【福祉学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
この記事は約 5 分で読めます。
投稿日:2024年3月7日 | 最終更新日:2024年3月22日
【福祉学】では何が学べる?
現代社会において、社会福祉が果たす役割はますます強まっています。福祉サービスが欠かせない障害者や高齢者への援助がまず必要です。そのうえで、福祉施設や医療機関の運営、住宅や道路などの整備、法律や社会制度まで、課題は山積しています。
ひとりひとりの幸せ、人類全体の幸せを追求し、人間が人間らしく生きていくために、社会環境や制度のあり方をさまざまな角度から考えます。全ての人間が平等に、かつ幸福な生活が送れるための筋道や問題解決が研究テーマになります。
【福祉学】とはどんな学問?
教育格差や経済格差の拡大など、個人・社会ともに福祉が必要な領域がますます広がっているのが実情です。また、都市部への一極集中と地方の人口減少の問題から、公的サービスの維持が困難になっている現状があり、とりわけ地方では十分な福祉が行き届いていません。
福祉学は多くの課題のなかで、物質的・精神的援助を行う総合サービスとしての福祉のあり方を考えていく学問です。ますます格差が広がっていく社会のなかで、個人ひとりひとりの幸せ、人類全体の幸せを追求してくのが、福祉学です。「人間の幸福とはなにか」を常に追い求める姿勢が必要です。
福祉学は国の喫緊の課題解決策として、今まさに求められている学問分野といえます。
【福祉学】に関連する学部は?
また、「福祉大学」「医療福祉大学」のように大学名になっているところも多く、理論と実践で学び、人と社会の幸せに貢献する人材を育成しています。
関連する大学・学部・学科には、その名称にほぼ「福祉」とついているため、探す際もわかりやすいでしょう。
大学や短期大学によって、関連する学部・学科の名称が大きく異なっているため、調べる際には注意が必要です。
福祉学を学べる大学はこちら
【福祉学】で学ぶ科目は?
福祉学はひとくちに福祉といってもその領域は広く、さまざまな領域に関連しています。 具体的には、高齢者福祉、児童・家庭福祉、障がい者福祉について学びます。また、精神保健福祉、刑事司法と福祉、地域における福祉、ジェンダーと福祉、あるいは学校における福祉など多種多様なテーマから福祉のあり方について学びます。
また、人類全体の幸福をめざす社会福祉学では、国内のローカルな問題にとどまらず、飢餓問題など世界や人類全体が抱える問題にも視野を広げて俯瞰的に物事を考えていきます。
【福祉学】に向いている人は?
福祉学は「人のために」尽くすことを目指していますが、そのことを現場で実践するには、何より福祉学を学ぶ本人自身の成長が第一であり、ひとりの人間としてどのように育ってきたかが重要です。利己的でなく、優しさや思いやりがあり、他己的で献身的な姿勢をもつ人柄を育むためには、目標に向かって人一倍頑張ってきた経験や挫折した経験があるなど、人の悲しみに心から共感できるような豊富な人生経験をもっていることも大切です。
別の観点では、医療介護現場では高齢者を抱きかかえてベッドに横たわらせてあげるなど、重労働もある程度必要になるため、体力に自信のある人も福祉学に向いています。
【福祉学】で目指せる職業/資格は?
福祉学で目指せる職業としては、社会福祉士、介護福祉士、行政機関や老人ホーム、障害者施設、児童相談所などのソーシャルワーカーやケースワーカーがあります。また、養護学校の教員や保育士などを目指すこともできます。
-
前の記事
【保育・児童学】って何が学べる?研究内容や学ぶ方法についてご紹介します! 2024.03.07
-
次の記事
【スポーツ学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します! 2024.03.07