【生活科学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【生活科学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

投稿日:2024年3月5日|最終更新日:2024年9月3日

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【生活科学】って何が学べる?

生活科学で学べるのは、人間の生活に関わる多岐にわたるテーマ
生活科学は、私たちの日常生活に密接に関わるさまざまな分野を網羅しています。
この分野では、化学、生物学、栄養学、生態学などの幅広い知識が結集され、日常生活において役立つ情報や洞察が得られます。では、具体的に何が学べるのでしょうか?

栄養学と食品科学

生活科学の中でも特に重要な分野の一つが栄養学と食品科学です。
食事は私たちの健康に直結しており、バランスのとれた食事が重要です。生活科学を学ぶことで、食品成分や栄養素の働き、食品の保存方法などについて理解を深めることができます。これにより、自身や家族の健康を守るための知識が身につくでしょう。

生態学と環境科学

生活科学には生態学や環境科学も含まれています。
持続可能な生活を実現するためには、地球環境や生態系に対する理解が欠かせません。生活科学を学ぶことで、環境への影響を最小限に抑えながら、快適で持続可能な暮らしを築く方法を知ることができます。

家庭生活と人間関係

生活科学は家庭生活と人間関係にも焦点を当てています。
家庭内でのコミュニケーションやストレスの管理、人間関係の構築に関する知識が学べます。これにより、心地よい家庭環境や良好な人間関係を築くヒントを得ることができます。


生活科学は日常生活をより良くするための知識を提供しています。栄養学や生態学、衣類とテキスタイル科学、家庭生活と人間関係に関する理解を深め、健康で持続可能なライフスタイルを築く手助けとなるでしょう。生活科学を学ぶことで、日常の小さな選択から大きな決断まで、より良い生活を築く知恵を得ることができます。

【生活科学】とはどんな学問?

生活科学は、生活者の視点から科学という公正さを持って生活を研究する学問
生活科学は、生活者の視点から科学という公正さを持って生活を研究する学問です。

生活科学の学問としての源流は家政学にありますが、時代の変遷とともに、生活者個人の生活においても社会や環境との関係についての重要度が増し、家政の範疇にはおさまらなくなったために新しい名称として「生活科学」を使用するようになったと考えられます。
生活科学では、家政学の定義にある「家庭生活を中心とした」との文言を削除して、より広い視野で生活を分析します。

生活科学は、総合領域や学際領域に属する分野として位置づけられています。
生活科学では従来の諸科学が生活に役立っていないあるいは生活に関連していないということは無く、これらの諸科学との連携や対話を重視します。
生活の現実に即した問題解決や創造的な提案を目指し、生活者のニーズや利益を尊重して、生活の質の向上や社会の発展に貢献することを目標としています。

【生活科学】関連する学部

生活科学部や家政学部、学芸学部などが選択肢に
生活科学は、総合領域や学際領域に属する分野であるため、一つの学部に限定されることはありません。しかし、生活科学に関連する学部としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 生活科学部:
    生活科学の総合的な理解と実践力を養うことを目的としています。被服学や食物学、栄養学、住居学、児童学、社会福祉学などの分野を学ぶことができます。
  • 家政学部:
    家政学部では、家政学の定義にある「家庭生活を中心とした」との文言を削除して、より広い視野で生活を分析します。食物学や栄養学、被服学や服飾学、住居学や住環境学、児童学や家族学、社会福祉学や社会学などの分野を学ぶことができます。
  • 学芸学部:
    学芸学部は、教育学部の一種で、教員養成を目的としています。教育学や心理学、教科学などの基礎科目と教育実習や教職科目などの専門科目を学びます。生活科学に関連する分野として、生活科や家庭科などの教科を学ぶことができます。

これらの学部では、生活科学に関する知識や技能を身につけるとともに、さまざまな資格や免許を取得することができます。
生活科学を学べる大学はこちら

【生活科学】で学ぶ科目

生活科学で学ぶ科目は、衣食住や人間関係などの分野に分かれる
生活科学で学ぶ科目は、衣食住や人間関係などの分野に分かれます。具体的には、以下のような科目があります。

  • 被服学:
    衣服やファッションに関する研究。衣服の機能やデザイン、素材や加工、着用や消費などを扱う。
  • 食物学:
    食品や食事に関する研究。食品の成分や品質、加工や保存、調理や摂取などを扱う。
  • 住居学:
    住まいや住環境に関する研究。住宅の構造や設備、インテリアや家具、居住空間や居住行動などを扱う。
  • 児童学:
    子どもや家族に関する研究。子どもの発達や教育、家族の形態や機能、子育てや家庭教育などを扱う。
  • 社会福祉学:
    社会的な福祉に関する研究。高齢者や障害者、貧困者などの生活支援やサービス、社会保障制度や政策、ボランティアやNPOなどを扱う。

これらの分野は、それぞれ自立した学問として発展していますが、生活科学では、これらを総合的に捉えて、人間の生活における人間と環境の相互作用について、自然・社会・人文の諸科学を基盤として研究します。

【生活科学】に向いている人

好奇心旺盛でものづくりが好きな人
生活科学に向いている人は、まず、好奇心旺盛な人です。
生活科学では、身の回りのことに対して「どうしてこうなるのか」「もっと良くできないか」という疑問を持ち、自ら調べたり実験したりして解明していくことが求められます。
生活科学の研究対象は多岐にわたりますが、どれも生活に密着したものばかりです。そのため、日常生活に興味を持ち、知識を深めたいという意欲がある人にはぴったりの学問です。

次に、ものづくりが好きな人です。
生活科学では、座学だけでなく、実習も多く行われます。衣服や料理、住宅や家具など、生活に必要なものを自分の手で作ったり改良したりすることで、知識や技能を身につけます。
ものづくりに楽しみを感じる人は、生活科学の学びにもやりがいを感じることでしょう。

生活科学は、生活に関するあらゆることを科学的に解き明かしていく学問です。好奇心旺盛でものづくりが好きな人、人の役に立ちたいと考える人には、生活科学を学ぶことがおすすめです。

【生活科学】で目指せる職業/資格

学んだ分野によって生活に関わる職業が目指せる
生活科学で学ぶ分野によって、目指せる職業や資格は異なりますが、代表的なものをいくつか紹介します。

  • 食物学を学んだ場合:
    食品メーカーや飲食店などの食品業界に就職することができます。また、管理栄養士や栄養士、食品衛生管理者などの資格を取得して、病院や福祉施設、学校などで栄養管理や食事指導を行うこともできます。
  • 被服学を学んだ場合:
    アパレルメーカーやファッションブランドなどのファッション業界に就職することができます。また、ファッションデザイナーやパタンナー、バイヤー、スタイリストなどの職業に就くこともできます。さらに、衣料管理士や色彩検定などの資格を取得して、衣服の管理やコーディネートを行うこともできます。
  • 住居学を学んだ場合:
    住宅メーカーや建築設計事務所などの建築業界に就職することができます。また、建築士やインテリアコーディネーター、住宅プランナーなどの職業に就くこともできます。
  • 児童学を学んだ場合:
    保育園や幼稚園、児童館などの児童福祉施設に就職することができます。また、保育士や幼稚園教諭、児童福祉司などの資格を取得して、子どもの保育や教育、福祉に携わることもできます。

生活科学で学ぶことは、生活に関するあらゆることです。そのため、生活に関わる多彩な職業や資格が目指せるのです。

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