション誌、料理誌、ビジネス誌など、雑誌のジャンルによって違いはありますが、雑誌編集者は毎月出版される雑誌の制作を行うことが仕事です。
    具体的な仕事は、マーケティング、企画立案、予算・スケジュール組み、撮影・取材手配、写真チェック、原稿作成・チェック、レイアウトディレクション、装丁依頼・チェックなどです。

また、最近はWebメディアの成長に伴い、Web編集者の需要も高まっています。動画編集や音声編集など、新しい分野での活躍も期待されています。

  • Web編集者の仕事
    ウェブサイトやブログの記事作成、SEO対策、SNS運用など、Webメディアの運営を行います。読者の興味を引く記事を作成し、Webサイトのアクセス数を向上させることが目標です。
    ウェブ編集者の仕事は雑誌編集者と似てはいますが、ウェブ編集者はさらに、ウェブ上のレイアウトディレクションやウェブ広告の配置なども行います。

編集者になる方法

編集者になるためには、まず出版物を発行する出版社やプロダクションに就職しなくてはなりません。日本には大小さまざまな出版社およびプロダクションが存在し、多くはないものの、一定数の求人は出されています。ただし、競争率が高いため、就職は簡単ではないでしょう。

その後、出版社やプロダクションに入社し、編集部に配属されれば、編集者として働くことができます。しかし、出版社は編集部以外の部署も多いため、必ず編集担当になれるわけではありません。編集部以外の部署に配属された場合には、配属希望を人事や上司に出しながら与えられた業務に取り組み、部署の移動を待つしかないでしょう。

また、編集者はフリーランスとしての活動も可能ですが、それには編集者としての高いスキルが必要になるため、まずは出版社などに就職して経験を積むのが一般的です。
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編集者に求められる資格や試験

編集者として仕事をするために、必ず取得しておかなくてはならない資格や取得しておくことで有利になる資格はありません。

資格よりも、さまざまなことに関する知識や探究心、積極性などが評価される傾向にあります。特に、小説や漫画、ファッション、スポーツなど、出版物のジャンルに関わる知識や経験に長けていることは、編集者としての強みになるでしょう。

また、編集者の仕事には文章力や表現力が求められることも多いため、たくさんの書籍や雑誌を読んで文章や表現を学んでおくことも大切です。

必要なスキルさえあれば、未経験からでも編集者になることは可能です。しかし実際には、多くの編集者は出版社や編集プロダクションに就職し、実務経験を積むことで、編集者としてのスキルを身につけています。編集者になるための必須の資格はありませんが、就職を希望する出版社がある場合、採用条件に大学卒業などの学歴が必要となる場合があります。

編集者になる人は、大学・専門学校の卒業者の場合、文学部、社会学部、マスコミ学部の出身者が多いですが、文系・理系を問わず、様々な学部出身者がいます。編集者を養成するスクールに通うのも一つの方法です。

編集者に関連する資格

先述の通り、編集者には取得しておかなければならない資格はありません。しかし、書籍の編集作業に関連する資格はいくつか実施されています。

そのひとつが、「校正技能検定」です。これは日本エディタースクールが実施している民間資格で、校正のスキルを測る内容になっています。編集者にとって校正に関する知識や技術は重要なものなので、特に校正業務を担当する場合には、取得しておいても良いでしょう。

また、「DTPエキスパート認証試験」も、編集者に関連する資格に数えられます。DTPとは、DeskTopPublishingの略で、机上出版の意味を持ち、パソコンでのデータ作成や印刷物の作成を行うことを指します。近年の出版物製作において、DTPのスキルは必須であるため、そのスキルを磨くためにも「DTPエキスパート認証試験」の取得は有効でしょう。
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今後の編集者の将来性

編集は、本の出版にとって欠かすことのできない仕事です。適切に編集や進捗管理をできる人がいなければ、人を魅了する書籍や雑誌は作れません。

また、近年では紙媒体の売上が低迷しつつあり、雑誌の廃刊も増えているものの、その分電子書籍やウェブメディアの需要が増えています。そのため、編集者の需要自体も減ってはいません。

ただし、昔のような紙ベースの仕事は減ってきており、デジタルでの編集作業がメインになってきてはいます。よって、長く編集者として活躍するためには、デジタルでの編集スキルを高める必要はあるでしょう。

さらに、編集者の仕事は不規則であることが多く、仕事量も多いため、編集者を長く続けるためには体力や健康維持の努力も必要です。

編集者の就職先

編集者の就職先は、出版社やプロダクションです。このような企業では新卒採用も中途採用も行っていることが多いですが、編集者を目指す人は多く、就職の競争率はかなり高いと予想されます。大手出版社の場合であれば、学歴が重視されることもあるでしょう。

また、出版社やプロダクションには、正社員だけでなく、契約社員や派遣社員、アルバイトとして勤務する人もおり、雇用形態もさまざまです。
さらには、フリーランスで活動する編集者も存在します。ただし、フリーランスとして出版物の編集を行うためには、編集のノウハウはもちろん、人脈も必要になるため、まずは出版社などで経験を積んでから独立する人が多いようです。

編集者の平均年収・MAX年収

編集者の年収は、大手出版社の場合で600万円〜1000万円ほど、中小出版社やプロダクションの場合で350〜600万円ほどと、勤める出版社の規模によって大きな幅があります。大手出版社は限られているので、全体的な平均は400〜600万円ほどになるでしょう。日本人全体の平均年収が400万円台であることと比較すると、編集者の年収はかなり高めであると言えるでしょう。

ただし、就職して間もなかったり規模が小さなプロダクション所属であったりすれば、年収が200万円台であることもあります。一方、キャリアのある編集者であれば、1000万円を超える年収を得られる可能性もあるでしょう。

編集者に向いているのはこんな人

●独創的なアイディアを出せる人
編集者に向いているのは、独創的なアイディアを出せる人です。世の中には既存の出版物がたくさんあり、新しく売れる出版物を作るためには、斬新で人の興味を引くアイディアが必要です。出版物の企画においてそのようなアイディアを出せれば、編集者として重宝されるでしょう。

●情報に精通している人
また、さまざまな情報に精通していることも、編集者には求められます。常にアンテナを張り、担当している出版物の分野はもちろん、経済や流行などといったその他の分野の知識も持っていれば、それは面白い出版物作りに生きるでしょう。

●管理能力や文章力
さらには、管理能力や文章力も編集者には必要です。これらは出版物のスケジュール管理や文章の執筆およびチェックを行うために役立ちます。

編集者に関連する職業

編集者に関連する職業には、小説家や随筆家、エッセイストなどの著作家や漫画家があります。これらは全て出版物の元になる文章や絵を書く職業であり、その出版物の編集を行う編集者と深い関連性を持ちます。著作家や漫画家は、編集者と打ち合わせを重ねながら案を出し合い、二人三脚で出版物を完成させています。

また、雑誌編集者の場合は、モデルやカメラマン、スタイリスト、ヘアメイクなども関連職として挙げられます。雑誌編集者はこれらの職業の人と打ち合わせを行なったり撮影を行ったりし、ともに雑誌のページを作り上げています。

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編集者に関連するおすすめの専門学校

ここからは、おすすめの編集者に関連する専門学校をご紹介します。編集者を目指す上で、専門学校は実践的なスキルを習得し、業界の先輩から直接指導を受けることができる貴重な機会となります。
学校を選ぶときは、次のようなポイントを確認しましょう。

  • カリキュラムの内容
    編集実習、企画立案、ライティング、デザインなど、編集者に必要なスキルを体系的に学べるカリキュラムが充実しているか。
  • 講師陣
    業界で活躍する現役の編集者やライターなど、質の高い講師陣が揃っているか。
  • 就職支援
    卒業後の就職活動に役立つ、キャリアカウンセリングや求人紹介などのサポート体制が整っているか。

以下でご紹介する学校は、いずれも出版や編集に関連する分野でとても評価の高い学校なので、編集者について専門的に学びたいという方には最適です。ぜひ参考にしてください!

専門学校東京デザイナー・アカデミー (2024年4月 専門学校 東京デザイナー学院より校名変更)【東京都千代田区】

◆関連学科:マンガ学科、映像デザイン学科

時代の移り変わりとともに、絶えず進歩をしていくデザインの世界。
業界の第一線で活躍するデザイナーは、しっかりとした基本をベースにして、自らの経験や知識を総動員して、新たなフィールドにチャレンジし続けています。

次世代のデザイン業界では、多角的な視野、ビジネスセンス、好奇心に溢れたデザイナーがさらに求められることでしょう。
多彩な学科専攻をもつ東デでは、現在のデザイン現場に対応した実践的なカリキュラムで、専門分野だけにとどまらない視野の広さをもった真のデザイナーを育てていきます。
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専門学校デジタルアーツ東京【東京都豊島区】

◆関連学科:ノベルス・シナリオ学科

 ●1クラス15~25名の少人数制
 ●企業との連携や、インターンシップ等も豊
 ●業界との強い連携
 ●最先端のカルチャーを感じられる聖地「池袋」
 ●他学科とのコラボレーションで質の高い作品制作!
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アミューズメントメディア総合学院【東京都渋谷区】

◆関連学科:小説・シナリオ学科

アミューズメントメディア総合学院は、業界の「プロ」が作った「学校」です。ゲーム、VR、3DCG、キャラクターデザイン、アニメ、マンガ、小説、声優、それぞれの分野で活躍する、プロデューサーやクリエイターが学院のスタッフとしてあなたをサポート。講師はすべて現役のプロ。プロと同じ制作現場での実践教育。就職・デビューに強いネットワーク。
他の学校にはないこの教育環境が、あなたの夢実現のための力になります。
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専門学校 東京ビジュアルアーツ・アカデミー(専門学校東京ビジュアルアーツより校名変更)【東京都千代田区】

◆関連学科:マスコミ出版・芸能学科

誰だって、最初は「好き」 から始まった。
音楽、ダンス、写真、テレビ、映画、動画、特殊メイク、マスコミ出版、俳優など…業界を目指せる総合専門学校!「好き」を信じる気持ちを支える、業界と直結した充実の教育内容で、就職・デビューをフルサポート!

マスコミ出版・芸能学科では実践的な授業と実習で、雑誌編集や文章・企画立案、アーティストマネジメントなどのスキルを身につけていきます。
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❷リアルなイベント運営や雑誌制作を経験
❸他分野とのコラボで経験値をアップ!
専門学校 東京ビジュアルアーツ・アカデミーの詳しい紹介はこちら

KADOKAWAマンガアカデミー【東京都目黒区】

◆関連学科:【文芸学部】ノベル・シナリオ専攻

KADOKAWAグループが全面バックアップ!

文芸学部では、小説だけにとどまらずラジオドラマやゲームシナリオを作成するテクニックについても学び、実践を繰り返すことでハイレベルな文章力を身につけていけます。
また、企画の作成や仕事を受注する方法など仕事に臨む上で欠かせない技術についても学ぶことで、即戦力となり得るライターを目指していきます。

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専門学校 大阪デザイナー・アカデミー(大阪デザイナー専門学校より校名変更)【大阪府大阪市】

◆関連学科:アニメーション学科、グラフィックデザイン学科

入学する方々の約9割が完全初心者からのスタート!再進学の方も多数在籍しています。
ゼロから学んでプロを目指し、実践型のカリキュラムを通じて「スキ」を「シゴト」にできるようサポートいたします。

専門学校 大阪デザイナー・アカデミーの詳しい紹介はこちら

専門学校 大阪ビジュアルアーツ・アカデミー(ビジュアルアーツ専門学校 大阪より校名変更)【大阪府大阪市】

◆関連学科:放送・映画学科、マスコミ出版・芸能学科

大阪ビジュアルアーツ・アカデミーの目標は、単に就職・デビューすることだけではありません。クリエイターとして、業界の最前線で長く活躍し続けることです。

数多くの実習授業で、新しい情報を届けるチカラを身につける!

TV・新聞・雑誌・Web・YouTubeなど、世の中には、たくさんのメディアがあります。マスコミ出版・芸能学科ではそれぞれのメディアの特徴や特性を学び、企画から編集、記事作成、デザイン、印刷などの知識や技術を幅広く学び、即戦力となる人材を育成します。
専門学校 大阪ビジュアルアーツ・アカデミーの詳しい紹介はこちら